集中力が続かない人がまずやるべきことは?
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この記事を読んでいるあなた。ひょっとして、本当はやらなくちゃいけないことがあるのに、先延ばしにしていませんか?
記事を読み終えたら、やるべきタスクに戻るつもりですか?
それとも、「ちょっとだけだから」と言って、また別の気晴らしを探してしまいそうですか?
やるべきことがあるのにほかのことに気が散りがちで、その衝動をもっと生産的なことに向ける方法はないかと悩んでいるなら、「気が散ったこと日記」をつけるという手があります。
なぜ気が散ったことを記録するといいの?
日記に記録することで、なぜ自分の集中力が目の前のタスク以外のものに向かいがちなのか、その理由が見えてくるはずです。
また、仕事に取りかかるのに適した時間帯や、休憩を取るのに良いタイミングなどを把握するのにも役立ちます。
この「気が散ったこと日記」の効用について、Kimberly Bui氏は「The Financial Diet」の記事で、次のように書いています。
私の「気が散ったこと日記」は、基本的には、スマホをチェックしたいという衝動を集計した一覧表です。まずは、複数の列を設けたリストを作成し、それぞれの列の一番上の行に、気が散る要因として考えつくものをすべて書き込みます。
私の場合は、4つの項目をリストアップしました。「ソーシャルメディア」「メール/テキストメッセージ」「個人的なお金の出入り/ブログのアップデート」「手持ちぶさた」です。
実際に記録してみた結果
実は私も、「気が散ったこと日記」をつけてみました。
私の場合は、気が散りそうになる要因の種類を書きとめるのに加えて、なぜやるべきタスク以外の気晴らしを求めるのか、その理由を考えて記すことにしました。
すると、日記をつけ始めてすぐに、気が散るのには、2つの大きなきっかけがあることがわかりました。
- 解決すべき問題があって、どうやって取り組んだらいいのか、糸口が見つからないとき
- 決断を下さなければならないのに、乗り気でないとき
言い換えるなら、目の前にやるべきことはあるけれど、どうやってやれば良いのか見当がつかないときに、「ほかのことをやりたい」という衝動を私は感じるわけです。
こうした衝動が起きるのは、休憩を必要としていることの現れかもしれません。
もし机から離れて休憩が取れるなら、なお良いでしょう。頭を休ませ、じっくり考える時間が得られた時に、最高のアイデアが生まれるという人は多いのですが、それにはちゃんとした理由があるのです。
記録すべきもう1つの要素
とはいえ、時には休むだけでは役に立ちません。何とかやる気を奮い起こして、難しいタスクに取り組まなければならないこともあります。
退屈で精神力を必要とする課題を完成させる、難しい内容のメールを書く、誰かの依頼を断る。こうしたタスクは、あなたが取りかからない限り、終わることはありません。
Bui氏は前述の記事で、「気が散ったこと日記」には、もう1つの要素があると付け加えています。
(中略)「メールを送る」「プレゼントを注文する」など、やるべきことを思い出したら、それをすぐ実行するのではなく、「気が散ったこと日記」の表の下にタスクとして書き込みます。
こうすることで、頭に浮かんだやるべきことを忘れずに済むうえに、今集中していたことを中断して、全く別のタスクに手をつけてしまうことも防止できます。
これは、デビッド・アレン氏が提案する生産性向上システム「Getting Things Done」(GTD)の中でも、核をなすテクニックそのものです。
私はもう10年以上、このシステムを実践しています。
GTDでは、あるタスクに取り組んでいるときに、それとは全く関係のない別のタスクや疑問、用事などが頭に浮かんだら、それを忘れないようにノートに書きとめてから、それまでのタスクに戻るよう勧めています。
Bui氏は、「気が散ったこと日記」をつけると決めた背景には、Sam Laura Brown氏のポッドキャスト「The Perfectionism Project」のあるエピソードの影響もあったと述べています。
Brown氏はここで、リスナーに以下のようにアドバイスしていました。
あなたの気を散らせる要素をすべて書きとめたリストをつくりましょう。これで、今やるべきことに集中できます。あとでやるべきことは、今のタスクが終わってから実行すれば良いのです。
こうした日記をつける習慣を生活に取り入れていないなら、ぜひ試してみてください。こんなにすごい効果があるのかと、驚くかもしれませんよ。
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Image: Shutterstock
Source: The Financial Diet, Getting Things Done, Sam Laura Brown
Nicole Dieker - Lifehacker US[原文]
訳:長谷 睦/ガリレオ
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