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余計なことは考えるのをやめる。筋トレ社長のストレスゼロの生き方実践術

余計なことは考えるのをやめる。筋トレ社長のストレスゼロの生き方実践術
Photo: 印南敦史

ストレスゼロの生き方 心が軽くなる100の習慣』(Testosterone(テストステロン)著、きずな出版)の著者は、自身のことばを借りるなら「日々の筋トレと筋トレ啓蒙活動を人生の主軸としながらまったく関係ない業界で社長業をしている変わったおっさん」。

過去にも、『筋トレビジネスエリートがやっている最強の食べ方』(KADOKAWA)と『筋トレ英会話 ビジネスでもジムでも使える超実践的英語を鍛えなおす本』(祥伝社)をご紹介したことがあります。

突然だが、俺にはストレスがない。 そりゃたまにはイラっとすることや悲しくなることはあるが、そんなことは稀でストレスがほぼないのだ。人間関係に気をもむこともないし、仕事でイライラすることもないし、他人にどう思われようと気にならないし、我慢もしないし、まーとにかくストレスがない。

(中略)

社長業もやっているのでそれなりに仕事は多いし、頭を悩ませる案件も何個か抱えているし、煩わしい人間関係だってある。それと並行して筋トレ啓蒙活動ならびに執筆活動もしているのでまあまあ忙しい。 が、ストレスがない。(はじめに」より)

なにも意識していないし、メンタルコントロールもやっていないのに、ストレスが生まれないというのです。

そこで、そんな自分の考え方を多くの人とシェアしたほうがいいのではないかと思い至り、自分の頭のなかがどうなっているのかを説明するために本書を書いたのだそうです。

やめるべき、いろいろなものを指摘している第1章「やめる」のなかから、3つのポイントをピックアップしてみましょう。

「コントロールできないこと」で悩むのを、やめる

なにか問題を抱えているなら、「この問題は自分にコントロールできるものか?」と自分に問いかけてみるべきだと著者は言います。

もしそれが自分ではコントロールできないような問題であったとしたら、いくら考えても無駄。したがってそういう場合は、すぐに考えるのをやめるべきだというのです。

自分のコントロール外にある問題で悩んでも絶対に解決策が見つかることはない。心の負担になるだけだ。 世の中にはけっこうどうにもならないことがある。

才能、環境、他人の反応、評価、行動、言動、天候、自然災害等は、あなたがどれだけ努力してもコントロールできないものだ。

そういうことで悩んでいると、もっと不安になったりイライラするだけだ。 そういうときは、潔く状況を受け入れ、あきらめることも大切だ。なんでもかんでもがんばれば解決できるわけじゃない。(22~23ページより)

「あきらめる」ということばの印象は、あまりよくないかもしれません。

しかし、あきらめるべき部分をあきらめるからこそ、自分が本当に注力しなければいけない問題に全力を注げるということ。「選択と集中」が大切だというわけです。

つまり“あきらめる”とは、いいかえれば「無駄な努力はやめて実る努力をしよう」ということ。

後ろ向きにあきらめるのではなく、前向きにあきらめることが大切だという考え方です。(22ページより)

心配を、やめる

生きていれば、なにかと心配ごとがついてまわるものです。しかし著者は、起こるかどうかもわからない未来の出来事に心の平安を荒らさせてはいけないと記しています。

心に大きなストレスがかかることになりますし、そもそも未来に起こる出来事など、いくら考えたところでわかるはずがありません。

だとしたら、それだけ心配しても意味がないわけです。

人間は未知のことに不安をおぼえるものですが、未来は未知です。つまり、未知である未来のことを考えて不安になるのは当然の話。

そうでなくとも人生は問題だらけなのですから、まだ起きてもいない、起きないかもしれない問題を頭のなかでつくり上げ、ストレスを溜めるべきではないということ。

心配は何も解決しない。心配することによって取り除かれるのは未来の問題ではなく現在の心の平穏だけだ。 心配し始めるとキリがないぞ。やることやったら、あとは心配したってなるようにしかならん。気楽にいこうぜ。

心配とは存在しない敵を脳内で創り出し、その敵に己の時間を奪う権限と、多大な心理的ダメージを与える権限を与える愚かな行為だ。(26~27ページより)

大切なのは、いまを楽しむこと。未来がどうなるかなどと心配している暇があったら、「未来はこうするぞ」と希望を抱くべき

そっちのほうがずっと楽しいと、著者は主張しています。(26ページより)

悲観するのを、やめる

悪い出来事が立て続けに起きたりすると、「もうダメだ…」「自分は本当に不運だ…」などとネガティブに感じ、つい投げやりになってしまうこともあるでしょう。

しかし著者はここで、「まあ落ち着け」と読者に訴えかけています。

悪いことっていうのは基本的に一気に起きるもんだ。

たとえば病気になれば通院費がかかり、長引けば職を失う。職を失えば収入がなくなり、自暴自棄になり、体調も気分も最悪、性格も暗くなってしまい、恋人や友人まで失うかもしれない。

負の出来事ってのは連鎖するんだ。(32ページより)

しかし、悪い出来事の連鎖を自分で防ぐことはできないとしても、それに対する心構えをコントロールする権利は自分にあります

「もうダメだ…」と悲観的になってしまえば、負の連鎖はとどまるところを知らず、自分のことをどん底まで引きずり下ろすはず。

しかし逆に、「悪いことは一気に起こるもんだ。全員まとめてぶっ潰してやるからかかってこい」という心境でいれば、少なくとも精神がやられることはないといいます。

「悪いことは連鎖する」と最初から覚悟しておけば、なにがあっても衝撃に耐えられるということです。

それに、じつは良い出来事も「おいおい嘘だろ……」ってくらい立て続けに起きるもんだ。

エビデンスも何もなくて申し訳ないのだが、人生には流れってもんがある。負の連鎖があるんだから、正の連鎖だってあって当然だ。勝つときにはとことん勝つのだ。だから人生はおもしろい。(33ページより)

だからこそ、いまがどれだけつらくても、「今後もずっと不幸だなんて思うなよ」と著者はメッセージを投げかけています。

いまだダメでも、希望を捨てずに前を向いて生きていれば、あきらめなくてよかったと思え、幸せを感じられるときが必ず訪れるということ。

思い詰めず、焦らず、ゆっくり前に進めばいいわけです。(32ページより)


考え方には正解なんてない。したがって、「自分に合うなぁ」と思う考え方だけ自由に取り入れてくれたらいいと著者は考えているそうです。

目的は、自分の人生をよりよく、生きやすくすること。そのため、本書から自分に合ったものをチョイスしていけばいいわけです。

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印南敦史

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