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「知らない人と話してみる」と、毎日の幸せ度がちょこっとアップするらしい

「知らない人と話してみる」と、毎日の幸せ度がちょこっとアップするらしい
Image: Shutterstock.com

アメリカで20年以上暮らしていると、日本に帰るたびに違いを感じることがいろいろあります。そのひとつには、知らない人と会話する頻度の違いがあります。

アメリカでは見知らぬ人でも、エレベーターで乗り合わせたりすると「Hello」「Good Morning」と声をかけあうのが普通なのですが、日本ではそんなことはありません。

知らない人と会話するといい?

そんな社会的行動には、思いがけないメリットもあるようです。

他人と短い会話をすることが気分アップにつながるかどうかの実験が「NPR」に紹介されていました。

2013年、ブリティッシュコロンビア大学の心理学者エリザベス・ダンさんのチームは、被験者半分にはカフェで会話をせずに注文だけをさせる、残りの半分は店員と世間話をしつつ注文させるという実験を行なったのです。

「経済的取引をちょっとした社会的取引に変えた被験者は、いい気分でスターバックスを後にしたことがわかりました。自分が地域社会の一員であるという気持ちが強まったのです」とダンさん。

また、公園で犬の散歩をしている人やいきつけのカフェのバリスタなど自分の暮らしで重要度の低い人たちとのやりとりは一見重要でないように見えますが、典型的な1日における幸福感や人と人とのつながりに影響を与えることがあります。

NPR」より翻訳引用

また、シカゴ大学の行動学者ニコラス・エプリーさんは、

「相手が自分と話すのはいやだろうという気持ちから声をかけるのをためらう人が多いけれど、他人と話すという社会的やりとりは懸念しているほど気まずいものではなく、思っているよりも楽しいことが判明している」と述べています。

友情につながった例も

買い物をしている時に店員さんから「Hi」「Can I help you find something?」と声をかけられるのは、いやなものではありません。そんなところから友情が生まれることもあります。

5年前ほど前のことです。私の夫がいきつけのホールフーズマーケットの店員さんと話すようになりました(ホールフーズの店員さんは特にフレンドリーなのです)。

その人が転職したあとも携帯メールでのやりとりは続いて、今では世代がひとまわり下の友人として時々会っています。

何かを目的に他人と会話をするわけではないけれど、他人に声をかけてみたところから友情につながったという実例です。

「ありがとう」から始めてみる

花を買う店員と客
Image: Shutterstock.com

とはいえ、日本で他人に話しかけるというのはなかなか勇気がいるものです。

日本だと買い物をしたときに、店員さんはお客さんに「ありがとうございました」というけれど、お客さんのほうは言いません。でもアメリカでは、買い物をしたときに双方が「Thank you」と声を掛け合います。

だから、公の場で他人に話しかけるのが難しければ、買い物をしたときに「ありがとうございました」と一言添えることから始めるはどうでしょう。

私の父は買い物時やバスやタクシーを利用したときにはお礼を言っています。言われた相手はやはり嬉しそう。

他人と話すのには決心や心の準備が必要だから、父のような高齢者にとっては一種の脳トレになっているのかもしれません。

日本では、私はついついアメリカと同じノリで他人に話しかけることもあり、変わった人だと思われているかもしれません。でも、相手に怪しまれない程度にスムーズにできるといいなと思います。

そんな風に少しだけ勇気を出して見知らぬ人と話をしてみると、思ってもみない発見があって楽しさにつながるかもしれません。

どのやりとりも心地よいとは限りませんが、日々の小さな幸福感の積み重ねは大事だと思います。

同時に自分のコンフォートゾーンを広げていけることで、知らず知らずの間に自分の世界が広がり、いろいろなことを楽しめるようになるのでしょう。

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Source: NPR

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ぬえよしこ

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