
旬を迎える秋の味覚のひとつ、鮭。
鮭というと、家庭料理では、焼き鮭やちゃんちゃん焼きなどが一般的でしょう。それももちろん美味しい食べ方ですが、たまにはちょっと変わったメニューを。イタリアンレシピに挑戦してみてはいかがでしょう?
イタリアンの魚料理といえば、定番はアクアパッツァ。白身魚や貝類を、水やトマト、白ワインなどで煮込んで作る具沢山のスープ料理です。
通常はお鍋やフライパンで煮込むのですが、今回は、コンロやお鍋は使わずトースターで、より簡単に作ってみました。
旬の鮭の美味しさをぎゅっと凝縮させた、イタリアンの代表的な魚料理アクアパッツァのレシピ/作り方をご紹介します。
トースターで作る鮭の焼きアクアパッツァ

材料(2人分/大きめのグラタン皿ひとつ分)
- 鮭切り身……2切れ
- プチトマト……5~10個
- 乾燥スライスガーリック……小さじ1
- ケイパー……小さじ1
- 塩……少々
- 白ワイン……小さじ2
- オリーブオイル……大さじ2
作り方(調理時間 20分)
STEP1.

鮭をグラタン皿に並べ、塩をふる。
STEP2.

プチトマトのヘタを取って半分に切り、(1)にバランス良くのせる。トマトは小さいものであれば、数を増やしても。
STEP3.

乾燥スライスガーリックは手で細かく砕き、ケイパーとともに(2)にふりかける。ケイパーがなければ、オリーブを切ったものでも代用可。
STEP4.

白ワインとオリーブオイルをかけて、トースターへ。
STEP5.
トマトやガーリックに少しだけ焦げ目がつくまで加熱する。全体に火が通る前に焦げてきたら、アルミ箔をかける。ニンニクが焦げてしまうと美味しくないので焼きすぎないようにご注意を。
トースターだから、調理も片付けも手間なし
グラタン皿を使うことで、トースターから取り出した状態でそのまま食卓に並べることができます。フライパンやまな板といった、大きめの調理器具を洗わなくて済むので片付けが楽!
また、トースター調理はフライパンとは違い、料理を作っている間に別のことをできるという利点も。ニンニクを焦がさないようにたまに様子をみればオッケー。焼いている間に他のおかずの用意もできますよ。
華やかさ、美味しさのポイント
今回は、トマトを色違いで2種類使っているところが、彩り良く見せるポイントです。
白ワインのアルコール分は、トースターで加熱すれば飛んでしまうので気になりません。
ラップや蓋などをしてのレンジ調理だと、アルコールを含んだ蒸気が抜ける場所がなく、そのまま内部に残ってしまうこともあるのでトースターを使うのがポイントです。
素材の旨みが凝縮した美味しそうな香り、秋の紅葉を彷彿させる、色鮮やかな一品が出来上がりました。
ガーリックの香りが食欲をそそり、トマトのほどよい酸味と甘みが、鮭の旨みを引き立てます。ケイパーの独特の風味も良いアクセントとなり、ヘルシーなオリーブオイルが全体を上品にまとめてくれます。
香りも良く、彩りも良いので、おもてなしメニューにもぴったり。食卓もおしゃれで華やかになり、パッと明るい気分になりますよ。
レシピ・文/オガワチエコ
料理研究家。ル・コルドン・ブルー、東京會舘クッキングスクールで料理と製菓を学ぶ。著書に『彼の家に作りに行きたい!純愛ごはん』(セブン&アイ出版)、『おにぎらずの本』(泰文堂)『スティックオープンサンドの本』などがある。
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Photo: 大崎えりや
オガワチエコ