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マネー特集─MONEY SWITCH

2020年こそ、貯金をしたい・お金を増やしたい人が今するべきこと

2020年こそ、貯金をしたい・お金を増やしたい人が今するべきこと
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消費増税や老後資金2000万円不足問題、キャッシュレス決済の普及と拡大、年金の話題や投資制度の話など、2019年は身の回りのお金について考える機会がたくさんあった一年ではなかったでしょうか。

今までとは勝手が変わり、お金の使い方や把握の仕方などで困った、迷った。

溢れるマネー情報により、お金を貯めるヒントを得たが、逆に管理が難しく感じて、思うように貯められなかった。

そもそも、どうしたらよかったのだろう?と悩んでしまった。

そんな人もいたかもしれません。

ただ、お金の形やあり方、制度などが変わっても、お金はお金。その使い方、管理の仕方の基本は何も変わらないはずです。

来年こそしっかり「お金を貯めたい!」と思っている人に、この年末からぜひ実行して欲しいことをお伝えします。

まずやるべきは「振り返り」

レシート4つ
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お金の使い方を改善させるには、「振り返り」が重要です。

振り返りをすることで、たいして必要でもなかったことにお金を使っていることや、重複したものにお金を使っていて、それが無駄だったと気付くこともあるでしょう。

つまり振り返りをすることで、減らせる支出が見えてくるのです。

キャッシュレス決済の記録をチェックする

ただし、この振り返りをするには「記録」が必要です。記憶だけで、思い出しただけの支出を振り返るのでは意味が薄くなります。

「今年は一度も記録していないよ」という人もいますよね? でも、大丈夫です。

QRコード決済や、クレジットカード、デビットカードなど、キャッシュレス決済を利用してはいませんか?

使っていれば自動で支出を記録、特にQRコード決済ではリアルタイムに出入金が記録されているので、支出を振り返りやすいのです。

記録は、主に店舗名と金額が書かれているのみですが、思い出せる部分も多いのではないでしょうか。

他にクレジットカードなら明細を、デビットカードや電子マネーは履歴を確認し、可能であれば3カ月分ほどの支出を書き出してみましょう。

ただ、QRコードの場合、履歴が1カ月程度しか残らないものもあるので、その場合は仕方がありません。1カ月を振り返ってみましょう。

固定費などをリストアップして見える化する

毎月一度払うような固定費などで口座引き落としにしているものがあれば、それもリストアップしておくと1カ月の収支が見える化できます。

完全ではない部分もあるでしょうが、これで大雑把に支出が把握できます。

支出の記録を見直す

支出の記録をみていると、「コンビニが多いな、コンビニではおやつと飲み物しか買っていないつもりだけれど、これだけ通っていると無駄使いなのかも」などと気づけるかもしれません。

それが、無駄な支出を下げるための行動につながっていきます。

毎日の節約より、今こそ見直したい固定費。もっとも忘れがちなのは?

支出を減らし継続するのが貯金の第一歩

コスト削減
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このようにして支出を減らし、安定して継続できるようになることがお金を貯めるために必要です。

