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1日に3つのチャンスを書くだけ。人生が好転する「ミーニング・ノート」

1日に3つのチャンスを書くだけ。人生が好転する「ミーニング・ノート」

「1日に3つ、チャンスと思えたことをノートに書いて、定期的に見返す」

ほぼこれだけで、人生を躍進させる効果を秘めたノート術があります。

シンプルなのに効果は絶大。実践した人たちは、新しい仕事に就いたり、結婚相手が見つかったりなど、望ましい出来事が次々と訪れるようになっています。

しかし、決してあやしい手法でなく、心理学的に理にかなった仕組みに基づいたものなのだそう。

今回は、このノート術「ミーニング・ノート」の概要を紹介します。

一家全員無職になるという絶望から生まれたミーニング・ノート

ミーニング・ノートを発案したのは、株式会社ダイジョーブのCEO、山田智恵さん。このノート術の誕生は、30代前半で身に降りかかった出来事がもとになっています。

その出来事とは失業。勤務していた、父親が創業・経営する会社が、リーマンショックの影響で民事再生を申請する事態に。山田さんを含め創業者一族は、会社を追い出され、まさかの一家全員無職に追い込まれます。

絶望のあまり、ネットカフェに終日ひきこもるような生活を送っていたそう。

けれど、ずっとこの生活を続けるわけにもいかないと、以前読んだ自己啓発書を読み直したところ、「毎日嬉しいことを3つ日記に書く」というフレーズが心に刺さり、やってみたそうです。

すさんだ日々の中、ひねり出すように嬉しかったことを書き出しているうちに、「人生悪いことばかりじゃないな」と心が少し回復。再就職にも成功します。

山田さんは、それまで「親の会社でヌクヌクと生きていた」ため、実質的に10年遅れの社会人デビュー。

もがくように業務を覚えるなか、「みんなと同じように努力したのでは絶対に追いつけない。チャンスをつかまないと!」と考え、嬉しいこと日記ではなく、チャンスを1日3つ書く日記に変えました。

「1ミリでも心が動いたものはチャンスとみなして、そのチャンスにどんな価値や可能性があるのか」を懸命に考えたそうです。

「経理の高沢さんに親切にしてもらった。今度困ったら相談しよう」といった細かいチャンスも含め、書いたチャンスが約1000個たまった頃、山田さんは転職。そこから山田さんの飛躍が始まります。

転職先では、1年後に部長へ昇進。さらに、ボストンへ留学するとともに、外資系企業の社外取締役のポストも射止めます。

この激変の理由として、山田さんは「書いていくうちに、私の意味づけ力が高まり、日々の出来事から価値や可能性を見つけ出せるようになっていたのです」と、2019年に上梓した『ミーニング・ノート 1日3つ、チャンスを書くと進む道が見えてくる』(金風舎)に記しています。

嬉しいこと日記から始まった方法が、真剣に社会人生活と向き合う過程で進化を遂げ、ミーニング・ノートというメソッドとして結実したわけです。

ミーニング・ノートに必要なもの

少し前置きが長くなりましたが、ここから山田さんの著書にもとづき、ミーニング・ノートの書き方を説明していきましょう。

まず、用意するのは1冊のノートとペンだけ。ノートのおすすめのサイズはA5またはA5変形サイズだそうです。

ノートは無地でも罫線入りでもよいのですが、毎日3つ、1週間で計21個のチャンスを書くためのウィークリーページを右ページに設定します。

フォーマットは下の図を参考に。右端の縦線で仕切った1/5ほどのスペースは、願い事が浮かんだときに書き込む欄です。

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ウィークリーページのフォーマット例
Image: 『ミーニング・ノート 1日3つ、チャンスを書くと進む道が見えてくる』

同様に、マンスリーページも設定します。

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マンスリーページのフォーマット例
Image: 『ミーニング・ノート 1日3つ、チャンスを書くと進む道が見えてくる』

これで準備OKです。

ミーニング・ノートの「チャンスの書き方」

ノートとペンは常時持ち歩き、1日3つチャンスと思えることをウィークリーページに短く書き入れます。

チャンスの記入例
チャンスの記入例
Image: 『ミーニング・ノート 1日3つ、チャンスを書くと進む道が見えてくる』

たったこれだけなのですが、コツがあります。

まず、チャンスとは「あなたに起きる出来事の中で、あなたの心が動いたもの」です。それは、目で見たものかもしれませんし、舌で味わったものかもしれませんし、思い浮かんだ思考・感情かもしれません。

