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温暖化に深く関わる「氷床」。過去40万年のデータから気候変動の謎に挑む日本人

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温暖化に深く関わる「氷床」。過去40万年のデータから気候変動の謎に挑む日本人
Image: Mugendai(無限大)

地球レベルでの異常気象は年々深刻さを増し、生活の中でもさまざまな変化を感じ取れるほどです。

その原因について、人間社会が排出する二酸化炭素の影響だという考え方が浸透していますが、そうではないと主張する人もいます。

IBMが運営するWebメディアMugendai(無限大)では、過去数十万年の気候データから、地球規模で変動する気候の謎を解く数値モデルを生み出した方が登場。

地球温暖化、異常気象の裏では何が起こっているのでしょうか。

10万年のサイクルでめぐる寒暖期。現在は「間氷期」で、大幅な温暖化の恐れあり

ロングインタビューに登場していたのは、東京大学大気海洋研究所 地球表層圏変動研究センターの阿部彩子教授

阿部教授いわく、地球の気候はおよそ10万年を周期として、寒い「氷期」と暖かい「間氷期」を繰り返しているそう。

氷期はゆっくりと進み、間氷期はその後に急激にやって来るのが特徴で、現在はおよそ2万年前に始まった間氷期の最中だといいます。

温暖化に深く関わる「氷床」。過去40万年のデータから気候変動の謎に挑む日本人
Image: Mugendai(無限大)

研究のために阿部教授が注目したのが、氷の塊である氷床

氷期には全体の8割を占めるという北米大陸の氷床を中心に研究を重ね、約40万年前から現在に至るまでの様子を定量的に示すことに成功しました。

教授いわく、南極の西ではすでに氷床の大規模な融解が始まっているそうで、温暖化が一気に加速する恐れがあるといいます。

人為的な要素も色濃く。このまま温暖化が進むとどうなってしまうのか

地球温暖化の主な原因は、大気中の二酸化炭素濃度の上昇だといわれます。

氷期では二酸化炭素は海水中に溶けているためあまり出てきませんが、間氷期には盛んに出てくるためその濃度が上昇します。

これは、炭酸水が冬よりも夏によく泡立つのと同じ理屈だそうです。

温暖化に深く関わる「氷床」。過去40万年のデータから気候変動の謎に挑む日本人
Image: Mugendai(無限大)

ここまで聞くと、温暖化は地球の活動によるもので、人間社会の影響はないのではと思ってしまいそうですが、阿部教授はそれをきっちりと否定。以下のように語っていました。

産業革命以前に280ppmだったCO2濃度は、現在400ppmを超えています。これは最近100万年の氷期~間氷期サイクルの変動では説明できず、人間の活動による人為的なものとしか考えられません。人為的に生じたCO2のうち約半分は海洋中に溶け込みますが、それでもなお大気中の濃度がこれほど高まっているのです。

それにしても、このまま温暖化が進むと、地球はどうなってしまうのでしょうか。

教授は「世界中が熱帯のように暑くなることはない」としながら、例えば気温が3度上昇すると、東北や北海道が今の東京ぐらいの暑さになるそうで、そうなれば、この先国境を超えて移住する人も現れるだろうと語っています。

温暖化に深く関わる「氷床」。過去40万年のデータから気候変動の謎に挑む日本人
Image: Mugendai(無限大)

2万年前に始まった現在の間氷期に発展してきた、現在の人類。はたして、次の氷期が来たらどうなってしまうのでしょうか。

気になる続きは、気候変動に関する詳しい内容と合わせてMugendai(無限大)よりお楽しみください。


Image: Mugendai(無限大)

Source: Mugendai(無限大)

渡邊徹則

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