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子どもはどうして突然不機嫌になるのか?

子どもはどうして突然不機嫌になるのか?
Image: Shutterstock

ここ最近、毎日同じパターンの繰り返しとなっていることがあります。

学童に息子を迎えに行くと、息子は私を見て嬉しそう。私も息子に会えて嬉しい。互いに微笑みあい、ハグをして、学童のドアを出ます。そこで、事態が急変するのです。

きっかけはさまざま。

たとえば、火曜日であることを忘れてどんな1日だったかを訪ねてしまったとき。火曜日は息子の大嫌いな音楽の授業があるので、いい1日だったはずがないのです。

また、夕飯を聞かれて、大好物の「スパゲッティ」「好きなもの何でも作るよ」と答えなかったとき。

あるいは、私があえて心地よい沈黙を選ぶと、息子はしばらく考えたのち、いつも命令調のクラスメートのことで爆発したり、自分は許されていないゲームを友達がプレイしていることで怒鳴り散らしたりします。

このように、お迎えに行った瞬間はあんなにハッピーだったのに、その数秒後には気持ちが急降下してしまうという経験をしているのは、私だけではないようです。

なぜ突然感情が爆発してしまうの?

Today's Parentの記事によると、この現象には「after-school restraint collapse」という名前がついているのだとか。

オンタリオ州ロンドンを拠点とするカウンセラーであり子育て教育者でもあるAndrea Loewen Nairさんが、この言葉を提唱しました。

子どもは1日中なにかを抱え込んでいて、安全地帯に来たときに初めて本当の感情を打ち明けられます。

泣く子、叫ぶ子、モノを投げる子、理不尽な言動をする子。

大きくなると、反抗的な態度をとったり、親や兄弟を侮辱したりすることもあります。

そう考えたら、大人も同じです。

同僚がヘマをしたり、上司から無理難題が降ってきたりしても、私たちはとりあえず冷静を保ちます。ルールには従うし、メール1本で済むような内容のない会議にも黙って耐えます。バカげた依頼と思いながらも、「もちろんです」と受けるのが常です。

そして、家に帰ると爆発します。

パートナーに、家族に、犬に。とにかく、手近な人に怒りをぶちまけるのです。そう、私たち大人にとって、自宅(または友だちとの飲み会)が安全地帯。決して、問題を解決してほしいわけではありません。

ほんのちょっとでいいから、レールを降りてみたい。話を聞いてほしいだけなのです。

子どもの話を聞いてほしい!を受け止める

Untangled: Guiding Teenage Girls Through the Seven Transitions Into Adulthood」の著者である心理学者Lisa Damourさんによると、子どもが求めているものも同じなのだそう。

青少年も大人と同じで、不安や心配を口に出すことで救われる場合があります。

実際、心理学の格言として、「どんな問題も、内にいるより外から見るとマシに思える」というものがあります。これは、問題の大小を問わず当てはまります。

ですから、ティーンエイジャーに問題を打ち明けられたときは、助言を求められているわけではないと考えましょう。

少なくとも今は、アドバイスをするときではありません。とにかく、不満を吐き出させてあげるのが先決です。

だから、感情を爆発させてあげましょう。

不自由な放課後を過ごしたあとの「崩壊」を、許してあげるのです。

子どもの場合、このような爆発は、狂気に満ちた怒りというよりは、あなたへの八つ当たりに見えるかもしれません。

子育て教育者で心理学者のVanessa Lapointeさんは、Today's Parentにその理由を語っています。それは、心理学者がいうところの「defensive detachment」。

すなわち別離、拒絶、放棄などから自分の身を守るために、私たちが直感的に自分を守る行為なのです。

子どもは学校であなたを必要としていたのに、あなたはいなかった。でも、今はそばにいる。

最初は洪水のように安心があふれるものの、それはすぐにDefensive Detachingの波に飲み込まれます。すると怒りが押しよせ、あなたを拒絶しようとします。

それは、スーパーで迷子になった子どもに会えたときの親の行動に似ています。

安堵のあまりハグをしたのもつかの間、数秒後にはお説教という展開になるのがお決まりですよね。

Defensive Detachementはそれと同じで、見つけたばかりの子どもを叱るのと同様の怒りを伴うのです。

子どもに矛先を向けられると、あなたも防衛的になるかもしれません。

「私だって散々な1日だったんだから!」と。でもここはぐっとこらえて、共感を示してください。

ガス抜きの時間(とおやつ)を用意して、気持ちを認めてあげて(「それは大変だったね!」)、あとは思いっきり爆発させてあげましょう。

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Image: Shutterstock

Source: Today's Parent,NYTimes,ingentaconnect

Meghan Moravcik Walbert - Lifehacker US[原文

訳:堀込泰三

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