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補助金頼みの産業と揶揄される林業を「儲かるビジネス」に変える挑戦者・東京チェンソーズとは?

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補助金頼みの産業と揶揄される林業を「儲かるビジネス」に変える挑戦者・東京チェンソーズとは?
Image: Mugendai(無限大)

事業者の高齢化、担い手不足などが加速する、農業や漁業などの第一次産業。

林業もその一つですが、IBMが運営するWebメディアMugendai(無限大)では、「新しい林業」に取り組む人が紹介されていました。

捨てられていたものにも価値を見出す、「稼げる林業」とは。

戦後60年で育てられた森林。成熟した今こそがチャンス

インタビューに登場していたのは、東京都檜原村で林業を営む、東京チェンソーズ代表取締役の青木亮輔さん

人手不足、海外との競争などで衰退気味のイメージがある林業ですが、青木さんはその可能性について「大いにある。むしろまだ何も始まっていません」と断言します。

元々、戦前・戦中と高い需要があった木材。一時は全国が禿山になってしまうと危惧されるほど伐採されましたが、戦後、各地で植樹が行われます。

木材の採取以外にも、災害や水害を防ぐ観点から重要である森林。やがてその整備には、補助金が出るようになります。

そうした流れから、林業は山の手入れをする公共事業、いわゆる「補助金頼みの産業」と揶揄されるようになったそう。

青木さんは、この植樹からの60年は森林を「育てる時代」、その伐採ができるようになった今こそがチャンスなのだと語ります。

独立後に立ちはだかる高い壁。廃材に価値を見出す新戦略とは

元々は、林野庁が管轄する「緑の雇用」という公共事業に参加していた青木さん。給料の一部を国に支援してもらう働き方をしていましたが、2006年に一念発起し独立します。

それには、緑の雇用の仲間やSNSなどによってできた横のつながりが影響したそうですが、青木さんには解決すべき大きな目標がありました。

それが、若い人の離職率の高さ。国の補助を受けているとはいえ、林業は仕事を続けていくのも難しいほどの待遇だったそうで、組合に交渉しても状況は変わらないと判断した青木さんたちは、4人のメンバーで東京チェンソーズを立ち上げたといいます。

林業はこれからだ。「補助金頼みの公共事業」を「儲かるビジネス」に変える挑戦
Image: Mugendai(無限大)

独立を果たし、意気揚々と業務を始めた青木さんたち。しかし、60年かけて育てた木を切り出し、運び、市場で競りにかけても、その価格はわずか3000円。林業の厳しい現実に直面した青木さんたちは、丸太の市場価格を上げるのではなく新しい価値を生み出そうと決断。その戦略を以下のように語っています。

たとえば、丸太を薄く輪切りにすると、子どもの遊び道具や石畳のような素材として使えます。それを1枚600円で売ると5枚で丸太一本分になる。樹皮を剥き、表面を滑らかに仕上げるとさらに高く売れます。枝や樹皮、根などこれまで捨てていた部位も活用することにしました。(中略)これまでの大量生産・大量消費の時代には、建材には規格が求められ、曲がった木や、丸太以外の部位は捨てられましたが、今はむしろ個性ある木材へのニーズが高まっています。こうした素材を単価とともにリストにして「一本丸ごとカタログ」という冊子を作りました。

今では、木製おもちゃの製作や、苗木の植え付けや育成といった「体験」を商品とするなど、着実にビジネスの幅を広げている青木さんたち。日本の林業の未来は明るいと思わせてくれますね。

林業はこれからだ。「補助金頼みの公共事業」を「儲かるビジネス」に変える挑戦
Image: Mugendai(無限大)

他にも、テクノロジーが発展するほど高まる自然の価値の話題など、続きはMugendai(無限大)よりお楽しみください。


Image: Mugendai(無限大)

Source: Mugendai(無限大)

渡邊徹則

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