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社内の評価面談・昇格面接で成果が伝わる上手なアピールのコツ

社内の評価面談・昇格面接で成果が伝わる上手なアピールのコツ
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こんにちは。「5分会議」(R)で人と組織を育成する専門家の沖本るり子です。

中間や年度末の面談、あるいは昇格試験の面接など、社内での自己アピールがうまくできていますか?

いつも顔を合わせている上司相手なのに、なぜかうまく自己アピールができず、なかなか認めてもらえない(昇格できない)。

あるいは同僚より成果は出したはずなのに、同僚が先に昇格した…など悔しい思いをしたことがありませんか?

今回は、社内面談・面接で、自分の実績、成果をうまくアピールするコツをお話しましょう。

社外でのアピール法はこちら

面接や自己紹介で相手に伝わる上手なアピール、下手なアピールの違い

中間面談で上手にアピールするコツ

面接中
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成果を出すことが最も重要なのは当然です。が、中間なので、成果が出ていなくても気落ちする必要はありません。

まだ、時間があるのです。残りの期間で、一気に目標以上の成果に巻き返しましょう。

成果ではなく、やってきたことを伝える

達成できてなかったとしても、できていないことは仕方がありませんから、やってきたことをアピールしましょう。

なぜなら、上司が把握しているのは、“できていないこと”だから。

特に上司は、部下のマイナスが自分に災いを招くと思うから余計に気になり、みている場合が多いのです。そのくせ、部下の成果は放っておいても自分の成果になるので気にはしていません

特に部下に関心が低い人の場合、さらに部下の成果にもあまり気づいていません。つまり成果がでていない場合、“やってきたこと”など気付いているわけがありません。

ですから、やってきたことは、しっかりと伝えなければ上司にはわからないのです。

日常業務を自信を持って伝える

「本当に何も言えることがないんですが…」と困っているあなた。

「できている」「できていない」ではありません。今までの期間、あなたがやってきた業務は何ですか?

自分がやってきた業務を伝えればよいのです。

「このA業務は、月1回に半年きっちり毎月こなしました。このB業務は12月の年末調整の業務が多忙の時に実施」

そんなの、普段の業務だから…と思う必要もありません。

定例業務を実施するのは当たり前だと思っていても、人それぞれ当たり前がみな違います。

あなたの業務の細かいところまで把握できていない上司であれば、なおさら伝えなければなりません。

それが、たとえ他の人なら月2回こなせる業務だとしても、堂々と自信をもって伝えましょう。

目標の高さは人によって違いますが、「たいしたことなさそう」に言うと「たいしたことない」業務だと思われてしまいます。自分の業務に自信と誇りを持ってアピールするのが大事です。

失敗はチャレンジした証、アピール可能

「やったことが、失敗で…アピールするとマイナスになってしまう」というあなたも、諦めないで。

上手くいっていない場合は、先手必勝!上司に指摘される前に先に話を切り出すのもコツ。

何かを失敗したとしても、それはあなたがチャレンジした結果ですよね。

チャレンジしたことはアピールするには、もってこい。特に強調するべきところです。

上司も失敗したところにしか目がいっていない場合が多いので、チャレンジしたところに目を向けてもらうようにしておきましょう。

チャレンジをアピールする例文:

「この●●業務は、正直いうと、自分にはまだまだだと思っていました。が、自分を成長させるためには、チャレンジだと考え、高い目標をたててみました。

部長には、低い目標に見えるでしょうが…。一人でなんとかやってみようと意気込んでいました。

今の反省は、部長に相談してお力添えいただけばよかったと思います。現段階では目標達成できず残念ですが、まだ時間はあります。ぜひ、成長できるチャレンジ目標!達成できるようアドバイスよろしくお願いします」

上記のコメントには、こんなポイントが入っています。

できる上司には低い目標でも、自分には高い目標。

→ 自分を落として、上司を持ち上げます。

自分の成長のためにチャレンジした。

→ “できなかった”の視点を“チャレンジ”の視点にむかせます。

達成できるアドバイスを求める。

→ 頼られる“上司”を強調するために頼ります。

期末面談で上手にアピールするコツ

伝える
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成果を出しているのなら、できて当たり前だと思われないように、さらにその成果のすごさを自分で伝えなければなりません。

