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夫婦やカップルは家計を一緒にすべき? 分けるべき?

夫婦やカップルは家計を一緒にすべき? 分けるべき?
Image: Shutterstock

ついに理想の相手を見つけたあなた。次は、家計管理をどうすべきか考えなければなりません。

Instagramの幸せそうなカップルなら、何もかもすべて2人一緒にして、末永く幸せに暮らしていそうです。そしてその「何もかも」には家計も含まれます。

そうするのは当然、と思いますよね? 愛し合っているのですから。

2人の間に個人的な境界線も金銭的な境界線もいらない、という人もいるでしょう。

けれども、かつてパートナーとの金銭問題で痛い目に遭ったことがある人もいるかもしれません。あるいは、過去の後ろめたい金銭問題を収拾しようとしている人もいるかもしれません。

素敵なまでに現代化された今の時代、お互いの愛情を表現するのに、家計を全部一緒にする必要はないのです。部分的に一緒にすることさえ必要ないかもしれません。

共同名義の口座をつくる前に、次のことを考えておきましょう。

信頼関係が第一。少しでも不安なら控える

一緒に暮らそうとしている人と、経済的責任を共有することに少しでも不安があるなら、共同名義の口座を開設するのは見合わせるべきです。

家族法に詳しいStutman Stutman & Lichtensteinの弁護士Kari H. Lichtenstein氏は、共同名義の相手について次のように説明しています。

信用できる関係性でなければなりません。なぜなら共同名義の口座は、名義人のどちらでも口座を精算できるからです。

その口座のお金ならいくらであれ、どちらの名義人も使う権利があるのです」

まだお互いの経済状況(学資ローンの返済など)について話をしていないなら、口座開設は見合わせた方がいいでしょう。

というのも、もし相手があなたのお金を使ってしまってその人と別れた場合(それは双方に起こりうることだと思いますが)、そのお金を取り戻すには裁判で激しく争うことになるからです。

慎重にゆっくりと。急ぐ必要はない

一緒に住み始めたばかりだろうと、結婚の準備をしていようと(つまり、未来がバラ色に見えていようと)、2人の家計を一度にすべて一緒にする必要はありません

UCLAの研究によると、付き合いの長いカップルで、銀行口座を共有するカップルは、そうしないカップルより幸福感が強いそうです。

けれども、付き合い始めた最初の年に口座を共同名義にしたカップルは、そこまで幸福感が強くはないということもわかりました。

大急ぎですべての家計を一緒にするのではなく、共同名義の口座を開設し、それを家賃や光熱費など、いくつかの共同支出に限定して使うこともできます。

本物の愛は、給与を共有の口座に直接振り込めとは要求しないでしょう。

家計を一緒にする「正しい」方法はない

健全な関係を長続きさせるために、支出を折半しなければならないということはありません。

2人にとって家計を管理する上で最も重要なのは、収入の見込みと経済的責任について可視化しておき、双方にとって良いやり方を見つけることです。

2人の収入がだいたい同じなら、共同名義の口座には平等に貢献することにしてもいいでしょう。

2人の収入に差があったり、どちらかしか働いていない場合は、収入の割合に応じて家計に入れる金額を決めるのが適切ではないでしょうか。

口座をたくさん開設して、それぞれに用途を割り当てる人たちもいます」とLichtenstein氏は説明します。

記憶に残っているのは、子ども1人ひとりの費用、休暇のための積立、ペットの医療費など、それぞれに口座をつくっていたクライアントだそうです。

飼い犬に何かあれば、いつでもそのためのお金が用意してありました。自家保険に入っているようなものですね。

(Lichtenstein氏)

共働きの夫婦やカップルがキャッシュフローをどう管理するかについては、米Lifehackerのこちらの記事をご覧ください。

「夫婦共有財産」に注意すべき場合も

アメリカでは、州によっては誰がどの銀行口座を所有しているかは関係ない、とLichtenstein氏は警告しています。

婚姻中にあなたが稼いだお金はその結婚に帰属し、離婚の際には分割できるのです。

婚前契約を交わしていない限り、自分のお金ではありません。

(Lichtenstein氏)

アリゾナ州、カリフォルニア州、アイダホ州、ルイジアナ州、ネバダ州、ニューメキシコ州、テキサス州、ワシントン州、ウィスコンシン州は、「夫婦共有財産」という制度を取っており、婚姻中に得た収入は2人のものとされます。負債についても同様です。

あなたのお金や資産が、配偶者の財産とは完全に別であることを保証する唯一の方法は、「婚前契約」を結ぶことです。

婚前契約をしておくのは、離婚に備えるためだけではありません。配偶者としてお金をどのように管理するかという概要を決めるためでもあります。

さらに婚前契約は、財産があって結婚生活を始める人たちだけのものではありません。

婚前契約を行うと、経済状況が良いうちにお互いの金銭的な状態を把握できます。そうすれば、不幸にして悪い時期が来ても、対処しやすいのです。

婚前契約の費用は、住んでいる場所のほか、経済状況がどれほど複雑かによって変わってきます。専門家に相談すると、おそらく2000ドル以上はかかるでしょう(空欄を埋めるだけのオンライン・サービスもあります)。

結婚はしないけれど、何らかの法的境界線を引きたいなら、「同棲契約書」を交わす方法もあります。

口座を別々にしておくメリットもある

すべての銀行口座を一緒にしなくても、不完全なカップルというわけではありません。

Lichtenstein氏は、共同名義の口座をつくれるのが嬉しいと思っていたとしても、パートナーとは別の、自分が自由にできるお金を持っているのは賢いことだと指摘します。

緊急事態が起きるかもしれないし、パートナーにこと細かに報告しないでお金を使いたくなる時もあるかもしれません。

何が起こるかは決してわかりません。口座を分けることによって、結婚生活やパートナーとの生活の中で、自分ができること・できないことを管理する感覚が持てると思います。

(Lichtenstein氏)

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Image: Shutterstock

Source: SSL Law, UCLA

Lisa Rowan - Lifehacker US[原文

訳:浅野美抄子/ガリレオ

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