ただ1、2カ月頑張ったけれど、そのあと元通りになってしまえば、あまり意味がありません。

安定して支出が減り、余剰金ができるようになれば、それを貯金していけばよいのです。

これで「貯金できる人」の第一歩を踏み出したことになります。

急な出費、支出の変動でも挫折しない

とはいえ、毎月の支出は安定していません。

病気やけがで医療費がかかったり、冠婚葬祭で予定外の支出があったり。それですぐに「貯金できる人」を挫折するのはもったいない。

支出の変動はある程度受け入れ、引き続き貯金を増やすことを目標にしていきましょう。

初期貯金:生活費の1.5カ月分を貯める

では、いくらの貯金ができれば目標達成といえるの?と思われるかもしれません。

まずは生活を安定させるために、毎月の生活費の1.5カ月分のお金を口座に準備できるようになりましょう。

いつもの給料の振り込みがある口座でも、口座引き落としなどの支払いに使っている口座でも構いません。

毎月の生活で口座の金額は減りますが、給料が入ると金額が戻る、常に変動する口座です。

ここに1.5カ月分があれば、生活費以外にかかる冠婚葬祭費などもそこから払うことができ、次に作る「貯める」口座の中からお金を引き出さずに済みます。

つまり、貯めるものは貯めるものとして守ることができるのです。

基礎貯金:生活費の6ヵ月分を貯める

支出を削減した暮らしが継続できると、しだいに「1.8か月分残った」という月が数ヵ月続くようになるでしょう。

そうなれば、1.5カ月から飛び出した0.3カ月分を「貯める」口座に移していきます。そういうことを繰り返して貯める口座に最低限6カ月分のお金を貯めましょう

これは、万が一収入が途絶えた時などに生活を立て直すためにも使える生活防衛資金としても役立ちます。

もちろん、6カ月より多い方が安心という場合は多く準備してよいですし、教育費やマイカー資金などでまとまったお金がこの数年のうちに必要というのなら、それは別に貯めることが必要です。

このような流れで貯金を増やしていけるのが、一番理想的ですね。

基礎ができたら増やしていく

仕事をしてお金を増やす
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これらの基礎ができてから「増やす」にステップアップしていくのが基本ですが、今の時代、急にそんなお金は貯められない、という人もいるでしょう。

その場合は、同時進行をおすすめしています。

増やすにステップアップできない人は…

お金が貯まるスピードが遅いけれど、老後資金2000万円不足問題などを聞いて「早く投資をしなくてはいけない」と焦ってしまう人もいるでしょう。

確かに投資には時間を味方につけることも大切です。その場合は、貯金を作りながら投資も始める方法もよいと思います。

同時進行で投資信託を積み立てる

貯めることを中心に取り組みますが、その一部を積立投資していきます。

株式投資などではなく、長期的に分散投資をしながら、投資信託を積み立てていく投資をおすすめします。

投資信託は、投資家から集めたお金をもとに、運用の専門家(ファンドマネージャー)が株や債券などの複数の商品に投資・運用する金融商品のこと。つまり1つの商品の中で分散投資をしています。

ですから株式投資のように、1つの企業の業績にその価格が左右されません。

また、中でも「インデックス型」を選ぶと、経済成長と共に成長していくものですし、長期保有すると、時間が味方となり、複利の効果でお金が増えていきます。

それは、今の預貯金の利息では叶えられないほどの金額です。

リスクはあるが、メリットも多い投資

もちろん、投資ですからリスク(ブレ)はあります。

その部分が許容できる人にとっては、今の時代のお金の貯め方として、投資は外せないものだと思います。

逆に、リスクが許容できない、気になって仕方がないという場合は無理に投資を始めない方がよいでしょう。

投資をして、自分のお金が増えているのを実感すると、さらに投資のことが知りたくなったり、もっと投資にお金を回したいと思い、支出を見直すようになったりと、よい循環も生まれやすいもの。

必要なところにお金を使い、あまり必要ないものへの支出をカットしたり、買う・使う頻度を下げたり、工夫することで、支出を調整できるようになるはずです。


2020年、上手にお金と付き合って、ぜひ『お金を貯められる』そして『増やすことができている!』と実感できるところを目指してみてください。

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横山光昭

家計再生コンサルタント、株式会社マイエフピー代表。お金の使い方そのものを改善する独自の家計再生プログラムで、家計の確実な再生をめざし、個別の相談・指導に高い評価を受けている。これまでの相談件数は23,000件を突破。書籍・雑誌への執筆、講演も多数。著書は60万部を超える『はじめての人のための3000円投資生活』や『年収200万円からの貯金生活宣言』を代表作とし、著作は累計330万部となる。

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横山光昭

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