なぜなら、成果が過小評価されがちですから。

成果が出せたことだけではなく、できなかったときと同じようにチャレンジしたことも面談では伝えましょう。

上司からは低そうに見られがちな目標は、高い目標で頑張ったと解釈してもらいましょう。

さらに面談のときだけではなく、日頃のアピールも重要です。

例えば、あなたが、膨大な時間をかけデータを集め苦労してやっと作成した1枚の資料。

上司は一瞬パッと見る程度で、「ありがとう」のひと言くらい。

なかにはもっとねぎらいの言葉をかけてくれる人もいるかもしれません。しかし、多くの上司は、感謝の言葉もないようなことは日常茶飯事です。

ほとんどの上司は、たった1枚の資料に、あなたがしてきた大変な苦労までは気付いてくれません。

かといって、あなたが苦労を言葉に出すだけでは、愚痴になります。

そこで、上司をお手本にしたことで解決できたことも添えておきます。

「この資料のデータを収集するのに、苦労したのですが、部長の昔のアドバイスに、人に頼ることも重要だという言葉を思い出しました。そこでA部署のB主任にご協力いただきました」

アドバイスを受けたことがなければ、上司の仕事ぶりがヒントになったことを伝えましょう

「資料作成にあたっては、うまくまとめられず、四苦八苦でした。しかし、部長のわかりやすい資料をヒントにしてみました」

日頃の業務報告でも、苦労と解決したことを伝えておくのです。そうすれば、当たり前の成果も、大変だったんだなと成果を過小評価されずにすみます。

また、成果が出せない時も、日頃から頑張っているけど成果だせなかっただけと解釈してくれることもありますので、日常的に頑張りを伝えることは重要です。

やってはいけない下手なアピール

人は、伝えなければわかりません。上司には言わなくてもわかるだろうと思っているのは大間違いです。

これくらいは、たいしたことではないという自己判断も不要。

自信をもって、自分のやってきたこと、成果を出せたことを伝えてください。

察してほしい、わかるはず、謙虚さゆえに、伝えない、伝わらない下手なアピールになっていてはもったいありません。

また、成果が出せなかったことにたいして、隠すこともやめましょう。堂々と、できなかったことは伝え、ダメなまま終らせないこと。そこから何を学び、次にどう活かすのかも考えて伝える必要があります。

「●●の案件は、目標達成しました」

できたから、何? 目標達成だけを伝えていては、成果の偉大さがうまく解釈されにくいのです。

さらに、その目標達成がどれくらい会社(組織)にとって、どんなよい結果になったかまで伝えなければいけません。

昇格試験面談で上手にアピールするコツ

デスクを囲む男性二人のイラスト
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就職試験だと思えばいいのです。自信もってアピールします。失敗したことも、成長をみてもらうためには、そこから学んだことも伝えましょう。

失敗の要因も自分に非があることだけを伝えます。責任転換する人だと思われないために。

一番重要なのは、社外向けの自己アピールと同様に、自分が会社に今後どういう貢献ができ、会社にどういう成果をだせるのかを伝えることです。

面談は、自分の夢を語る場ではありません。「夢」を聞かれても目標に置き換えて語りましょう。その目標は、達したらその結果、会社にどうプラスになるのかを具体的に伝えます。

会社への貢献に加えて、面接相手にとって得られることも伝えられると、なお良いですね。

「私の目標は、データ収集・解析で会社に貢献できることです。

と申しますのが、●●常務のお話されている□□プロジェクトの件、チームに参加できたら、データ収集・解析のことなら12年の経験から自信をもって私が貢献できると考えています。

結果として、0.7カ月短縮で設計できるため常務の成果にお役に立てると思います」

昇格試験の面接では、会社への貢献・成果を伝えましょう

何にせよ、これからは、小さなことでも自分のアピールをまめにしていくことをおすすめします。

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沖本るり子(おきもと るりこ)

沖本るり子

株式会社CHEERFUL 代表。1分トークコンサルタント。「5分会議」®で、人と組織を育てる専門家。江崎グリコなどを経て、聞き手が「内容をつかみやすい」「行動に移しやすい」伝え方を研究。現在、企業向けコンサルタントや研修講師を務めている。明治大学履修証明プログラムでも登壇中。著書に『相手が期待以上に動いてくれる!リーダーのコミュニケーションの教科書』(同文舘)、『生産性アップ!短時間で成果が上がる「ミーティング」と「会議」』(明日香出版社)、『期待以上に人を動かす伝え方』(かんき出版)などがある。


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沖本るり子

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