ランニングや筋トレ中に折れそうな心を立て直し、最後までやりきる方法
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身体的にきついスポーツは、精神的にもきついものです。
16kmのランニングの10km地点では、頭の片隅でもう走るのをやめようと考え始めます。
最後まで完走する唯一の方法は、なぜ続けるのか、どのように続ければいいのかという十分な答えを持つことです。
厳しいウェイトトレーニングの最後のセットでウェイトを足さなければならない時や、クロスフィットで残りのバーピーをやるのにがんばらなければならない時も同じです。
自分自身にどのように言い聞かせるかが大事です。
しかし…どのように言えばいいのでしょうか?
自分自身のコーチになる
ランナーの中には「速く走る、リラックスして走る」というような、呪文のような、マントラのような言葉を、足を踏み出したり、呼吸をしたりするタイミングで繰り返す人もいます。
しかし、運動がきつくなってくると、頭の中で別のことを考えるようになりします。叱咤激励が必要なのです。
数年前、自分で自信があると感じるよりも、他の人に自信をつけてもらうほうがいいと気づきました。
ローラーダービー(ローラースケートをはいてトラックで行うスポーツ)の練習で、中級者レベルの自分が上級者チームに入ろうとするのに苦しんでいたある日、その週の前半に入ったばかりの選手に必要だと思って、自分が言った激励の言葉を思い出しました。
「誰も、あなたが今すぐ最高の選手と同じことができるとは思っていないよ。うまくなるためにあきらめないという姿勢を見せてほしいだけだよ」というような内容でした。
その時から、自分が自分のコーチとなって「これはやらなきゃいけない」とか「うまくいかないのはいい、それは当たり前だから。ここで大事なのはどう取り組むかだよ」というように、自分に話しかけるようにしました。
他の人からいいアドバイスをもらった場合は、そのアドバイスされたシーンを頭の中で思い浮かべました。
研究でも証明されている、二人称の独り言の効果
このアイデアを裏付ける研究もあります。「Outside」でAlex Hutchinsonが書いているように、いくつかの研究では、二人称の独り言(“私は”ではなく“あなたは”)がアスリートには有効だと思われています。
そのうちのひとつの研究者は、自転車選手にトレーニングをさせて、その後でトレーニング中に頭で考えていたことを書かせました。
その後、ポジティブになれる考え方や言葉を、できるだけ二人称を使って頭の中で繰り返すように言いました。
その結果は(初期段階ですが期待できるものとして)、頭の中で二人称で話していた自転車選手は、パフォーマンスが向上する傾向にあることがわかりました。
ですから、今度スポーツをやっている最中に苦しくなったら、自分を自分のコーチだと思って、自分に話しかけてみてください。
また、「君ならできる」「がんばれるよ」「君は続けられる」「痛みを乗り越えられるよ」など、研究で使われていた言葉を使ってみてはいかがでしょう。
きっと「あなたはうまくやれる」はずです。
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Image: Iammotos/Shutterstock.com
Source: Outside
Beth Skwarecki - Lifehacker US[原文]
訳:的野裕子