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健康も高齢化社会も、「デザインシンキング」で変えていく。その真意とは

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健康も高齢化社会も、「デザインシンキング」で変えていく。その真意とは
Image: Mugendai(無限大)

デザイン」と聞くと、絵や図形といったものが頭に浮かびます。しかし「何かをデザインする」という考え方は、意外なほど広い範囲に応用できるようです。

IBMが運営するWebメディアMugendai(無限大)では、「デザインシンキング」のプロフェッショナルが登場。高齢化社会での問題などを、デザインで解決しようとする試みが紹介されていました。

売っているのは「サービス」。ユーザーに寄り添う、デザインシンキングの考え方

ロングインタビューに登場していたのは、NPO法人・日本次世代型先進高齢社会研究機構代表の阿久津靖子さん。大学や企業において、地域計画、プロダクト設計などに携わり、MTヘルスケアデザイン研究所というデザインリサーチファームの代表も務めます。

阿久津さんが「デザインシンキング」を考えるようになったのは、ご自身のビジネスにおける経験から。家具や寝具の商品開発を通し、「売っているのはベッドや枕などの『プロダクト』ではなく、睡眠や健康という『サービス』だ」と思い至ったからだそうです。

主にヘルスケア業界で活躍する阿久津さん。同業界での「プロダクト」はまず機能ありきで、デザイナーは最後に「見た目をどうにかして」と依頼されることが多かったそう。

デザイナーが製品開発の最初から参加しなくては意義がない、デザインシンキング。阿久津さんが内視鏡の検査台を開発した際には、リサーチから開発まで2年もの歳月をかけたそうです。

しかしそれでも、日本の「デザインシンキング」はまだまだだと、阿久津さんは以下のように指摘します。

日本は、デザインよりもテクノロジーを重要視し、製品のスペックを上げることで課題解決できるという考え方をしてきたためか、なかなかデザインシンキングという発想に結びつかない。

超高齢社会の日本。国や制度に「甘えすぎ」な一面も?

健康も高齢化社会も、デザインシンキングで変えていく。その真意とは
Image: Mugendai(無限大)

世界のどの国より、また歴史上類を見ないほどの「超高齢社会」へ突入している日本。徐々にその環境も整備されつつあるのかと思いきや、阿久津さんいわく、「むしろ日本は遅れている」そうです。

医療保険・介護保険の完備という恵まれた環境により、日本人はむしろ国への依存が加速。「自分が高齢となったらどう生きるか」について、多くの人が深く考えていないと指摘します。

阿久津さんはこれについて、「何より自分ごと化すること」と指摘し、以下のように語っています。

たとえば福祉先進国であるデンマークでは、「リビングラボ」という共創活動が浸透していて、国民ひとりひとりが個人の生き方や国の財政なども含めて自分たちで老後の暮らしをデザインしていこうと考えています。それに比べると日本は医療も介護も「お上に与えてもらうもの」といった受け身の印象を感じます。

いつかは来ると分かっていても、つい後回しにしてしまう問題。やはりすぐにでも考えるべきですね。

他にも、阿久津さんが考える「人生を最後まで穏やかに過ごすためのヘルスケアイノベーション」など、興味深いインタビューの続きは、Mugendai(無限大)よりお楽しみください。


Image: Mugendai(無限大)

Source: Mugendai(無限大)

渡邊徹則

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