Twitter、グーグル、LINE、Facebookが持つ、個人情報の大掃除してますか?
- カテゴリー:
- KNOWLEDGE

デジタル大掃除してますか?
グーグル、ツイッター、Facebook、LINEの4社の広告や個人情報の管理ページの設定見直しを紹介する。
大手プラットフォーマーに知らず知らずに「データを出し過ぎ」てないかどうか、チェックしてみよう。
Twitterでは広告主をチェックできる

日本人に愛用者の多いSNSといえばTwitter。
そのビジネスモデルの大部分は広告配信で、ほかのプラットフォーマーと同じく、個人に最適化した広告を届けることで収益を得ている。
Twitterの広告などに関する設定は、「設定とプライバシー」の「アカウントメニュー」から、Twitterデータ(再ログインが必要)で参照できる。

ここでは、「Twitterから取得した興味関心」や「テイラードオーディエンス」のリストを表示できる。
興味関心は項目ごとでオンオフが可能。テイラードオーディエンスの欄では、ターゲティング機能を使って自分に対して広告を配信した(している)アカウントをチェックできる。

これらのデータ取得を拒否するためには、Twitterでは別の項目で設定する必要がある。それが、「カスタマイズとデータ」メニューだ。
とにかくTwitterによる広告のパーソナライズ化を止めたければ、メニュー上部のスイッチをオフにすればいい。
グーグルの行動履歴は自動削除も可能

グーグルのその人に関するデータは、 Googleアカウントページにまとめられている。
ここではグーグルの数多くの設定項目などが集まっているが、データ大掃除の点で特に注目すべきは「データとカスタマイズ」メニューにある3つの項目だ。
- 広告のカスタマイズ
- マイアクティビティ
- タイムライン(ロケーション履歴)

「広告のカスタマイズ」では、グーグルの関連サービスでの行動をもとに算出した、その人に関連性が高い(興味・関心がある)要素が列挙されている。
このデータをもとに、さまざまなサイト上で表示される広告が配信されるわけだ。列挙されている要素は年齢、性別、趣味など多岐にわたるが、一括でオフにするか、要素ごとにオフにするか選べる。


マイアクティビティとタイムラインは、どちらもいわゆる行動履歴に該当する。グーグルのプラットフォーム上での行動が「マイアクティビティ」、現実世界で立ち寄った場所などの履歴が「タイムライン」といった具合だ。
グーグルはこれらの情報をもとに提供サービスの精度を高めている。
どちらも一括でオフにできるので、グーグルの追跡を望まない人はオフにしよう。ある程度許容できるという場合は、18カ月間や3カ月間保管後に自動削除といったオプションが用意されているので、そちらも検討するといい。
Facebookで自分の個人情報を持つ広告主を特定可能

グーグルと同じかそれ以上に深い階層があり多くの設定項目があるのが、Facebookだ。その中でも比較的設定項目が集まっているのが、個人データ管理ツールページだ。
ここではFacebook上に自分が投稿したものやいいね!したもの、フォロワーや友だちなど、ソーシャルグラフに関わるデータのほかに、広告や位置情報、検索履歴などの情報の設定へジャンプできるようになっている。

その中でもぜひ見ておきたいのが「広告」「位置情報」の項目だ。
「広告」はFacebookの利用状況に応じて判断された自分の興味・監視要素のほかに、自分のメールアドレスや電話番号をもとに広告を配信した広告主のリストをチェックできる。
設定できる項目としては、個別の広告主を拒否したり、Facebookのグループ企業内外のデータの参照を許可するかなどを選べる。

一方、位置情報はFacebookにアクセスした場所やチェックインした場所、Facebookアプリをインストールしたスマートフォンなどを持ち運んだ場所の履歴が表示される。
これらは1日ごとに削除もできるが、履歴全体を削除することも可能だ。チェックインした場所以外も保存されていることは、驚くかもしれない。
LINEはスマホアプリからシンプルに設定

2019年11月、ヤフーとの経営統合が突如発表されたLINEも、日本では非常にメジャーなプラットフォーマーだ。LINEは違反報告時などの例外を除いて「友だちとのチャットの内容は触れられない」という姿勢だが、実際のところ収益の柱となっているのはさまざまな広告だ。
LINEのパーソナライズの設定項目はほかの3社と比べてはよく言ってシンプル、悪く言えば大雑把なつくり。設定はホームタブの右上にある設定ボタンをタップし、「プライバシー管理」の項目で行える。

特にチェックすべき項目は「情報の提供」と「広告の設定」。基本的にこの中のチェックボックスのオンオフで設定できる。
ただし、LINE Beaconや位置情報の取得を拒否した場合、一部のキャンペーンに応募できない可能性もあるので注意しよう。
今回紹介した設定以外にも個人情報に関わる設定は多岐にわたる。
また、アマゾンやマイクロソフト、アップル、ヤフーなどといったプラットフォームにも、同様の設定項目はある。
各サービスのアカウントや設定のページをチェックしてみて、違和感がある設定はオフにするなどの見直しを考えるには、年始のこの時期はちょうどいいタイミングだ。
あわせて読みたい
Image: Twitter, Google, Facebook, LINE
BUSINESS INSIDER JAPANより再編集して掲載(2019.12.31)
(文・小林優多郎)
ランキング
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5