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転職すべきか迷ったら。迷いを決断に変える2つのステップ

転職すべきか迷ったら。迷いを決断に変える2つのステップ
Image: BATKA/Shutterstock

あなたはほかの企業から転職の誘いを受けています。とはいえ状況はそれほど単純ではありません。

長年勤めた会社に愛着があるいっぽう、状況的に今後もそこで働き続けられるかどうか疑念があります。

また、たとえ会社に残れても、今住んでいる場所を離れることになりそうで、配偶者はそれを望んではいません…。

今回は、そんな状況を災難ではなくチャンスだと考える方法を紹介します。

読者からのお便り

私はこれまでの仕事人生のすべて(12年間)を1つの会社で過ごしてきました。その会社は、私の父と祖父が仕事人生のすべてを過ごした会社でもあります。

残念なことに、私が働いている工場は閉鎖される予定です。会社は私たちチームに、これからもこの地域で働けるようにすると約束しています。

しかし、工場閉鎖の発表から2年近くも経つのに、私たちのチームの次の職場はまだ決まっていません。閉鎖予定日は数カ月後に迫っています。

別の企業からは、今の仕事と同じようなポジションで誘いを受けていますが、分野がまったく異なります。

誘いを受け入れれば製造企業からハイテク企業に鞍替えすることになります。車で30分だった通勤時間も、電車で1時間になります。

私自身は、今の会社で手掛けている製品に心からの情熱を感じています。

しかし、私たちがだまされていて、最後は自分の望む結果にならないのではという疑念を振り払うことができません

私は、今の会社に留まれるなら住む場所を変えてもかまいませんが、妻は今住んでいるところが地元でもあり、移動したくはないでしょう。

私は現在の会社に残るべきでしょうか? 転職すべきでしょうか?

ご存知のように、これは人生でよくあるジレンマの1つです。また、ある意味では、人生の「最良の」ジレンマの1つでもあります。

今はそう思えないかもしれませんが、会社に残るか転職するかのメリット・デメリットについて考えるのは、まったく健全なことです。

選択肢があることに感謝し、いざとなってから慌てなくてすむよう、じっくりと比較検討しておきましょう。

もちろん、こうした決断が簡単であるはずはありません。リスクを完全に回避する方法もありません(今持っているものに固執することが最大のリスクになることもあります)。

ですので、この機会を利用して、ある重要な質問を自分に投げかけてみることをおすすめします。おそらく、その答えは人生のそのときどきで変わっていくことでしょう。

「あなたが本当に望んでいることはなんですか? そのために何を犠牲にできますか?」

ステップ1:長期的な視点で考える

すでに比較するための材料は揃っています。

あなたは現在の会社や製品に慣れ親しんでおり、転職すれば通勤の便が悪くなります。つまり、会社に残ったほうがいいのでは?

いっぽう、あなたの直観は今の会社に残ってもいずれポジションを失うことになると告げています。

また、たとえ職が守られたとしても、パートナーに望まない生活を強いることになりそうです。ということは、転職するほうが賢い選択では?

ここで、視点をより長期的なものにしてから、再検討してみてください。今から10年、20年後はどうしていたいですか?

今住んでいる地域に留まることを最優先とするなら、キャリアの選択も自ずと限られてきます。

しかし、新しい会社で新しい経験を積めば、同じ地域に留まりながら、将来おもしろいことに挑戦するのを助けてくれるスキルセットを獲得できる可能性が高いと言えるでしょう。

ステップ2:将来の後悔を想像する

次に、長期点な視点を維持したまま、「将来自分は何を後悔しているだろうか」と考えてみてください。

嫌な気持ちになるでしょうが、ただの思考実験だと思ってやってみましょう。

自分が何を後悔することになるか、広範囲に考えてください。したことだけでなく、しなかったことについても考えてみます。

今回のケースでいえば、おそらく最も注意深く直視すべき点は、あなたが今の会社に留まりたい気持ちが強ければ強いほど、配偶者のためにそれを諦めたときに相手に向けられる憤りも大きくなるということです。

この点についてもう少し考えてみましょう。

今住んでいる地域から離れるのが数年間だけならどうでしょう? 配偶者はそのことをどれくらい嫌がるでしょうか?

また、あなたはそのことがどれくらい気になるでしょうか? あなたの父や祖父がその会社で働いてきたということが、あなたの会社への愛着にどれくらい影響しているでしょうか?

こうした思考実験は決して楽しいものではありません。

しかし、あなたと配偶者が将来感じる後悔を最小限にするためにも、問題を直視し、じっくりと検討しておくに越したことはありません。

(私は後悔を「なくす」とは言いませんでした。何を選んでも少しは後悔するものです。)


私には、新しい会社を選ぶことが理にかなっているように思われます。

長い通勤時間を受け入れ、新しいスキルを学んでください。新しい世界にオープンになってください。

今の会社が、あなたの家族の何世代にもわたる忠誠心に報いてくれるとは私には思えません。

いっぽう、新しい世界にオープンになれば、現在の会社で仲良くしている人たちとの繋がりも維持できると思います。

そして、5年後、10年後のあなたは、元同僚たちにとってさらに魅力的な人物になっていることでしょう。それは、あなたが新しいことに挑戦し、学ぶリスクをとったからに他なりません。

そしてもちろん、長期的に見たときのゴールと、将来の後悔とを比較しながら考える必要があります

キャリアの岐路に立つことはそれほど悪いことではありません。むしろチャンスといってもいいぐらいです。これを機会にじっくりと考えてみてください。

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Image: BATKA/Shutterstock

Rob Walker - Lifehacker US[原文

訳:伊藤貴之

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