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「引退」で線引きしない。アスリートとビジネスマンを両立する「デュアルキャリア」という働き方

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「引退」で線引きしない。アスリートとビジネスマンを両立する「デュアルキャリア」という働き方
Image: Mugendai(無限大)

競技の種類を問わず、華々しいイメージのあるプロスポーツの世界。しかし、一握りのトップアスリートを除き、引退後の「セカンドキャリア」は険しい道のりだといわれています。

IBMが運営するWebメディアMugendai(無限大)では、アスリートでありながら会社を経営し、「デュアルキャリア」という新しい働き方を実践する方が登場していました。トップアスリートと会社経営、どのように両立させているのでしょうか。

全治6ヶ月の大怪我を機に社会人デビュー。アスリートも社会人も同じ軸で生きている

ロングインタビューに登場していたのは、日本フットサルリーグ名古屋オーシャンズに所属する、星翔太さん。星さんは、フットサル日本代表入りも期待されるトッププロでありながら、アスリートの支援を行う株式会社アスラボの代表取締役も務めています。

アスリートのキャリアといえば、引退後の「セカンドキャリア」といった言葉をよく耳にしますが、星さんいわくそこには「引退後、社会人として別のキャリアを始めなければならない」といった意味合いがあるといいます。

それに対し「デュアルキャリア」は、「アスリートも社会人も『社会』という同じ軸で生きている。引退前後で線引きせず、現役のうちから一般社会でのキャリアも積む」ことを指すといいます。

「引退」で線引きしない。アスリートとビジネスマンを両立する、デュアルキャリアの概念とは
Image: Mugendai(無限大)

大学時代からプロとして活躍し、「社会人経験がほとんどなかった」と語る星さんですが、ビジネスの世界に足を踏み入れたきっかけは、アスリートにつきものの怪我でした。

当時、FIFAフットサルW杯への出場に選手人生を賭けていた星さん。しかし大会前の不調などが重なり、残念ながら予選で敗退してしまいます。大きな目標を失いつつも何とか気持ちを入れ替えようとした矢先、今度は全治6ヶ月の大怪我を負うという不運が。

それでも前向きさを失わなかった星さん。その6ヶ月をどう過ごそうかと考えた際、以前テレビ番組で目にした「デュアルキャリア」が頭に浮かんだといいます。

元々、いわゆる「社会人」という存在に興味を持っていたそうで、怪我での休養を機に「フットサル以外の世界を知りたい」と一念発起し、企業のブランディングやセールスプロモーションを事業とする株式会社エードットでインターンとして働くことにしたのです。

31歳で学ぶ社会人の基礎。アスリートがビジネスの世界で発揮できる、特有の能力とは

早速セールスプロモーションの部署に配属された星さんでしたが、電話の掛け方や名刺交換の仕方、表計算・プレゼンテーションソフトの使い方などを、31歳にして学ぶことになります。

初めての経験に戸惑いながら、一方でアスリートがビジネスの世界で発揮できる能力があることに気づいたそう。それは主に、人から技術を吸収しようという貪欲さ。具体的には、以下のように語っています。

お客様との電話も、最初はマニュアルで学ぶんですけれど、僕は他の人の電話に聞き耳を立てて、どういうテンションで声を出して、どういうふうに相手との距離感を縮めているのか、実際に見て身につけることが多かったですね。

他にもアスリートなら誰でも備えているであろうスキル──集中力やレスポンスの速さ、コミュニケーション能力、何でもやってみようとする探究心や行動力、あるいは自分がいるフィールドで輝きたい――といったマインドがビジネスでも通用すると知ることができたのは大きな収穫でした。

「引退」で線引きしない。アスリートとビジネスマンを両立する、デュアルキャリアの概念とは
Image: Mugendai(無限大)

星さんはやがて選手として復帰、その後の2017年にエードットの子会社としてアスラボを創業します。インターン時代からスポーツに関わるサービスを考えていたそうで、現役アスリートを講師に、スポーツで培ったスキルやマインドを伝える「アスラボサービス」といった事業を展開しているそう。

今では、クラブチームのある名古屋と本社のある東京を行き来しながら奮闘している星さん。今後の展望について以下のように語っています。

アスリートは、素晴らしいスキルやマインドを持っていると思うのですが、残念ながら、それを積極的に外の世界に発信しようという人は少ない。そもそも、自分たちのスキルがビジネスで通用することにも気がついていなかったりするんです。(中略)

アスリートに、講師という立場で社会と接してもらうことで、自分たちのスキルやマインドがビジネスの世界でも通用するんだということを知ってもらう。キャリアはチェンジするものではなく続いているものという意識を自然と身に付けてもらいたいと考えています。

その他にも、体を鍛えたり良い記録を残したりといった、これまでのスポーツの常識から脱却する「スポーツをリノベーションする」という考え方など、アスリートも社会人も参考になるインタビューの続きは、Mugendai(無限大)よりお楽しみください。


Image: Mugendai(無限大)

Source: Mugendai(無限大)

渡邊徹則

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