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人を恨んだっていい

人を恨んだっていい
Image: Moremar/Shutterstock.com

人は、恨みつらみが大好きです。出世を阻まれたこと、他人の請求書を払わされたこと、自分だけパーティの招待が来ないこと。そんなストーリーを、武勇伝のように語る人のなんと多いことか。

でも、それでいいんです。適度な恨みは、必ずしも悪い感情ではないのですから。

「How to Hold a Grudge: From Resentment to Contentment—The Power of Grudges to Transform Your Life」の著者、Sophie Hannahさんは、恨みつらみを学びの機会としてとらえることを勧めています。

恨むのは悪くない。プラスのパワーにすれば

Laddersに掲載された記事で、Hannahさんはこう解説していました。

恨みは決して負の感情だけではない、というのが拙著の主張です。うらむ方法を間違えなければ、負の感情を抑制したり否定したりせずに、うまく取り除くことができるのです。

Hannahさんは、恨みを前に進むためのツールとしてとらえ、利用すべきと主張します。自らに恨みのストーリーを持つことを許し、それを現実としてとらえる必要があるのだと。

恨みは、自分を守る方法を教えてくれます。それどころか、よりよい自分を目指すためのモチベーションに変えることだって可能です。

恨みを完全に消すことはできないかもしれません。それでも、あなたの共感力を目覚めさせてくれるというメリットを利用しない手はありません。

1. 存在を認める

メリットがあるといっても、効果が永遠に続くわけではありません。ですから、我が子だけ誕生日パーティに呼ばれなかった出来事を、何十年も恨み続けないでください。

モチベーション向上という輝ける価値を失ったら、その恨みとは別れを告げなければならないのです。でも、いつか別れを告げるためにも、まずはその恨みの存在を認める必要があります。

Hannahさんは、一部の人は恨みをため込みやすい述べています

自分の身の回りのことを細かく知りたがる人は、恨みをため込みがち。それもそのはず。周囲に関心がない人は、貸したホチキスが返ってこないといった大事件にさえ、気づきもしないでしょうから。

心の中の恨みの芽に気づいたら、状況を書き出し、そのように感じた理由を考えてください。そこから、前へと歩みを進めるのです。

2. 力関係を対等に

心理学者であるSusan Krauss Whitbourne教授は、Psychology Todayの記事において、自分の立場の弱さを実感したときに生じる恨みがあると述べています。

自分は相手よりも弱いという考えが恨みの原因なら、力の差について考えるのをやめましょう。力関係を対等にとらえることで、相手を許す気持ちが生まれます。

たとえば、約束のドタキャンが多い友達に対し、恨みを持つのは仕方のないことかもしれません。

あいつは自分のことを大事に思ってくれていない、その程度の友情なんだと思うのは普通のことでしょう。会えるか会えないかは相手次第。

つまり、相手に完全に力を握られています。でも、そこを何とかしないと、もう会うのはよそうとなるのが目に見えています。

そんなときは、対話によって力の一部を取り戻し、恨みを解消しましょう。まずはあなたから、約束のキャンセルが多くて自分の優先順位が低くなっているように感じると、正直に伝えてみてください。

すると相手は、仕事や家庭があなたの想像以上にたいへんであることや、不安と戦っていることを教えてくれるかもしれません。

このような対話により、お互いに相手の気持ちが深く理解できるようになるでしょう。相手も、今度からはドタキャンをやめようと思ってくれるはずです。

3. 想像力を働かせる

誰もが、よき友人、よき配偶者、よき子ども、よき親、よき隣人、よき社員でいたいと思い、日々の仕事を広い視点で置き換え、なんらかの楽しみを見出しながら生きています。そのプロセスで、誰かが邪魔に感じることもあるでしょう。

そんなときは、想像力を働かせてみてください。

元カノをデートに誘ったあいつは、まだ未熟で寂しかっただけなのかもしれない。自分だけクリスマスパーティに呼んでくれなかった親戚は、バタバタでど忘れしただけかもしれない。列に割り込んできたあの人は、急を要するトラブルに見舞われていて、周りが見えなかったのかもしれない。

不当な扱いを受けたのは事実だとしても、わざとではないと想像することで、負の感情をかき消すことができるのです。

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Image: Moremar/Shutterstock.com

Source: Ladders, Psychology Today

Meghan Moravcik Walbert - Lifehacker US[原文

訳:堀込泰三

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