賃貸でも持ち家でも。壁を傷つけないで写真や絵画を飾る方法
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好きな絵画や写真を壁に掛けると、自宅の「我が家感」が増します。でも、壁はできるだけ傷つけたくないですよね。
賃貸に住んでいるならなおさらです。そこで、壁を傷つけずに写真や絵画を飾る方法を紹介します。
どの方法を取るにせよ、まずは計画から。入念な計画をしてから、実行に移しましょう。
事前に入念な計画・下準備を
位置を決める
絵をかける具体的な位置を決めていないなら、そこから検討を始めましょう。
まずは物理的に、絵よりも大きなスペースが必要です。また、小さなスペースにたくさんの絵画、写真、ポスターを詰め込むのはやめましょう。
Architectural Digestの記事によると、壁の種類も考慮しなければなりません。なぜなら、レンガ、漆喰、タイルなど、壁材によって穴あけの条件が異なるからです。
目の高さに掛ける
壁のスペースを最大限に利用するには、目の高さにアートを飾るのがポイントです。そうすれば、首を伸ばしたりかがんだりしなくても、壁にかかっているものを一度に見渡せます。
目の高さが目測でわからないときは、誰かにメジャーを持ってもらい、あなたが壁から1、2歩離れたときに目が自然に落ち着く高さを測ってもらいましょう。
間柱を見つける
軽いポスターをアクリルやプラスチック製の額で飾るだけなら不要ですが、重い額縁に入った高価な作品をかけるには、壁裏の下地(間柱)を見つけなければなりません。
すぐに間柱を使う必要がなくても、将来のために、壁と天井のぶつかる場所に鉛筆で下地の位置をマークしておくといいかもしれません。
固定具を取りつけよう
まずは測る
壁に作品を飾る前に、釘や穴あけが必要な場所すべてに印をつけておきましょう。
定規、物差し、水平器などを使って、水平になっていることを確認します。絵の四辺を引き、中心線(上辺と下辺の真ん中。ここが目の高さになるようにする)も引いてください。
これさえやっておけば、パズルをはめるように絵をかけることができます。この工程は、じっくり時間をかけましょう。
きちんと水平になっているか、他の作品とは十分なスペースが確保できているか。一度固定してからやり直すことにならないよう、吟味が必要です。
適切な道具を使う
ホームセンターやオンラインで売っている壁かけキットを買えば、たいていの壁に対応できます。
写真や映画ポスターなどの軽いものは、画びょうだけ、あるいは画びょうとブラケットで済むでしょう(大半の軽量フレームには最初からブラケットがついています)。
10キロを超えるような作品には、あらかじめ見つけておいた下地を利用します。重さによっては、プラスチック製のアンカーが使えるかもしれません。
そうでなければ、固定用ブラケットを使って下地に直接固定します。
なお、木の壁に石こう用のネジを使わないこと。その逆もしかりです。ホームセンターに行き、かけようとしているアートのサイズと重さに合ったピクチャーハンガーを見つけてください。
不適切なブラケットや道具を使うと、深夜にアートが落ちて壊れる音で目覚めるという悲劇が待っています。
適当な紙をダミーとして使う
壁に印をつけるときや穴をあけるとき、いちいち本物のアートをあてがう必要はありません。
あらかじめ作品と同じ大きさの紙をつくっておきましょう。
高さも幅も同じなので、壁にテープで貼って、穴の位置決めはもちろん、その上からドリルで穴をあけても問題ありません。位置がずれる心配は無用です。
最後のステップ:アートを固定する
上記の方法で測定をして、中心線を引き、固定具を取り付けておけば、アートの固定は非常にかんたんです。
あらかじめ水平が取れているので、何度も傾きを微調整する必要はありません。壁を傷つけたくないなら、壁に触れる額縁の角や底辺に、小さな粘着式のフェルトを貼っておくといいでしょう。
壁に直接触れなければいいので、フェルトがなければ付箋やマスキングテープでもOKです。
おまけ:使い捨てフックを使ってもOK
軽い作品なら、3Mの「コマンド」ブランドのプラスチック製または金属製フックを使えば、ドリルや画びょうで穴をあけずに、石こうやコンクリートの壁に固定することができます。
賃貸に住んでいるなどの理由で壁に穴をあけることができない人には重宝するでしょう。
コマンドフックの粘着テープは、かんたんに貼れてすぐ固まり、はがすときに壁を傷つけにくいという特徴があります。つまり、単純に壁に穴をあけたくないときはもちろん、頻繁に壁のアートを変えたいようなときにも便利です。
ただし、このような使い捨てフックやベルクロテープなどは、非常に軽いものを対象としています。
写真やポスターをプラスチックやアクリル製のフレームに入れた程度の軽いものであればまったく問題ありませんが、木のフレームに入ったものや大きな作品などは、フックを多めに使わないと数日で落ちてしまうかもしれません。
以上、壁を傷つけずに写真や絵画を飾る方法を紹介しました。
多少の準備をしておけば、それほど心配する必要がないことをご理解いただけたなら幸いです。
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Photo: Shutterstock
Source: Architectural Digest, LoveToKnow, Amazon, Hunker, Park West Gallery, YouTube(1, 2, 3)
Alan Henry - Lifehacker US[原文]
訳:堀込泰三