
食欲の湧く秋。食べものが美味しく感じ、ついつい食べ過ぎてしまいます。
夏はむしろバテないようにガッツリ食べなければいけませんでしたが、これからその勢いで食べてしまったら…。そんなときは、秋の味覚のなかでも、ヘルシーでカロリーの低い「きのこ」レシピを毎日の献立に取り入れてみましょう。
今回は、ごはんのお供にぴったりのきのこ(しめじとエリンギ)を使った簡単おかずを2品ご紹介します。
しめじの味噌バター炒めの作り方・レシピ

材料(1〜2人分)
- しめじ……1パック
- バター……20g
- 味噌……大さじ1
- 砂糖……小さじ1/2強
- みりん……小さじ2
作り方(調理時間 5分)
- 味噌とみりん、砂糖を合わせておく。
- フライパンにバターを入れて溶かし、石づきを切ったしめじを炒める。
- しんなりしてきたら、(1)を入れて、汁気が少なくなるまで、もしくは半分以上かさが減るくらいまで炒めて出来上がり。
しめじを、相性の良い味噌とバターで炒め、ちゃんちゃん焼き風の味付けにして仕上げた一品。
味噌バターのコクと旨みのなかに、旬のしめじの豊かな香りが感じられ、さらに歯ごたえも楽しめます。ごはんに合うのはもちろん、パンの上にのせて食べても美味しいですよ。
焼きエリンギの手羽先風の作り方・レシピ

材料(1〜2人分)
- エリンギ……1パック
- めんつゆ(3倍濃縮)……大さじ1
- 砂糖……小さじ1
- チューブニンニク……少々
- 粗挽き黒胡椒……適量
- 白ごま……少々
作り方(調理時間 15分)
- ボウルにエリンギ以外の材料を合わせておく。
- エリンギは手で裂いて、トースターに並べ、大きさが半分くらいになるまで焼く。
- (2)が熱いうちに(1)のボウルに入れて、よく絡めて出来上がり。
名古屋名物の手羽先風の味付け。コクのある甘辛ダレが癖になります。
ニンニクの風味に白ごまの香ばしさが加わり、さらに粗挽き黒胡椒がピリッと効いて、あとを引く味に。
まさかエリンギでごはんが食べられるなんて、と思うかもしれませんが、これが意外なほど良く合います。もちろんお酒にも合い、焼酎や日本酒などをグビリとやりたくなるでしょう。
美味しいからと欲張って、倍の量で作りたくなるかもしれませんが、トースターに入る限界が1パックなので、それ以上作りたい場合は2回に分けて調理してください。
きのこは、その9割程度が水分と、とても低カロリーながら、食物繊維が豊富な食材です。美味しいだけでなく、便通が気になる方や、糖尿病などの生活習慣病の予防にも役立つので、ぜひ積極的に取り入れてみてください。
紹介したどちらのメニューもお弁当に入れやすいおかずで、行楽シーズンにもぴったりです。秋の景色と味覚を存分にご堪能ください。
レシピ・文/オガワチエコ
料理研究家。ル・コルドン・ブルー、東京會舘クッキングスクールで料理と製菓を学ぶ。著書に『彼の家に作りに行きたい!純愛ごはん』(セブン&アイ出版)、『おにぎらずの本』(泰文堂)『スティックオープンサンドの本』などがある。
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Photo: 大崎えりや
オガワチエコ