先延ばし癖の6つのタイプとその改善法
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写真のデータ整理、夏服から秋冬衣服への衣替え、不用品の処分。
やらなきゃいけないと分かっているのについ後回しにしてしまっているタスクが今思いつくだけでもざっとこれだけあります。
早くから手をつけていればいいものを、時間が経つにつれてどんどん面倒くさくなってしまい、後々時間に追われて慌てるはめになる…そう分かっているのにこの癖が直らないのはどうしてでしょうか?
この先延ばし癖について、FAST COMPANYに興味深い記事を見つけました。
記事内では、この先延ばし癖についていくつも著書を持つ心理学者のSapadin氏の研究結果から、こうした行動をとってしまう理由を解明するためには、行動の背景にある感情に着目することが大切であると述べられています。
また、物事を後回しにするタイプは大きく6つに分けられるとのこと。あなたはどのタイプに当てはまりそうですか?
1.完璧主義者タイプ(The perfectionist)

…実は私はこれに当てはまります。
いつも何でもプラン通り完璧にこなしたい!と無意識のうちに自分にプレッシャーをかけてしまい、完璧にいかなかったらどうしよう、と考え出すと行動に移すのが億劫になってしまうタイプです。
私が普段から実践している対処法は、ゴール設定をあえて低く設定すること。
全てを完璧に終わらそうとするのではなく、少しでも着手できればOKとし、あぁ全部完璧にできなかった、と思うのではなく、ここまでやれた!とできたことに着目するようにしています。
そうすると自分へのプレッシャーが少し和らぎ、後回しせずに手をつけられるようになりました。
Sapadin氏は別の対処法として以下のような考え方も有効だとアドバイスしています。
〇〇をすべき、やらなければいけない(should)という言葉を、〇〇することもできる(could)という言葉に置き換えて考える癖をつけてみましょう。変に自分に不必要なプレッシャーを与えるのではなく、他にも自分には様々な選択肢がある、というふうに考えるのです。
また、作業をするときは時間を計るなどして自分にとって良い区切りをつける、というやり方も一つでしょう。
「FAST COMPANY」より翻訳引用
2.いつも口だけタイプ(The dreamer)

あぁだったらいいなぁ、こうだったらいいなぁ、といつもやりたいことや理想ばかり語っている人、あなたの周りにも一人はいるのでは?
何か思い立ったらすぐに行動に移したい(1)の完璧主義者タイプとは真逆なため、私はこうしたタイプの人と話しているだけで思わず「じゃあそれいつやるの?どうやって?」とイライラして口を挟みたくなってしまうのです。
この手のタイプには自分が主導権をとって積極的に巻き込むのが吉。
例えばその友人との間で〇〇行きたい!と旅行の話が出たら、私は「じゃあいつ空いてる?」「予算はどのくらい?」とその場で聞き出してしまって、後日宿候補を3つほど連絡してしまいます。
Sapadin氏もこの手のタイプには計画に具体性を持たせることが何より大切だと述べています。
3.極度の心配症タイプ(The worrier)

いつも何かにつけて心配ばかりし、よりベストな解決策があるまで待ち続けているためなかなか行動に移せずに物事を先延ばしするタイプ。
逆に言えばいろいろなことに慎重で、リスクヘッジする考え方や行動ができるので、グループの中に一人いると良いブレーキ役になってくれそうですよね。
ただ、HUFF POSTの記事に取り上げられているように、私たちが心配していることの85%は実際には起こらない、なんていう研究もあるくらいです。
いざ行動してみると、実際に懸念していたことは杞憂だった、なんていう結果になるはずですよ。
4.何とかなるさの楽観的タイプ(The crisis-maker)

(3)の心配性タイプとは別でぎりぎりまで何とかなるさ、と構えてしまう楽観者タイプ。
一緒にいると気楽で楽しいこともありますが、やらなければいけないことまでも先延ばしにされると困りますよね。
つい目先の楽しいことや自分の興味のあることにだけ目がいってしまう、例えるなら夏休みの宿題をギリギリまでやらずに、直前に慌ててしまうタイプとも言えるかも。
恐らく毎回本人も、こんなはずじゃなかった…と後悔しているはず。
Sapadin氏はこのタイプについて記事内で以下の通り述べています。
感覚的なフレーズ(例えば、「目的地までは充分ガソリンがある気がする」)から、きちんとした思考に基づいた言葉(「今ガソリンを入れておいたほうが賢明そうだ」)で考えるようにすると良いでしょう。
「FAST COMPANY」より翻訳引用
5.反発心のかたまりタイプ(The definer)

実際にやると言っておきながらやらなかったり、周りの期待をあえて裏切りたくなってしまうタイプ。
私の周りにはあまりいないような気がしますが、あまのじゃく、もしくは反抗期で人の言うことには耳を傾けたくないタイプ、とでも言い換えられるでしょうか。
よく部下指導などの研修で、人に注意したり叱ったりするときには “人ではなく、コトにフォーカスするように” 、と言われますが、このタイプにもこの考え方が適用できそうです。
Sapadin氏曰く、
このタイプは誰かに何か言われたときに反射的に反応するのではなく、その依頼された内容、やらなければならない内容に着目するようシフトすることをオススメします。
「FAST COMPANY」より翻訳引用
6.NOと言えない人の良いイエスマンタイプ(The pleaser)

能力が低いわけではないのに、いつも遅くまで残って残業していたり、常に忙しそうにしている人。そんな人はかなりの確率でこのタイプに当てはまると言えそうです。
英語でpleaseとは人を喜ばせる、という意味があるのですが、まさに人のためにと自分を犠牲にしてしまうタイプ。
やるべきことがたくさんあるのに人からの頼みにNOを言えずつい受けてしまう…結果手が回らずつい物事を後回しにしてしまいます。
Sapadin氏はこのタイプは上手くNOと言えるように少しずつトレーニングをする必要があると言います。
例えば頼まれた仕事があったとしたら、全てはできないけど一部分なら手伝えます、と自分のできる範囲を明示してからその依頼を引き受けてみたり、また今日はできないけど明日はできます、など別のオプションをこちらから提示する、といったように、自分も相手も気分を害さないようなコミュニケーションから始めてみるのです。
またこのタイプにとっては、自分一人では全てをこなせないという事実を受け止め、時には周りに協力を求めることも必要だということを頭に入れておくことも重要なポイントです。
「FAST COMPANY」より翻訳引用
自分に当てはまるタイプが見つかった方、今回ご紹介した対処法を実践して先延ばし癖とはおさらばしましょう!
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Image: Shutterstock.com(1, 2, 3, 4, 5, 6, 7)
Source: FAST COMPANY, HUFF POST
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