カリスマ整理収納アドバイザーに聞く、片付けの基本ルール5つ<片付け連載>Vol.1
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片付けを時短したいのに、何から見直したらいいのかわからない。
そんな片付け迷子を脱出する方法を、カリスマ整理収納アドバイザーの中山真由美さんに教えてもらいました。
考えずに無理なく整う部屋づくり<片付け連載>と題して、週末を「家を整えるだけの時間」にしない! を目標に、5回にわたって片付けに特化した記事をお届けします。
まずは、中山さん流の片付けの基本ルールを学びましょう。
目次
無理な断捨離はリバウンドのもと

子どもの頃から片付け下手で、「かつては汚部屋の住人だった」という中山さん。整理収納のメソッドと出会い、3年かけてコツコツと自宅を片付けたことで、家だけでなく人生までも大きく変わったと話します。
「5割までものを減らし、私がいなくても家族全員で片付けられるシンプルな収納に改善。片付けにかかる時間を大幅にカットし、働きながら家を整然と保てるようになりました」(中山さん)

片付けの基礎は「捨てる」ことですが、大切なものや思い出の品まで捨てる必要はありません。中山さん曰く、無理な断捨離は挫折のもと。片付けがストレスになり、かえって片付けのリバウンドを招きます。
片付け「5つの基本ルール」とは?
片付けのリバウンドを防ぐためには、片付けの根っこにある「5つの基本ルール」を知ることが重要です。
1.ちょうどいい量を知る(適正量)

空間の7割まで、が整理収納の基本。まずは全体量の3割を減らすことを目標に、少しずつ整理して捨てていく。
2.よく使う・使わないものを把握(使用頻度別)
持ちものは、3つに分けてランク付け。
- 1軍(よく使う)
- 2軍(ときどき使う)
- 3軍(たまに使う)
1軍のものから、使いやすい場所に置く。
3.使いやすい場所に置く(動作・動線・高さ)
生活動線を考え、使う場所の近くにものを置けると理想的。
ソファで使うものはその周りに配置する、キッチンで使うものは、リビングに置かないなど。
「例えば、ハサミや印鑑など、いくつかの場所で使うものは、2つ用意しておいたっていいんです(必要なものの数を減らさなくていい)」(中山さん)
使用頻度のランクごとに高さを決めて収納する。
- 1軍のもの:腰~目線の高さ
- 2軍のもの:下段
- 3軍のもの:上段
一般的に、このように収納すると使いやすいとされる。出し入れの動作は少ないほどストレスフリー。
4.グループを作ってまとめる(グルーピング)
次の3つのグルーピングを使い分ける。
(1)その場で使うセット:1つの作業をするときに必要になるものをまとめる。
例:宅配便セット(ハサミ、ガムテープ、カッター、判子、ペン、紐、伝票)など。
(2)種類ごとセット:食品のストックや化粧品など。
(3)人別セット:家族ごとに必要なものをまとめる。
例:メイクセットや外出セット(鍵、時計、メガネ、財布、薬)など。
5.決まった場所にすぐ戻せる(定位置)
ひとつひとつのものの住所を決める。収納にラベルをつけるとわかりやすい。
置き場所に迷うものは「グレーボックス」に仮置きし、1週間に1回など定期的に見直す。不要なものはその都度、廃棄する。決められないなら、そのまま置いておいても問題なし。
ただし、見えるところに置いておき「グレーボックス」の存在を忘れないこと。
「基本ルールをおさえておけば、どこを片付けるにも応用がききます。
これができれば、もう週末が片付けで終わることはありません。ものが少ないからホコリも出にくいし、本当にラクになりますよ」(中山さん)
次回は、具体的な「ものの捨て方」の手順をレクチャーします。
中山 真由美(なかやま・まゆみ)さん

整理収納プロフェッショナル アドバイザー。もともと雑貨が好きで物が多く、そのためいつも部屋がゴチャゴチャ。あれこれ試行錯誤を繰り返すものの捜し物が多く、イライラすることもしばしば…の日々だったが、「整理収納」サービスと電撃的な出会いをしたことで、子どもの頃からの「捨てベタ」「しまいベタ」を克服。
この経験を基に、インブルームで整理収納事業を立ち上げ、個人宅や法人の整理収納コンサルティングやマンションの間取りの提案や監修、セミナーを精力的に行っている。「お片付けコンシェルジュ」
【取得資格】整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師、企業内整理収納マネージャー認定講師、ファイリング・デザイナー1級、心理カウンセラー
Photo: 中山真由美
田邊愛理
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