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臨床心理士に聞く、新型コロナウイルスによる不安や心配への対処法

臨床心理士に聞く、新型コロナウイルスによる不安や心配への対処法
Image: Shutterstock.com

新型コロナウイルス(COVID-19)の大流行のせいで、以前よりも頻繁にニュースをチェックするようになったり、食べ物や薬の買いだめ、旅行のキャンセル、在宅勤務の準備などをした方がいいのかと考えるようになったりしていたら、それはあなただけではありません。

しかし、新型コロナウイルスに備えることと、新型コロナウイルスのことで頭がいっぱいになってしまうのは違います

前者は生産的ですが、後者は生産的になることはほぼありません。

「役立つ心配」で具体的な対処行動を

米国で最初に新型コロナウイルスの流行を経験した都市の1つ、ワシントン州シアトルの開業臨床心理士Jon Reeves博士に、新型コロナウイルスに不安を覚えている人たちにどのようにアドバイスをするか教えてもらいました。

Reeves博士は、自分の心配が役に立つものか、役に立たないものかを自問することから始めるといいと話しています。

役に立つ心配か、役に立たない心配かの違いを知る比較的簡単な方法は、その心配事を軽減する具体的な行動を考えられるかどうかです。

ウイルスがどのように出現し、どのように扱われたかを心配しても、今の自分の身を守るために実行可能な行動は生まれません。

誰かにウイルスを移されることを心配しているなら、手を洗う、自分の顔をできるだけ触らないようにするなど、具体的な行動が考えられます。

大事なのは、自分の心配に対応する具体的な行動を考えることが、役に立たない心配を極めて役に立つ心配へと変える方法なのです。

そうです、役立つ心配というものがあるのです。役立つ心配は、前向きな気持にしてくれたり、米疾病対策センターが推奨する手洗いの仕方を学ぶなどの生活を改善する行動へとつながります。

不安思考のスパイラルに陥ったら

一方、役に立たない心配は、非生産的な不安や思考のスパイラルへとつながります。

自分が新型コロナウイルスのこと以外考えていないと気づいたら、自分の考えていることや感じていることを文字通り書き出して、そのスパイラルから抜け出しましょうと、Reeves博士はアドバイスしています。

今度、自分の思考が堂々巡りになっていると気づいたら、「自分は○○だと考えている」とか「自分は△△と感じている」と頭の中で考えていることを口に出してみましょう

Reeves博士は、「怖い」という気持ちから「怖いと感じている」へと切り替える時に、大事な心理的な変化が起こると言っています。

最初は、自分の感情に取り込まれています。次に、自分の感情を見極めるとその感情について考えられるようになります。そうすると、その感情に何らかの対処をすることができます。

Twitterのフィードは閉じて読まないようにするにしても、“ハッピーバースデー”を2回歌う間に自分の手を洗うようにするにしても、自分の感情に何らかの対処をすることで、自分の不安や心配にも対処することになります。

つまり、それが終わったら代わりに別のことができるようになるということです。

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Image: Shutterstock.com

Source: Jon Reeves, PhD

Nicole Dieker - Lifehacker US[原文

訳:的野裕子

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