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空港でランダムに行なわれるセキュリティチェックの真相とは

空港でランダムに行なわれるセキュリティチェックの真相とは
Image: Shutterstock

どんなに気をつけていても、空港ではいろいろなことに時間を取られがちです。荷物が重量オーバーだと、中身を出して、もう一度カバンに荷物を詰め直して、航空会社の係員に納得してもらうのに何分もかかります。

チェックインする列で運悪く12人家族とベビーカー数台の後ろに並んでしまったら、30分は余分に待つことになるでしょう。さらに追い打ちをかけるように、セキュリティチェックの列にも並ばなければなりません。

最近Redditのスレッドで、あるユーザーが、「ランダムに選ばれて」特別セキュリティチェックを追加で受けることになるイライラについて書いています。

国内線であろうと海外線であろうと私は毎回70〜80%の確率で「ランダムに」選ばれます

運輸保安庁(TSA)や空港警備員はいったい何を考えているのか、選ばれないようにするコツがあるのか、知りたいものです。

では、この「セキュリティ強化」のプロセスとはどのようなものなのでしょうか?

誰がどのような理由で選ばれるのでしょうか? 何度も選ばれてしまうようなら、選ばれないようにする方法はあるのでしょうか?

選ばれたらどうなるの?

過去にもご紹介しましたが、「二次セキュリティチェック対象者」に選ばれる過程をご説明します。

搭乗券をプリントアウトできなかったりオンライン上でチェックインできなかいと、空港に到着してから航空会社の係員と対面でチェックインすることになります。

その時、旅程についていくつか質問されたあと、「SSSS」または「Secondary Security Screening Selection/Selectee」というラベルが付いた搭乗券を渡されるのです。

ここから、セキュリティチェックに向かいます。TSAの職員に搭乗券を提示すると、二次セキュリティチェックを受けるために別の場所に移動させられることが多いです。

セキュリティチェックのプロセスは空港によって異なりますが、通常であれば金属探知機、ボディスキャナー(2回以上かけることも)、全身のボディチェック、荷物の爆発物残留痕の確認などがあります(一般のセキュリティチェックの列に並ぶより、こちらで済ませる方が早く終わることもあります)。

搭乗券に「SSSS」のマークがあったら覚悟しておくべきこと

本当に「ランダム」に選んでいるの?

TSAはこのプロセスを受ける人を「ランダム」に選んでいるとしていますが、かなりの批判もあります。

2012年には、ボストンのローガン空港で働く連邦政府職員たちから苦情の書面が32件寄せられ、二次セキュリティチェック対象者を選ぶ際に警官が人種で選んでいるという問題を報告しました。

ある連邦政府職員は、次のようにニューヨーク・タイムズに語っています。

外見で対象者を選んでいます。具体的には、アフリカ系で高価な服や宝石を身に着けている人、ヒスパニック系の人です。

2017年に米国自由人権協会(ACLU)が1万3000通のTSA文書を分析したところ、多くの重大な発見がありました。

一方で、通常の乗客よりはるかに高い頻度で二次セキュリティチェックの対象にされる乗客がいることが判明して、ACLUのウェブサイトはこれを『TSAの“指標”は主観的であり恣意的であるという厄介な兆候』と評しています。

なぜ選ばれてしまうの?

何がきかっけで二次セキュリティチェックの対象者に選ばれてしまうのでしょうか? 残念ながら、TSAは選択のプロセスを公開していません。

国土安全保障省のウェブサイトによれば、アルゴリズムの詳細は「セキュリティ上の理由」で公開できないということです。そのため、「搭乗禁止」リストにある名前と一致すると、搭乗を制止されることがあります。

(TSAは、「セキュアフライトプログラム(Secure Flight Program)」を採用していることがわかっています。これは、TSAが各航空会社の搭乗者情報とTSAの警戒リストを事前に照合して搭乗者の危険度をチェックするプログラムで、米国離発着の民間航空機の保安強化を目的に導入されました)

ほかには、航空券を片道だけ購入したり現金で購入するなどの「疑わしい」と見なされる行動をした場合に「リスク」があると決定するようです。過去にも書いたように危険度が高い国を行き来する場合も選ばれる可能性があります。

対象者にならないための対策

二次セキュリティチェックの対象にならない方法はあるのでしょうか? 幸い、答えはYESです。

米国国土安全保障省(DHS)のウェブサイトから「リッドレス・ナンバー(Redress Number)」を申請しましょう。自分の名前が警戒リストに載っている氏名と偶然同じだったりするときに助かります

申請が承認されると番号が届くので、フライトを予約するとき旅行者情報にこの番号を記入すれば、もう空港で制止されることはなくなるはずです。

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Image: Shutterstock

Source: Reddit, The New York Times, ACLU, Transportation Security Administration, The Department of Homeland Security

Josh Ocampo – Lifehacker US[原文

訳:春野ユリ

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