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片づけたいなら「片づけなきゃ」をやめる。自然に体が動く逆説メソッド

片づけたいなら「片づけなきゃ」をやめる。自然に体が動く逆説メソッド
Photo: 印南敦史

やっと片づけられたと思っていたのに、時間が経てばまた散らかって、片づけるのが億劫になってしまった…。

たとえばこのように、「片づけられない」ことでお悩みの方は、決して少なくないはずです。

それは『片づけられない自分がいますぐ変わる本』(大嶋信頼 著、あさ出版)の著者も同じだったようで、過去には「片づけられない」「片づけられる」を繰り返してきたのだといいます。

つまり「どうやったら片づけられるようになるのか」、さらには「ダメだと思っている自分がどう変われるのか」について、自分自身の経験を軸に書かれたのが本書だということ。

きょうは第3章「大嶋式ラクラク片づけメソッド」のなかから、いくつかを抜き出してみたいと思います。

この章で紹介されているのは、暗示や無意識を使ってラクに片づけるためのメソッドです。

「片づけなければ」の思い込みをやめてみる

著者はここで、「言語性知能」と「動作性知能」に触れています。はたして、それはどのようなものなのでしょうか?

一般的には計算や記憶、物事を理解する力、というのが優れていると「頭がいい人」と思われます。このような人は知能テストなどでいうところの「言語性知能」が発達しています。

一方で、パズルを組み合わせるとか、優先順位をつけて仕事をこなす、ということが優れていると「優秀な人」と思われます。このような人は「動作性知能」というものが優れているのです。(21ページより)

言語性知能だけが高いと、「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」というように、やるべきことをたくさん考えることができます

しかしその一方で「やるべきこと」が頭のなかにたくさんたまってしまい、優先順位がつけられなくなってしまうことに。

つまり動作性知能が言語性知能についていけなくなると、「なにから優先していいのかわからない」というように思考が固まってしまい、動けなくなり、片づけができなくなってしまうわけです。

イメージとしては、言語性知能が高ければ高いほど、それは「ジグソーパズルのピースが細かくてたくさんある」という状態。

かたや動作性知能が高ければ高いほど、「視力がよくてよく見える」状態なのだといいます。

したがって、言語性知能が高く、動作性知能がそれほどでもないと、「細かすぎてよく見えず、ピースのどれとどれをくっつけたらいいのかわからない」という状態になってしまうというのです。(104ページより)

逆説の暗示で片づける

このように「片づけようといろいろ「考えても片づけられない」というときに大事なのは、「“片づけなければ”をやめる」と唱えてみることなのだそうです。

片づけることについて考えることも、実際に片づけようとする努力もしないということ。

言語性知能が高い人は、「考えなければ片づけられないはずだ」と思ってしまいがち。

しかし、それを考え始めてしまったら、その細かさに動作性知能がついてこられず、実際に片づけられなくなってしまうそうです。

だからこそ、家に帰ってきたときなどに「片づけなければをやめる」と頭のなかで唱えてみるべきだというのです。

すると一時的にでも片づけのことを考えなくなるため、「パズルのピースが細かくならない」という状態になるから。

その結果、「あれ? いつもだったら部屋のなかにゴミが落ちていても拾わないのに、自然と拾っている自分がいる」などということが起こるそう。

「片づけなければをやめる」と自分のなかで唱えてみることで、体が自動運転のように動き出すということです。

なお著者によれば、この「片づけなければをやめる」という方法は、「逆説」というテクニックを使ったもの

「何人もの大人が大きな牛をトラックに入れようとしているのに、どうやっても入れられない」というとき、ひとりの子どもが「僕だったら簡単に入れられるよ!」と言い、牛の尾を思いっきりトラックと反対方向に引っぱったのだそう。

そして「いいよ」と手を離すと、牛は「ドドド」とトラックのほうに走っていったというのです。

つまり、いつも「片づけたいのに片づけられない」と思っているのが「トラックに乗らない大きな牛」の状態。

それを反対方向にひっぱるのが「片づけなければをやめる」ということばだということ。

汚い部屋を見て「片づけなきゃ」と思ったら、「片づけなければをやめる」と自分のなかで唱えてみる。

すると逆説が働いて「考えないで片づける」という状態になるため、言語性知能が高い人でも、パズルのピースを細かくする前に体を自然と動かせるというわけです。

それを繰り返していると、どんどん逆説が働いて、まるで片づけ好きになったかのように自然と部屋を片づけていくようになるという考え方です。(106ページより)


著者は片づけられるようになることによって、それまで見えていた、そして現実となっていた「残念な未来」を「美しく輝く未来」に変えることができたと感じているのだそうです。

片づけることには、それほどの効能があるのかもしれません。

「片づけたいけど片づけられない」方は、手に取ってみてはいかがでしょうか?

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Photo: 印南敦史

Source: あさ出版

印南敦史

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