
節水と効率の良さで愛用しているドラム式洗濯機。ですが…
省エネ洗濯機は細菌の温床になる?
ドラム式ゆえに気をつけないといけないことがあるようです。
ドイツの病院で、無症状ですが一部の新生児が持っている細菌Klebsiella oxytocaが広まりました。
調査では、はっきりした細菌の経路は確認できなかったものの、新生児の服を洗っていた洗濯機でその細菌が繁殖した可能性があり、その洗濯機を使わなくなったら感染はおさまったそうです。
使用していた洗濯機は、ドラム式(英語ではfront-loading)とは明記されていないのですが、省エネタイプで、ゴムパッキンについても触れているので、ドラム式洗濯機だと考えられます。
「Popular Science」の記事によると、病院を調査したチームは、常に細菌がいる環境にある一般家庭では洗濯機からの感染はそこまで気にしなくてよいと言っていますが、ドラム式洗濯機のお手入れ・掃除を徹底することは家庭でも必須のようです。
ドラム式洗濯機のお手入れでやっておきたいこと3つ
1. とにかく水分を除去する
調査チームが強調するのは、とにかく水気を残さないこと。
毎日洗濯後にドアを開けて、ドラムを、そして洗剤を入れるディスペンサー部分も乾かすべきだそうです。
洗剤入れ!
ドア開け乾燥は実行していましたが、こちらは完全に見逃していました。さっそくそこも開けて、乾燥乾燥。
ただし小さいお子さんやペットがいるおうちはドアを開けっ放しにしていると中に入って閉じ込められる危険もあるので、洗濯機のある場所に入れないようにしたり、ドアが閉まらないようにするなどの対策を行ってください。
2.ドアのゴムパッキンを念入りに掃除する

ドラムそのものは(ほぼ)月1回の頻度で酸素系漂白剤の入ったドラム洗浄用洗剤を使い洗っています。
が、前回から6週間経っていたので、この記事をきっかけにドラムの洗浄をしたところ、ゴミのかたまりが出てきたではありませんか!
このゆゆしき事態に、ドラムの端と接している部分のゴムパッキンをひっぱって裏側を見てみると、そこに水垢やらゴミやらがこびりついていました。
それを拭き取ってから、最高温度で空の洗濯機を回したらようやくゴミがなくなってきました。

久しぶりにマニュアルを読んだら、ゴムパッキンは塩素系漂白剤で拭いて掃除するべしとの指示が。3年前に買った時読んで以来、すっかり忘れていました。
ドラム洗浄用洗剤で十分だと思っていましたが、それとは別にゴムパッキンも「塩素系漂白剤できちんと掃除したほうがいい」んですね。
(塩素系漂白剤を使うときは換気に注意して、他のクリーナーと混ぜないように注意しましょう)
3. 見えないところのカビにも目を光らせる
縦型洗濯機に比べて、ドラム式のほうが、ゴムパッキンや洗剤入れにカビが発生する可能性が高いそうです。
どれどれ、よく見るとたしかに黒い斑点がついているではないですか。さっそく塩素系漂白剤で拭きました。
カビ対策として「Consumer Report」は、ときどき洗濯物を入れずに空で塩素系漂白剤を入れて、最高水温で洗濯機を回すことを提案しています。
前述の菌Klebsiella oxytocaは、摂氏60度以上で死滅するそうなので、熱いお湯を使うと細菌もカビも防止できます。
「SFGATE」では、洗剤入れにもカビが生える可能性があり、また洗剤や柔軟剤が残ってこびりつくと、洗剤がうまくドラムへ送られなくなる可能性があるとも指摘しています。
そうなる前に、1年に1度は、洗剤入れの部分を外して普段は見えない部分も掃除するのが良いそうです。
しかし、うちの洗濯機は外れないようなのでひたすら拭くしかありません(涙)。
一年に一度はチェックしておきたいこと
「SFGATE」がすすめる他の掃除箇所は、コントロールパネルのボタン。
そこにゴミや埃がつまって作動しなくなったり誤作動を防ぐためだそうです。
毎年のメンテナンスとしては、洗濯機の後ろ側にある給水ホースにも傷みがないかをチェック。
そういえば、前に使っていたドラム式洗濯機は本体内の水のホースが劣化して小さな穴が開き、そこから水漏れしたので買い換えたのでした。その箇所は外からはまったく見えない部分だったので仕方がなかったんですけどね。
ドイツの調査を発表したチームは、通常の温度で洗濯しただけでは細菌を完全に除去することはできないと言っています。
だからこそ、日々の水分除去と乾燥、定期的な掃除と除菌、毎年のメンテナンスで細菌もカビも故障も防いでいきたいです。
※お使いの洗濯機のタイプにより、上記の対応が適切でない場合もあります。必ず取扱説明書の注意書きを読んだ上で日々のお手入れを行うようにしてください。
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Source: Popular Science,Consumer Report,SFGATE
Reference: EurekAlert!,Wikihow
Photo: ぬえよしこ
Image: Shutterstock.com
ぬえよしこ
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