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昇給分のお金を無駄遣いしない貯金・貯蓄プランの組み立て方

昇給分のお金を無駄遣いしない貯金・貯蓄プランの組み立て方
Image: Shutterstock.com

このためにがんばって働いてきて、やっとその日が来ました。

交渉で昇給を勝ち取り、それが反映された初めての給与が振り込まれたのです。しかし、先人が言うように、思いがけず入ったお金はすぐに消える傾向にあります。

つい先日、たくさん入っている銀行口座を見ていたと思ったら、次に見た時には、昔と同じくらい少ししか入っていない、なんてことがあります。いったいお金はどこに消えてしまったのでしょう!?

(私の予想:オンラインショッピングと食事です。一番よくありがちなパターン)

ですから、昇給を交渉したら、次にやるべきは、自分が正当に受け取るべき追加のお金を、何に使うか明確にすること

成り行きに任せるのではなく、昇給して初めての給与で少し自分にごほうびをあげたら、貯める計画を立てましょう。お金に働いてもらわなければなりません。

昇給分のお金を自動化する

昇給した分のお金をどうするか決める前に、どこにお金を貯めるか、投資するかを知らなければなりません。

個人金融に関する先生であり、『A Cat's Guide to Money』の著者であるLillian Karabaicは「少額の昇給は、本当に簡単に消えてなくなります。月1万円前後の昇給であれば、指の間からこぼれ落ちるようになくなっていきます」と言っています。

Karabaicは、昇給分のお金を、自分の経済的な目標のために使うシステムをつくることをすすめています。

会社が支援する退職金用の口座に自動的にお金を移さない場合は、お金を使ってしまわないように、お金を自分の見えないところに置かなければなりません

「ほとんどの会社が、人事部の指定する形式で申請すれば、いくつかの口座に給与を分割して支払います。3%昇給した場合は、毎回給与の3%を特定の銀行口座に入れることができます」と Karabaicは説明しています。

貯蓄を目的とした口座や、例えばクレジットカードの自動引落をするための、一時的に貯めておく口座を指定することができます。

いずれにしても、ほんの数分かけて設定したシステムのおかげで、新たに昇給した分のお金を無駄に使うのを防げます。自動振込や自動送金の設定をすれば、時々貯金からお金が差し引かれるという苦痛を感じずに済みます

昇給分のお金の使いみち3つの選択肢

これで、昇給分のお金を成り行きに任せるのではなく、計画的に特定の場所に移すべきだということはわかったと思います。昇給したお金の使いみちとしては、3つの選択肢があります。

借金を返済する

借金の返済に使うことができます。学生ローンや、クレジットカードのローン、医療費の支払いなどがあれば、そのような借金をより早く返済するのに昇給分のお金を使いましょう。

借金の返済に使うと決めた場合は、金利の一番高いものに当てましょう。

例えば、クレジットカードの金利が18%で、車のローンの金利が4%、学生ローンの金利が3%の場合、昇給分でクレジットカードの返済を済ませれば、学生ローンの支払いはそこまで心配することはありません。

5%かそれ以上の金利の借金返済に力を入れ、それから順番に返済していきましょう。また、借金をいくつも抱えている人は、借金返済は短距離走ではなく、マラソンのようなものだということを覚えておいてください。

老後の貯蓄に回す

借金がない場合は(もしくは借金があったとしても)、昇給分のお金を老後の貯蓄にしたいと思っているかもしれません。

その場合は、おそらく一番簡単です。

給与が支払われる度に確定拠出年金に当てる金額を、単に増やせばいいだけ。会社が支援する確定拠出年金などの制度がない場合は、自分で積立金を増やすような手続きが余計に必要になるかもしれませんが、それでも一度設定してしまえば、後は自動的に行われます。

Karabaicは昔、年収が約300万円から約390万円に一気に上がったことがありました。

「最初は、確定拠出年金に積み立てる金額を年間45万円増やしました。昇給した金額の半分を確定拠出年金に当てましたが、それでもまだ大きく昇給したと感じられました」。

Karabaicは自分の判断で手取りの収入も増やし、老後の経済的な安心も支え、win-winの状況をつくったのです。

貯金する

もしくは、昇給分のお金を貯金に回すこともできます。

非常時用の貯金が、予想外の出費には全然足りていない場合は、昇給分のお金をそこに当ててもいいです。非常時用の貯金はすでに十分あるという場合は、車を買い換えるとか、家を買うなど、別の目標のために貯めてもいいかもしれません。

確定拠出年金で税制優遇される金額の上限に達している場合は、短期的な投資にお金を使ってもいいかもしれません。

いきなりデイトレーダーになる、という意味ではありませんが、証券会社の口座に短期的にお金を移して、何かあった時のためにお金を増やしてもいいかもしれません。

もちろん、この選択肢を選ぶ前に、借金を返済し、経済的な安定を確保しておきたいでしょうが、昇給したお金を当然割り当てるべき選択肢がなくなった時のために、少なくとも知っておいた方がいいでしょう。

自分のごほうびとして少し残しておく

Karabaicは、年収が90万円増えた時に、すべてを貯蓄に回していなかったことにお気づきだと思います。昇給したお金全部を、価値のある目的のために貯めなければならないわけではない、ということは覚えておいてください。

自分を律することで、経済的な目標をより達成しやすくなりますが、同時にフラストレーションも溜まります。成長や進歩を見るのは誰もが好きですが、今すぐそれを実感するのも好きです。

自動的に貯める金額と、自分へのごほうびをいくらにするかはあなた次第です。

借金返済をしている人は、昇給分の75%を借金返済に当て、15%を非常時用の貯金へ、そして残りの10%を自分へのごほうびにするかもしれません。

昇給の金額にもよりますが、10%ではあまり満足できないかもしれません。しかし、週に数千円でも、友だちとお茶をしたり、夜映画を見に行ったりして、日々の楽しみをさらに増やすことはできます。

そんなちょっとしたお楽しみでは嫌だという人は、がんばって働いたお金でどうぞお楽しみください。(食事を余分に注文するだけかもしませんが)ただし、本当に大事なことのためにお金をきちんと貯めるために、無計画にお金を使うのはやめましょう。

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Reference: Lillian Karabaic

Lisa Rowan - Lifehacker US[原文

訳:的野裕子

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