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長期投資なら大丈夫? コロナウィルスによる市場への影響

長期投資なら大丈夫? コロナウィルスによる市場への影響
Image: Gettyimages

中国に端を発するコロナウィルスの脅威について、誰もが口々に話していますが、コロナウィルスが自分のお金に与える影響について考えたことはあるでしょうか?

世界の市場は1月最終週の後半から価格の変動が見られ始め、2月の第1週はほぼ同じような状態が続いています。

中国の市場は、春節後の最初の取引で大幅に値を下げました。

上海総合指数は7.7%下落し、深セン総合指数は8.4%下落しました。これらの市場では2015年と2007年以来の1日で最大の下落です。

米国を含む世界の市場がそれに応じて反応すると予想するかもしれません。

例えば2015年8月、中国の強力な経済に対する世界的な懸念を反映して、ダウ平均株価は下落し、上昇し、また下落しました。

ウイルスや疫病が世界市場にもたらす影響

しかし、今回は違うタイプの脅威に対する反応です。市場は、コロナウィルスが蔓延している間の、中国の生産性や経済状況に対する不安を反映して値を下げているだけでなく、コロナウィルスは世界中の人々の健康を脅かす恐怖もあります。

CNNも指摘しているように、2月3日の時点で、ダウ、S&P 500、ナスダックの指数は、1月の好調な業績を一層した前週金曜の売りから回復し、上昇しました。

しかし、自分の投資の心配をするよりも、きちんと手洗いをすることに時間を費やした方がよさそうです。

ウィルスや疫病の流行が世界市場の懸念を引き起こしたのは、これがはじめてではなく、以前も市場が似たような状況を示したデータがあります。

Mark DeCambreは「MarketWatch」で、疾病の発生の影響による市場の反応は“短命な”ことが多いと書いています。ジカウィルス(2016)、エボラ出血熱(2014)、コレラ(2010)、新型インフルエンザ(H1N1)(2009)、鳥インフルエンザ(2006)、SARS(2003)による短期的な市場の反応は、それらが発生した約1年後には回復しました。

DeCambreの記事には、26の先進市場と26の新興市場の企業を含む、MSCIワールド・インデックスのグラフもあります。それぞれの上記疾病の大流行(および、その他近年の健康を害する出来事)から1カ月後の市場の下落は、6カ月以内には回復する傾向にありました。

これは、大流行の6カ月後にインデックス指数が驚くほど利益を上げたということではなく、大流行中の指数に近い(もしくはそれより良い)数値に戻っただけです。

もちろん、過去の事例に基づいて市場の(動く)時期を予測することはできません。

短期投資は超保守的に、長期には影響はなさそう

「Oxford Economics」のBen Mayは、SARSの大流行について言及しながら「今回のコロナウィルス大流行の世界的な影響は、2003年よりも大きい可能性が高い」と、ウォール・ストリート・ジャーナルに語っています。

しかし、その“より大きい”影響の明らかな兆候が見えない限り、少なくとも数カ月間はポートフォリオは不安定になると想定しておくのがベストです。

短期的な投資利益を求めているのであれば、これから1〜2カ月は超保守的な見通しを持っておいた方がよさそうです。しかし、老後のためなど、長期的な投資をしているのであれば、どんなにポートフォリオが悪くなってもそのうち回復すると、かなり確信できます。

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Source: CNN Money,CNN,MarketWatch,MSCIワールド・インデックス,ウォール・ストリート・ジャーナル

Lisa Rowan - Lifehacker US[原文

訳:的野裕子

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