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知らないと損するお金の裏ワザ88選。FPが教えるマネーハック大全

知らないと損するお金の裏ワザ88選。FPが教えるマネーハック大全
Photo: 印南敦史

大人になったら知っておきたいマネーハック大全』(山崎俊輔 著、フォレスト出版)の著者はファイナンシャルプランナー(FP)ですが、お金について堅い人生を送ってきたわけではないのだそうです。

たとえばオタク趣味にはいまでも月3万円をつぎ込んでおり、若いころはキャッシングにも手を出したのだとか。

そんな自分がFPとしていつも考えているのは「○○が正しい理屈だから正しい方法で行動しよう」と言っても人は動かないということです。

むしろ「できれば手抜きしても同じような効果が出る方法」とか「とにかくラクをしてお金が貯まる方法」を教えたほうが、人は興味を持ったり行動してくれるのではないかと考えています。

そうした発想が本書「マネーハック」の原点です。(「はじめに」より)

そこで本書ではお金に関するマネーハック、すなわち「できるだけラクをすること」「結果として効率的な選択になるルート」を88本まとめているのです。

きょうは第2章「買い物のマネーハック」のなかから、いくつかのトピックスを抜き出してみたいと思います。

満足度を下げずに支出だけ下げる

節約は、基本的に「安値追求」。同じものを買うのであれば、安い値札のものを買うべき。また、満足度がさほど変わらないのなら、より安い商品をチョイスするべきです。

週に2回買う商品が50円安ければ、月換算で400円、年間4800円安上がりの生活になるということ。

また、同じようなことを10種類の商品で実現できれば、それまでと同じ生活をしていたとしても年4万8000円浮くことになります。

とはいえ、安いものを買えばなんでも正解かといえば、決してそうではないのも事実。むしろ安値追求については、メリハリが必要だというのです。

まず自分にとって譲れないクオリティラインがある消費については、無理して安値にする必要はありません

第三のビールがどうしても許せないのなら、「ビール以外」の節約を徹底してビールについては不可侵領域としてもいいわけです。 なぜなら、節約はトータルで実現すればよいからです。(49ページより)

逆に、なんでもかんでも安い買い物に置き換えてしまうと、だんだん不満足な買い物が増えていってしまいます。

しかし、それでは楽しくないため、節約が続かなくなってしまうかもしれません。

大切なのは、満足度と値札のバランスを考えること。いいかえれば「コスパを考える」ことが、節約のコツだという考え方です。(48ページより)

衝動買いしたいときはコンビニを使う

ストレス解消には最適であるだけに、衝動買いをしたくなることは誰にでもあるはず。とはいえ、そのあとすぐに後悔してしまうような衝動買いは、あまりいいものとはいえないでしょう。

では、衝動買いをしたくなったらどうすればいいのか? この問いに対して著者は、コンビニを利用することを勧めています。

まずコンビニの買い物については単価が小さいため、金額ではそれほど大きな失敗になりません。服なら3万円の失敗があってもコンビニなら300円の失敗ですみます。

また、コンビニは「新しいもの」の宝庫です。カップラーメンの新作などは数週間で消えるものもあるほどです。プチプラコスメも日々アップデートされ続けています。(79ページより)

それだけではありません。たとえばその場で食べてしまうようなものは、失敗のダメージも小さくなるわけです。

300円くらいおやつを買おうと思っていたとき、もし買ったものがハズレだったとしても被害額は300円だけ。

それに、そのような買い物の場合、「ハズレだったから満足度がゼロだった」ということは考えにくいものでもあります。

そもそも、最近のコンビニで売られている商品のクオリティは侮れません。安価なコンビニスイーツが、デパ地下スイーツに負けず劣らずの味だったりもするわけです。

だからこそ、衝動買いでストレス発散したいときには、コンビニを活用するべきだと著者はいうのです。(79ページより)

惰性で飲んでいるコーヒーにも変化をつける

毎日コーヒーを買う習慣があり、「数百円と安いからムダではない」と考えている方も少なくないはず。

しかし、そのコーヒーが本当に自分のことをリフレッシュさせてくれて、会社を退社するときまで生産性を高めてくれているのかと、ときどき自問自答してみるべきだといいます。

もしも本当にリフレッシュできているのであれば、350円のカフェラテもムダではないでしょう。

しかし多くの場合、毎日同じモノを消費している人は、無感動に買い物をするようになっているのだそうです。その結果、飲み物の残り半分はデスクの上冷めてしまっていたりするわけで、だとすれば半分はムダだということになります。

そこで著者が提案しているのは、「コンビニのコーヒー」「自販機の100円コーヒー」「スタバやタリーズなどのコーヒー」というように変化させること。

それだけでもリフレッシュ効果があるというのです。あるいはもっと意識的に、自分の仕事への気合いに応じて変化させるのも効果的。

「普通の日はコンビニコーヒー」

「忙しすぎる日は100円コーヒー」

「気合いを入れて仕事する日はスタバ」

(81ページより)

というように変化をつけてみると、同じコーヒーを飲んでも気分が違ってくるということ。

「飽き」や「無感動」は、ちょっとした工夫をすることによって排除することが可能。コスパも上がり、マネーハック流にもなるというわけです。(90ページより)


「ライフハックは基本的にアラカルト」であるという考え方をもとにまとめられているため、好きなところから読むことが可能

「すぐに役立つヒントがたくさん隠れているはず」だと著者は太鼓判を押しています。お金に関する知識は大切だからこそ、ぜひとも読んでおきたいところです。

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Photo: 印南敦史

Source: フォレスト出版

印南敦史

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