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再生医療の最先端「ミニ肝臓」とは? 弱冠32歳の教授が見つけた大発見

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再生医療の最先端「ミニ肝臓」とは? 弱冠32歳の教授が見つけた大発見
Image: Mugendai(無限大)

人体で最も大きく、重要な役割を果たしている臓器、肝臓。症状が発生しても気づきにくく、自覚症状がないまま重症化することなどから「沈黙の臓器」とも呼ばれています。

IBMが運営するWebメディアMugendai(無限大)にて、「ミニ肝臓」と呼ばれる新技術を開発して注目を浴びる若手研究者が登場していました。世界から注目されるその技術とは。

わずか24歳での快挙。「ミニ肝臓」が秘める可能性とは

ロングインタビューに登場していたのは、弱冠32歳にして東京医科歯科大学と横浜市大の教授を務める武部貴則さんiPS細胞からつくられた「ミニ肝臓」と呼ばれる新技術を24歳で確立し、英国の科学誌「Nature」で大反響を呼びました。

それにしても、ミニ肝臓とは一体どのようなものなのでしょうか。

「万能細胞」とも呼ばれるiPS細胞は、体のあらゆる組織の成分に変換可能です。しかしそれは平面に限ったことで、立体的には難しいことが課題となっていました。

その点ミニ肝臓は、3種類の細胞を立体化することに成功。iPS細胞が抱える課題克服はもちろん、現時点でも、肝臓機能が欠けている新生児や、急性肝不全患者への再生医療など、応用できる疾患が多くあるそうです。

ドクター志望だった学生を変えた、移植手術の現実

そんな武部さんですが、当初は臓器移植を行う医者を目指していたそう。実際、医学部時代にアメリカの大学で研修を受けたご経験もお持ちで、手術で救えた命に大きな喜びを感じていたそうです。

しかしその一方、多くの人がドナーを待ちながら亡くなる現実も目にした武部さん。手術を手掛ける医者ではなく、研究者としての道を選んだ決断について、以下のように語っています。

1人の命を救う陰には、多くの救えない命がある。それが、自分の志していた移植医療というものだということにあらためて気づいたのです。

再生医療の最先端「ミニ肝臓」とは? 若干32歳の教授が見つけた大発見
Image: Mugendai(無限大)

結果的に大発見となったミニ肝臓の研究でしたが、何と当初は「きたない研究」と言われていたそう。「きたない」とは、研究者間でのスラングで、「説明が合理的でない」「論理を詰め切れていない」といったニュアンスを指し、理論化が求められる日本の科学研究の現場ではあまり評価されなかったといいます。

しかし「そう言われて逆に発奮した」という武部さんは以下のように語っています。

臓器の機能や連携は複雑です。ミニ肝臓も1種類の細胞のことだけ考えていたら成果は得られませんでした。常識的な発想ではないからこそ、問題解決の糸口が見つかる。ですから「きたない研究」と言われると、やる気が出てすごく燃えます(笑)。

病気予防をもっと楽しく。「広告医学」という新しい取り組み

医学的な研究の一方、武部さんは先進的な取り組みも行っています。その一つが「広告医学」という新領域。これは「生活習慣病を抱える現代人が、楽しみながら生活習慣を改善したくなる仕組み」のことで、デザインや広告の手法を取り入れているそうです。

具体的には、以下のような例が挙げられていました。

  • 上がる度に先を見たくなる、トリックアートを利用した「上がりたくなる階段
  • ウエストの太さを感知し、色の変化で肥満を警告する「アラートパンツ
  • 特定の場所に行くとメールが届く、「歩きたくなる靴
再生医療の最先端「ミニ肝臓」とは? 若干32歳の教授が見つけた大発見
Image: Mugendai(無限大)

まさに、現代人の健康のために突き進む、新進気鋭の研究者といえる武部さん。他にも、肝臓につながる胆管、膵臓などの再生を目指す「多臓器再生」など、興味深い話題が盛りだくさんのロングインタビューは、Mugendai(無限大)より続きをお楽しみください。


Image: Mugendai(無限大)

Source: Mugendai(無限大)

渡邊徹則

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