さらに、チャンスは3種類に分類できます。

1つめは「キラキラ・チャンス」

ふつう、「チャンス」と聞いて連想されるもので、ポジティブで好ましい内容です。例えば、「注目されているプロジェクトのリーダーに抜擢された」、「憧れの人にデートに誘われた」といったもの。

2つめは「わらしべ・チャンス」

「キラキラ・チャンス」と比べて地味ですが、なぜか心が少し動かされるものです。例えば、「大学時代の同級生と久しぶりに会う約束をした」とか「カレーが美味しくできた」といったささやかなこと。

3つめは「スパイシー・チャンス」

「キラキラ・チャンス」とは真逆の、ネガティブで嫌なことです。

「みんなの前で昔の失敗をバカにされた…」、「告白したら、フラれてしまった」といったもの。「なぜ、これがチャンスなのか?」と思われるかもしれませんが、山田さんは次のように解説します。

このスパイシー・チャンスには、人生を大逆転させる大きなパワーが秘められているのです。

ガラッと生き方を変えるきっかけとなったり、人生をかけるほど大きな使命が見つかったり、自分にとって本当に大切な人は誰かが見えてきたり…(本書P.68より)

以上の点に留意して、日々のチャンスを3つに絞って記入していきます。

書き慣れてきたら、チャンスに対する気づきや学びなども書き加えます。

「Instagramでセンスがいい人を発見した。私が“センスいいな”と思う写真は、パキッとした大胆な色使いをしていることが多いな。好みがわかった!」というふうに。

また、「こんなことが起きたらいいな!」と願いが生まれてくることがあるので、願い事の欄にそれを記します。

1週間ごとの「チャンスの見返し方」

ミーニング・ノートがユニークな点として、「見返す」ことを「書く」ことと同じくらい重視しているところが挙げられます。

山田さんは「ノートは自分の人生のデータベース」と言い、このデータベースから、自分自身のことや縁のこと、そして、自分の進む道が見えてくると言っています。

見返し方の一部をご紹介します。まず、1週間が終わったら、ウィークリーページには21個のチャンスがあることになります。これを見返して、大切なものを3つ選んで印を付けます。

さらに、チャンスとチャンスの間に、もし何かしら「つながり」を見つけたらペンで線を引いて、2つのチャンスを結びます。

ウィークリーページの印とつながりの例
ウィークリーページの印とつながりの例
Image: 『ミーニング・ノート 1日3つ、チャンスを書くと進む道が見えてくる』

印を付けるのは、自分に大切なことの優先順位を見極めるため。この作業により「それに関わるチャンスのアンテナがより高くなり、チャンスをつかむスピードも高まって」いくそうです。

「つながり」とは、「提案資料を頑張って作った→お客さんから新しい仕事をもらった」、「体調が良くなかった→恋人に八つ当たりしてしまった」といった、関連性のある異なる出来事のことです。

結びつける目的は、自分が手にしたチャンスのつながりを目で確認し、「自分のチャンスも本当につながるんだ!」と体験すること。

これにより、「こんな小さなチャンスを大切にして、本当にいいことがあるのか?」といった不安の芽を摘み取り、自分の未来の可能性を確信することができるようになります。

また、つながりの成功パターンを見つけ出し、良い方向につながるように再現できるようになるそうです。

詳細は割愛しますが、著書には、「チャンスのつながり」の探し方や、チャンスの使い道を考えて左ページに記す「戦略」ページの使い方、そして月単位、1年単位の見返しも行い、大局的なつながりを見つける方法が、豊富な具体例と共に書かれています。

興味ある方は、ぜひ本書でメソッドを学んでみてください。


山田さんは、毎日書くことで、今までなんとも思っていなかった出来事が、(文字どおりの意味で)チャンスであることに気づくようになり、自分が進むべき、幸せや成功に至る道が見えてくると述べます。

そのために必要な投資は、1日の最後にノートに向かうほんの数分の時間だけ。このメソッドに興味を持ったら、ノートを購入して今日からでも始めてみてはいかがでしょう。

また、インスタグラムのストーリーで、山田さんの実際のチャンスを毎日1つアップしています。どんなことを書くのか参考になると思います。

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Source: 金風舎

Image: 『ミーニング・ノート 1日3つ、チャンスを書くと進む道が見えてくる

鈴木拓也

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