特集
カテゴリー
タグ
メディア

兄弟姉妹は、同じように育てるべきではない

兄弟姉妹は、同じように育てるべきではない
Photo: Annie Otzen (Getty Images)

我が家の息子と娘は、あらゆる面で正反対。息子は騒がしくて衝動的、自信家で奇抜、そして賢い部分があります。

いっぽうの娘は、声の大きさは普通、思慮深くて消極的、従順で几帳面な性格です。

息子は、いちいちリマインドしないと動きませんが、娘は何も言わずともタスクをこなします。息子はご褒美に興味はありませんが、娘は自分向けに報酬システムを確立しています。

息子には、リマインドや具体的な線引き、時に厳しい罰が必要です。

彼の場合、努力を褒めるだけでは、適切な行動やさらなる努力へのモチベーションになりません。ゲームなど、大好きなものを取り上げるのが唯一の方法であることがほとんどです。

このように、子どもたちの性格がまったく違うため、自然と扱いも変わります。そのため、外から見ると息子より娘を愛しているように思われるかもしれません。

でも、それは事実ではありません。私は2人の子を等しく愛しています。対応が同じでないからといって、その事実は変わらないのです。

むしろ、子どもが2人以上いるなら、それは親として当然のことではないかとすら思っています。

兄弟姉妹の性格が違うのは当然のこと

多くの兄弟姉妹が似ていないことは、親だけでなく科学者も認めています。

このような性格の違いは、「非共有環境」と呼ばれる現象に起因するといわれています。つまり、兄弟姉妹は同じ環境で育っていても、その環境を共有しているわけではないのです。

上の子は一人っ子として人生をスタートし、慣れない親に育てられ、そして突如現れた新しい家族の1人に日常の習慣を壊され、ライバルとして兄弟姉妹と比べられる人生が始まります。

下の子は、同じ家族環境を、まったく違うものとして受け止めています。すでに子育て経験のある(おそらくよりリラックスした)親のもとに生まれ、親からの一点集中の注目を受けることなく育ちます。

3人目が登場しない限り、第2子にとっての家族はほとんど変わることがありません(双子にも非共有環境は存在するそうです)。

子どもに合わせて育て方も変えるべき

かつては研究者も、子どもの行動は親の育て方次第と信じていました。

でも、今では上記の関係から、親は子どもの性格や行動に合わせて対応を変えるべきという考えが浸透しています。

つまり、親が子どもの行動をつくるのではなく、子どもの行動が親をつくるのです。

子どもが1人なら、シンプルにその子の性格に合わせた育て方をすればいいでしょう。でも、2人以上だと話が大きく変わってきます。

私の息子には、ADHDがあります。また、とても自立心が強いため(つまり頑固)、厳しく接せざるをえませんでした。

たとえば、娘と同じようにやりたいようにさせていては、彼のためにならなかったでしょう。後片付けや、最後までやり抜くこと、宿題を期日までに提出することなども、とてもではないけどできなかったと思います。

育児本でよく見る「自然の結末」なんて、彼には意味がないのです。

散らかった中での生活も、いくつものやりかけのタスクに追われることも、さらには落第さえも、まったく気に留めることはなかったと思います。

何年もの間リマインドを続け、指導を続け、厳しく育てた結果、ようやく少しは気にするようになったという感じです。

注意不足な我が子。発達障害のADHDか、どう見極める?

子どもが兄弟姉妹に嫉妬したらどうする?

妹に嫉妬する子ども
Image: Shutterstock.com

ここで、嫉妬の問題が発生します。1人に厳しく当たれば、その子はもう1人よりも愛されていないと感じるかもしれません。

我が家でもそうでした。息子は、私が娘ばかりひいきしていると咎めました。娘には甘く、「一度も」罰を与えたことがないじゃないかと。

それは、とてもつらいことでした。息子に、親に愛されていないと感じさせたくはなかったから。

そんな時、私はこう話すようにしていました。

「あなたが自分の行動に責任を持てるようにするための努力をしなくていいのなら、確かに私は楽かもしれない。

それでも、後片付け、宿題を終わらせること、あなたの衝動性を抑えることをさせようとするのは、どれだけあなたを愛しているか、どれほどあなたを気にかけているかの証なの。

学びを助けるのが親の務め。そうしなければ、親とはいえないでしょう? 」

会話が途切れた時には、息子のいいところを大げさに話すようにもしていました。

「頑固さは、強力なリーダーシップと自立した思考につながる。

乱雑さは、たぐいまれなるクリエイティブマインドの表れ。

衝動性は、頭の中に素晴らしいアイデアがあふれている証拠。1つが終わる前に次のアイデア、さらに次のアイデアと、続々とアイデアが生まれているのね。

私は、あなたのそんな忙しい思考が大好きよ。 」

等しく愛し、公平に扱うのが親の務め

いっぽうで、行動に無関係なところは等しく扱うように気をつけています。

一緒に過ごす大切な時間・誕生日などのイベント時のプレゼントの大きさ・課外活動の機会・結果よりも努力を褒めることなどにおいて、兄弟姉妹に差はありません。

それでも私は、ある面において息子を厳しく導いてきたことを、後悔していません。これからも、2人を等しく扱うことはないでしょう。

でも、公平には扱います。2人への愛は等しく無限であり、だからこそ、個々のニーズに合わせて必要な育て方をするのが親の務めなのですから。

彼らを画一的に育てるのはむしろ不公平であり、可能性を潰すことになると私は思うのです。

あわせて読みたい

兄弟の何番目に生まれるかで人生は変わるのか

「一人っ子=わがまま」は古い。兄弟がいる子どもとの違いは?

一人っ子は兄妹のいる人とは脳の仕組みが異なる?

Image: Annie Otzen (Getty Images), Shutterstock.com

Source: NCBI(1, 2, 3)

Kristen Mae - Lifehacker US[原文

訳:堀込泰三

swiper-button-prev
swiper-button-next