「いいね」や「コメント」で感じた憂鬱さを解消する方法
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「いいね」ボタンによってネットの世界は崩壊しました。
ネガティブな気持ちはソーシャルメディアやコメント欄で言葉にし、ポジティブな気持ちは「いいね」で表すことに慣らされてしまいました。そのため、コメントやリプライには具体的なネガティブな言葉が残り、ポジティブな気持ちは「いいね」の数字に圧縮されたのです。
スクロールしてすべてのコメントを読んだり、自分の投稿がどうなっているかを見ると、どっと疲れます。しかし、これを解決するのは簡単です。
デザイナーのFrank Chimeroは、「dislike(やだね、嫌い)」ボタンがないSNSでこのことを非難しています。当然ながら、「dislike(やだね、嫌い)」ボタンは、Redditの「downvote(反対)」が価値あるコメントを埋もれさせてしまったように、あらゆる問題を引き起こします。ですから、「いいね」を選ぶか、そうでないものは理由を説明するしかありません。
私はこれまでもいたるところで書いてきましたが、インターネットには機能しない「dislike(やだね、嫌い)」ボタンが必要だと思います。しかし、Chimeroが指摘しているように、個人ですぐに解決できる方法もあります。
「いいね」をしたら、ポジティブなコメントを残す
よく考えれば当たり前のことです。すでにそうしている人もたくさんいます。私もですが、そんな無意味なコメントを小馬鹿にしている人もいるのではないでしょうか。
もしかしたら、年配の親戚があなたのInstagramの投稿に「なんて可愛い!」とコメントするのはやめて欲しいとすら思っているかもしれません。しかし、実はその人たちがやっていることは正しいのです!ネットを使っている間ポジティブでいるという意味では、そのような人たちは実際にネットを楽しんでいるように思えます。
斜に構えたり、小馬鹿にしたりせずに、ポジティブなコメントを残すことはできます。その投稿のどういうところが好きなのかを考え、それを書けばいいのです。
その素敵な帽子はどこで買ったのか、旅行では何をするのかなど、友だちに聞いてみましょう。友だちやフォローしている人の生活の些細な一部を垣間見ることが、自分にはどれほど意味のあることかを伝えましょう。もしくは、自分の知性をいかんなく発揮して、喜びや感謝を表現する言葉を書くのもいいです。
投稿者の気分を良くする
あなたが、私のように親戚からの中身のない反応に嫌気がさすような人間でも、ネガティブな反応よりは断然いいと思うでしょう。意義のあることや面白いことを投稿したら、それを楽しんでいる人がいるのを見たいと思うものです。
ハートマークの横にある数字だけではそれは叶いません。ポイントのためにスーパーマリオのゲームをやっているようなものです。
誰かにほめられたら気分が良くなり、それを思い出し、ほめられたことを友だちに言ったりもします。誰かにいいことを(もしくは嫌なことを)言われたら、何年もそれを覚えていることもあります。しかし、1回の「いいね」を懐かしく思い出すことはありません。
今度「いいね」をする時は、実際に目の前にいたらどのように反応するかを想像して、それを言葉にして書き込んでみましょう。相手が味わえるようなリアルな思いや気持ちを伝えるのです。ほめたり、共感したり、同意したりする言葉は、相手もずっと覚えています。
自分の気分も良くする
このようなポジティブなコメントを残せば残すほど、ネガティブなコメントを残さなくなります。
私は、Twitterで怒っている人たちに乗っかってツイートをする、恐ろしい癖が身についていました。憎しみに満ちていたり、偏屈な内容のツイートを見て、リプライで反論したり、けなしたりしないと気が済まなかったのです。
そういう嫌な気分を味わってしかるべき人にしかやらないようにしていましたが、それで自分の気分が良くなるわけではありません。その一連のツイートに乗っかる人がいると、嫌な気分が延々と続きます。
それで何かを達成しているわけでもありません。このような行動があまりにも一般的なので、「いいね」よりもリプライの方が多いのはひどいツイートだということになっています。
しかし、ポジティブなリプライをすれば、この一連の嫌な流れもまったく逆の行為になります。Twitterのアンケート機能で、質問をして、みんなに答えてもらいましょう。ポジティブなコメントが多ければ、いいツイートだということになります。
誰もが自分の意見を共有するのは好きですが、この場合は自分が話している人と同じ意見ということなので、ポジティブなことに時間を費やすことになります。
リアルな会話をする
Chimeroは「“いいね”はあまり意味がないが、ほめ言葉はとても効果がある」と言っています。会話や実際のやり取りがうまれ、「検索して終わり」というパターンから抜け出すことができます。
一人で使って完結するだけの人は、「ソーシャルメディアは人を孤独にする」と主張しますが、それは自己完結して誰とも交わらない場合だけです。
お母さんや、伯母さんや、おじいちゃんがやっている、遠くに住んでいる友だちや家族と、Facebookで定期的に話したり、連絡を取るという使い方は正しいのです。セレブのツイートにリプライしているファンや、YouTubeにある昔のミュージックビデオのコメント欄で自分の思い出を語っている人や、このようなライフハッカーの記事がよかったとコメントしてくれる読者の方も、正しい使い方をしているのです。
楽しいことや意義のあることに一瞬でも時間を使い、そのようなことを考えるのを増やし、そのようなことをする時間を伸ばしていきましょう。ささいでありふれた日々の選択によって、生活も人生も良くなっていきます。
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Source: Frank Chimeo, THE WEEK, Intelligencer,
Image: KieferPix/Shutterstock
Nick Douglas - Lifehacker US[原文]
訳:的野裕子
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