特集
カテゴリー
タグ
メディア

イベント、クラブ、DJで医療福祉? エンタメの力で常識を変える、変革者が見つめる未来

MugendaiMugendai

イベント、クラブ、DJで医療福祉? エンタメの力で常識を変える、変革者が見つめる未来
Image: Mugendai(無限大)

2020年に開催される大きなイベントといえば東京オリンピックですが、そのすぐ後にはパラリンピックが催されます。 障がいを持つ方への関心が集まる一方 、そうしたイベント時以外、つい頭の隅に追いやってしまいがちではないでしょうか。

IBMが運営するWebメディアMugendai(無限大)では、DJやクラブ、音楽といったエンターテインメントの力で医療福祉業界に挑む男性が紹介されていました。まるで接点のなさそうな両者ですが、はたしてどのような取り組みなのでしょうか。

社会との関係を絶たれた子どもたちとの出会い。母との悲しい別れ

ロングインタビューに登場していたのは、NPO法人Ubdobe(ウブドベ)代表理事の岡勇樹さん

岡さんは、フェスやクラブで活躍するDJを招き、認知症臓器移植といったテーマで開催される「SOCiAL FUNK!」や、失禁体験装置を用い、特有の病気を持った人の日常を感じる「失禁テキーラ」といった奇抜なイベントを次々に開催する、業界の風雲児です。

岡さんのこうした斬新なアイデアは、ご自身の経験から来るものが大きいと言います。

祖父が認知症を患ったことをきっかけに音楽療法を学び始めた岡さんは、ある日障がい児施設を訪問します。岡さんの目には、子どもたちは、家族や支援者など限られた関係性の中で生活しており、社会とつながっていないように映ったそう。

「もっと他の世界と関係を持っていれば孤立せずに済む」「そのきっかけを作ればいい」と考えた岡さんは、障がい児と健常児が一緒に楽しめる音楽やアートイベントを考案。同時にUbdobeを結成し、現在へとつながる活動を始めたそうです。

イベント、クラブ、DJで医療福祉? エンタメの力で常識を変える、変革者が見つめる未来
Image: Mugendai(無限大)

そしてもう一つ大きな動機として、母親との悲しい別れがありました。岡さんは当時を以下のように振り返っています。

僕の母はガンであることを隠して、2年間、家族の誰にも言わずに闘病をつづけていました。(中略)それを知ったときにはすでに手遅れで、半年後に母は亡くなってしまいました。もし母がはじめて病院に行ったときに異変に気がついていたら、家族としてもっと寄り添うことができたかもしれません。

エンタメで「自分ゴト化」。他人を思いやるユニバーサルマインドを育てたい

岡さんが、エンターテインメントという身近なジャンルで医療福祉を扱う狙いの一つは、若い世代にこの問題を「自分ゴト化」してもらうことだといいます。

ある日の臓器移植をテーマとしたイベント終了後、好きなアーティスト見たさに偶然参加した人がいました。その人は、その日初めて臓器移植を知ったそうで、最後にぽつりと「母親を思い出した。帰ったら、体の調子はどうって声をかけよう」とつぶやいたといいます。

その時を振り返り、岡さんは以下のように語っています。

この話を聞いたとき、「これだよ!」って思いました。僕たちが目指していたのは、まさにそういう「つながりのある世界」だったからです。

岡さんはまた、テクノロジーアートを活用したアプローチも行っています。

障がいのある子どもにとって、リハビリはとてもつらいもの。岡さんは、脳性麻痺の子の腕につけることで、寝返りなどをすると目の前にデジタルアートが出現するセンサーを開発。子どもが動かしたり追いかけたりして遊べるようにし、つらいリハビリを少しでも楽しくしようと試みています。

現在はそのアプリケーションを開発しているそうですが、その作業は、患者の子どもたちと同世代の小学生たちにお願いしているのだそう。岡さんは、こういった経験を経て、子どもたちに自分ゴト化を促し、他の人を思いやるユニバーサルマインドを育てたいと語ります。

イベント、クラブ、DJで医療福祉? エンタメの力で常識を変える、変革者が見つめる未来
Image: Mugendai(無限大)

「東京オリンピック・パラリンピック競技大会推進本部 ユニバーサルデザイン2020関係府省等連絡会議 心のバリアフリー分科会」の構成員でもある岡さん。医療福祉業界へ社会の関心を向けるべく、日々奮闘されています。

他にも、岡さん並びにUbdobeの活動は、Mugendai(無限大)より続きをお楽しみください。


Image: Mugendai(無限大)

Source: Mugendai(無限大)

渡邊徹則

swiper-button-prev
swiper-button-next