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目標設定は「FASTの法則」で。実現可能な目標を4つのコアで立てられる

目標設定は「FASTの法則」で。実現可能な目標を4つのコアで立てられる
Image: iQoncept/Shutterstock.com

目標設定は「SMARTの法則」で行うべし、と聞いたことがあるかもしれません。

SMARTとは、

  • Specific(具体的な)
  • Measurable(測定可能な)
  • Achievable(達成可能な)
  • Realistic(現実的な)
  • Timely(期限がある)

の頭文字をつなげたものです。

たしかに、この法則に従って設定した目標は達成しやすくはなります。

しかし、その目標があなたを本当に行きたい場所へと連れていってくれるとはかぎりません。

SMARTの法則で立てた目標がうまくいかないときは、かわりに「FASTの法則」を使って目標を立ててみることをおすすめします。

FASTの法則とは?

マネジメントの専門家であるDonald Sull氏と、Charles Sull氏が、MITスローンマネジメントレビューで、FASTの法則を次のように定義していました。

私たちは、目標設定をより効果的なものにする4つのコア原則を発見しました。

そして、その4つの原則からFASTという頭字語をつくりました。

…ゴールは頻繁(Frequent)に議論され、不可能ではない範囲で野心的(Ambitious)であり、具体的(Specific)な指標とマイルストーンで計測できて、組織の全員から見えるよう透明性(Transparent)が保たれるべきです。

鋭い読者なら、SMARTとFASTに共通する原則が1つあることに気づいたかもしれません。

そう、Specific(具体的に)です。

目標に向かって進みはじめる前に、何を達成したいのか、達成したかどうかをどう判定するのかを具体的に決めることが重要です。

SMARTとFASTの法則の違い

目標設定に関するこの2つの法則の違いは何でしょうか。

FASTの法則で立てられた目標は、現実的というよりは、野心的なものとなります。両Sull氏は次のように言ってます。

目標を設定するときに安全策をとりたくなる気持ちはわかりますが、それが逆効果になることもあります。

野心的な目標を追いかけている従業員は、それほど難しくない目標を掲げている同僚たちに比べて、はるかに優れたパフォーマンスを発揮することを思い出してください。

言い換えるなら、「月を目指しなさい。たとえ月には着かなくとも、どこかの星にはたどり着くだろう」ということです。

野心的な目標を設定したら、(自分、職場、家族、いずれの目標であろうと)、そこへ頻繁に立ち戻るようにしてください。

両Sull氏は次のように言っています。

どんなにうまく設定された目標であっても、1年のうち365日間忘れ去られているとしたら、あまり意味はありません。

戦略が着実に実行されるためには、年間を通じて、目標が重要な意思決定や活動を先導するフレームワークとして働くようにしなければなりません。

私が最近読んだNir Eyal氏の新しい著書「Indistractable:How to Control Your Attention and Choose Life」にも同じ趣旨のことが書かれていました。

Eyal氏は、目標を設定した後に行う1つ1つの意思決定が、自分を目標へ近づけるものなのか、それとも遠ざけるものなのかを、評価する必要があると言っています。

当然ながら、目標を100%達成できるとはかぎりません。しかし、私たちにすでに月に向かって飛び立ったわけですから、とにかくやってみるしかありませんよね?

同僚や仲間から見てプロセスに透明性があること

ここまで、頻繁(Frequent)、野心的(Ambitious)、具体的(Specific)の原則を説明しました。FASTの最後の原則、透明性(Transparent)は読んで字のごとくの意味です。

目標と、その目標に向かって進む理由が、目標達成に協力してくれる関係者全員から、クリアに見えるようにしてください。

なぜクリアにする必要があるのか、と首をかしげる人もいるかもしれません。私は別に、これから取り組む創作活動や、日課にしたいエクササイズについて、詳しいことまですべてをシェアしなければならないと言っているわけではありません。

個人的な目標は、秘密にしておいたほうが達成しやすいという研究結果もあります。

ただし、誰からも賛同される目標、たとえば、宅配フードを注文する回数を減らしてなるべく自炊することを目指すなら、

  • 目標:宅配フードは週1回までにする
  • その目標を設定した理由:お金の節約のため
  • 目標を達成したかどうかを判定する方法:宅配フードを週1回に抑えられたかどうか

を、周囲の人たちに見えるようにする(透明化する)ことをおすすめします。

また、協力してくれる人たちがあなた(またはグループ)の目標達成をどのようにサポートできるかについても、透明化しておくとよいでしょう。

そうすれば、自分の行動や決断が、目標達成に貢献しているかをそれぞれで判断できるからです。

たとえば、ランニングをするために、1日おきに朝1時間、自由になる時間がほしいなら、家族にどのように協力してほしいのかを伝えておきましょう。

宅配フードは週に1回までにするという目標を家族で決めたなら、献立づくり、料理、掃除などに関して、家族の役割分担を明確に(透明に)してください。

また、SMARTな目標とは異なり、FASTな目標は野心的であることも忘れないでください。週に2回宅配フードを頼んでしまう週が続いていたとしても、毎日宅配フードを注文していた日々よりは進歩があります。

同じことが、FASTの法則で設定したほかの目標にもあてはまります。

ですので、できるだけ早く目標を設定し、目標があなたをどこまで連れていくのか楽しみに進んでいきましょう。

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Image: iQoncept/Shutterstock.com

Source: MIT, Nir Far

Nicole Dieker - Lifehacker US[原文

訳:伊藤貴之

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