1. "欲しいもの"と"必要なもの"のバランスを取る

自身の収入を平均で29%貯金もしくは投資している人たちを対象としたTD Ameritradeの調査では、彼らの60%が予算を忠実に守っていることが分かった。
貯金や投資をあまりしていない人で予算を守っているのは49%だ。
貯金や投資に積極的な人にとって、お金を貯めることは"後からの思い付き"ではない。
予算にあらかじめ入れておくべき必要経費なのだ。
それでも彼らは好きなように使えるお金が残るという。
同調査によると、こうした貯金や投資に積極的な人たちが旅行にあてる予算は約7%と、平均的な貯金もしくは投資をしている人たちと同じだ。
つまり、彼らは"今のための出費"と"未来のための貯金"のバランスの取り方を知っているということだ。
2. 目標に近付くための決断をしている

お金のやりくりが上手な人は、無駄にできる時間はないと分かっている。
彼らはできるだけ早くから貯金を始め、金利の高い借金には近寄らず、投資を通じて自身のお金を成長させている。
中でも最も重要なのが、短期的な目標と長期的な目標を立て、定期的にそれを見直すことだ。
そして、彼らは日々の生活の中で —— 職場での給与交渉から支出の追跡まで —— 自身の目標を達成するのに一歩近づくことができる決断をしている。
自分の力でミリオネアになったT. Harv Ekerさんは「大半の人が自分の欲しいものを手に入れられない一番の理由は、自分が何を求めているか分かっていないことだ」と言い、「お金持ちは、自分たちが財産を欲していることを明確に理解している」と話す。
3. "誘惑"に身をさらす機会を制限する

支出を抑えて、貯金を増やそうとしているとき、最大の敵は"誘惑"だろう。
生産性と習慣の専門家、ジェイムズ・クリア(James Clear)氏は、自身のベストセラー『Atomic Habits』で「『自制心の強い』人は、強い意志や自制を必要としない暮らしを構築することが上手い。言い換えれば、彼らは誘惑の多い環境に身を置くことが少ない」と書いている。
つまり、お金のやりくりが上手な人は、自分の時間をどこに使うかということもよく考えている。
セール中のショッピングモールや、ハッピーアワー中のルーフトップバーといった、自分の目標に合わない、無駄遣いをしそうな状況に身をさらす機会を制限しようとしているのだ。
4. 我慢する

「当たり前と思うかもしれないが、お金に関しては"稼ぐ"ことと"使う"ことしか頭にない人も多い」と、ファイナンシャル・プランナーでファイナンシャル・プランニングの会社「Your Richest Life」の創業者でもあるケイティ・ブルーアー(Katie Brewer)氏は書いている。
「だが、お金に対する短期的なものの見方は財産にはつながらない」という。
ファイナンシャル・プランナーで5年にわたって富裕層を研究してきたトム・コーリー(Tom Corley)氏の調査によると、財産につながる最も一般的な方法の1つは着実な貯金と投資だ。
コーリー氏によると、そこそこの収入のある人が平均330万ドルを貯めるのに約32年かかっていて、彼らは30年以上、自身の収入の少なくとも20%を着実に貯金、投資していたという。