古いiPhoneからiPhone 11へのデータ移行は、端末を近づけるだけでいい
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PCやMac不要、iPhoneだけで完結します。
スマホを買い換えて最初にやらなければならない環境移行。パソコンにバックアップしたデータを読み込んだり、クラウドを使ってデータを転送したり。端末によって方法はいくつもありますが、「クイックスタート」ならiPhoneの場合はiPhone同士を近づけるだけでいいのです。
iOS12.4からは、環境やデータの引き継ぎ手順として、データの転送方法に「iPhoneから転送」という機能が追加されており、iPhone同士を近づけることで、旧端末から新端末へと環境やデータを転送できます。
もちろん、先日発売したiPhone 11でも可能です。
新しいiPhone(iPhone 11)の電源を入れると「クイックスタート」が始まります。この際、旧端末を近づけると旧端末では「新しいiPhone」を検出しました。なお、今回検証した環境は両端末ともiOS13がインストールされた状態です。
新しいiPhoneの画面に表示される3次元コードを旧端末で読み込むと、新しいiPhoneと旧iPhoneとがペアリングされます。画面の指示に従って現在利用しているパスコードを入力し、Face IDの設定を行ないます。
データ転送の方法を問われるので、「iPhoneから転送」を選びます。この後、Apple Payの設定なども行なえますが、スキップして後から設定することも可能です。
iPhoneからiPhoneへのデータ転送が始まります。これは、iCloudなどの外部ストレージを経由せずに、端末から端末への直接のデータ転送となるようです。

転送中はiPhone同士は近くに置くこと。そして、転送中に電源が切れないように、充電状態にしておきます。
データ転送にかかる時間は、端末に保存されているデータ量によって変わります。
アプリ、写真、動画などで100GBほど使用しているiPhoneから転送した場合、最初に表示された残り時間は約2時間。
しかし、データが転送されていくうちに予測時間の調整が行なわれ、実質的には40分ほどで終わりました。
アプリは転送終了後に再インストールとなります。サービスへの再ログインが必要なアプリもあるので、アプリインストール後に手動で再ログイン。またLINEの引き継ぎも忘れずに行ないましょう。
このiPhoneからiPhoneへのデータ移行は、PCやMacにバックアップを作成するよりも手順が少なく、iCloudを使うよりも高速。なによりそれらのデバイス、クラウドの保存容量を気にする必要がありません。
今後、iPhoneからiPhoneへの機種変更では、こちらの方法がスタンダードとなるはずです。
Photo: 小暮ひさのり
小暮ひさのり