連載
特集
カテゴリー
タグ
メディア

子どもにスマホを持たせる際に決めるべき親子ルールと話し合いたいこと

子どもにスマホを持たせる際に決めるべき親子ルールと話し合いたいこと
Image: Shutterstock

忙しない毎日が続きますが、春はすぐそこ。進級、進学にあたって子どもにスマホを持たせるかどうか、迷っている人も多いのではないでしょうか。

連絡ツールとしてのスマホは必須

子どもが何歳になったら持たせるのがいいの? どういう風に使わせる? 他の子どもたちはどういう風に使っているの?

そんな親の疑問に答えてくれる調査がありました。

MMDLabが行なった「親と子どものスマートフォン利用ルールに関する調査」。2019年12月20日から2020年1月6日の期間でスマホを所有する13歳から18歳の男女849人、そして2019年以降に子どもにスマホを持たせた親1000人が対象です。

20200130-1
初めてスマートフォンを持った時、嬉しかったこと(n=849)
MMD研究所

自分専用のスマホを持てて子どもが一番嬉しかったことには、「LINEが使えるようになった」が挙げられました。

たしかにLINEはとても便利で使うのも楽しいですよね。

他には「SNSの利用」「ゲームができる」「動画が観れる」「音楽が聴ける」「気軽にカメラで写真が撮れる」などが続きました。

その答えと重なるように、利用しているアプリには「LINE」「動画アプリ」「Twitter」「インスタグラム」「音楽再生アプリ」が利用アプリのトップ5に。

勉強に使うという人もいるかと思いきや、勉強アプリは意外にも13位。まあまあ学習の役にも立っているようです。

20200130-4
スマートフォンの必要度(n=849)
MMD研究所

また、子どもに日常生活でのスマホの必要度を10段階で聞いたところ、10(とても必要)という答えが43.5%で、最多でした。

その理由として、59.1%が「親や友人と連絡が取れなくなるのが不便だから」と答えました。

公衆電話がほとんどなくなっている今では、外出時の連絡にスマホは不可欠。ちなみに、公衆電話がほとんどないので、日本で使える携帯を持っていない私は帰国時は特にLINEにお世話になっています。

子どものスマホプライバシーは?

子どもが自分専用のスマホを持ったら、どんなアプリやSNSをどのように利用するのでしょうか。

そのあたり子どもの判断力に任せたいところですが、やはり心配です。子どものスマホ利用についてのプライバシーはどうしたらいいのでしょうか。

それにはこちらの記事が参考になります。

万が一のために、親が子どものスマホをチェックする可能性もおたがい了解しておくべきでしょう。

とくに小・中学生では親がパスワードを知っていることが勧められています。高校生ならもう少しプライバシーを尊重した上で、必要があった時には親がアクセスできることは大事だと思います。

特に小中学生には、親がパスワードを知っていて、時おりチェックしていることを教えておく必要があります。そうすれば、子供たちはより注意深くなるでしょう。

子どものデジタルプライバシーをどこまで認めるべきか?

パスワードを知っておく以外にも、ブロック機能のあるアプリを使うこともできます。

たとえば、Googleファミリーリンク。このアプリを使えば、使用時間の制限を設けたりアプリ購入を管理できます。

親のスマホはiOSでもAndroidでも対応していますが、子どものスマホはAndroidでなければいけないのが少々残念。

また、iPhoneにはペアレンタルコントロール機能もあるので、子どもの了解を得たうえで設定をしておくことができます。

どんなフィルターやブロックをかけるにしろ、まずは親子で話し合うところからはじまります。

子どもにもセキュリティの意識はある

さて、子どもがスマホを持つことに対して親の最大の懸念はセキュリティでしょう。まだツールを使いこなせない子どものための防犯はどうすればよいのでしょうか。

スマホ利用のマナーや危険な目に合わないように普段から気をつけているかどうかという質問には、30%が「とても気を付けている」、51.2%が「ある程度気を付けている」と答えました。

思ったよりも子どものマナーや危険の可能性や防犯に対する意識はかなり高く、スマホ使用にはトラブルの可能性があることを理解しているようです。

20200130-8
スマートフォンの利用でマナーや危険な目に合わないように普段から気を付けていること(n=670)
MMD研究所

具体的には、SNS上で顔や個人情報を明かさない、SNSやメールで怪しいリンクは開かないなどの対策が挙げられました。

8割の親はルールを決めている

スマホ利用に関して子どものほうでも危険の可能性は意識しているようですが、親のほうでも何かしらのルールを決めていると答えた人が8割にのぼりました。

20200130-10
子どもにスマートフォンを持たせる際に決めたルール(n=792)
MMD研究所

この表にあるように、ルールのトップ3は「アプリ内課金やアプリのダウンロードに関するルール」「スマートフォンを利用する時間に関するルール」「スマートフォンを利用する場所や場面に関するルール」、そしてセキュリティ関連のルールはその後に続きます。

親子でルールを決める

これらの調査結果で子どものスマホ利用の現状が見えてきました。

小学生なら防犯対策としてキッズ携帯でも十分だと思いますが、中高校生になると、単なる防犯や連絡ツール以上の機能があるスマホが欲しくなってもしかたがないなと思います。

そうなると、スマホを与えるか与えないかではなく、スマホをどう使わせるかに焦点が移ってきます。

スマホを購入する前に、どう利用するかを具体的に親子で話し合いあらかじめルールを決めるべきでしょう。親がどのぐらい管理をするのかも重要なポイントです。

親子で話し合うポイントは?

  • 何のために使うのか(連絡、学習、娯楽など)
  • いつ、どこで利用するかついて
  • 課金や料金など利用に関して発生する経費について
  • どんなサイトやアプリを、どのように使うのか
  • セキュリティ、防犯関係について
  • プライバシー、親のアクセスについて
  • 利用に関するトラブルについて
  • ルールを守れなかった時にどうするか

親も子どもにルールを押し付けるのではなく、お手本になれるような使い方を見せなければなりません。

たとえば、子どもには食事中にスマホを使わないというルールがあるのに、自分がチェックしているようではNG。ツールに振り回されることなく使いこなす姿を見せながら、一緒にうまくスマホを利用していきたいです。

いまやスマホは、成長してゆく子どもの日常生活に欠かせないツールになりました。

ツールを買い与える前に親子で話し合いきちんとルールを決めること、そして必要に応じてルールを更新してゆくことは、経済的かつ安全で暮らしに役立つスマホ利用への必須条件ではないでしょうか。

これが子どもが大学生や社会人になってからもツールと賢く付き合う術を身につけ、責任を持ってスマホを使うための第一歩になると信じて。

あわせて読みたい

子どもとSNSの健全な関係を実現するために親がすべきこと

子どもに教えるべき「ネット上の不審人物」の特徴チェックリスト


Source: MMD研究所,Google,Apple(1,2

Image: Shutterstock

図表: MMD研究所

ぬえよしこ

swiper-button-prev
swiper-button-next