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「自立する子」を育てるおもちゃ5選:モンテッソーリ教育者に聞いてみた

「自立する子」を育てるおもちゃ5選:モンテッソーリ教育者に聞いてみた
Image: Marc Romanelli (Getty Images)

子どもの自立心を重んじることは、モンテッソーリ教育の特徴の1つです。そして、私はその成果をこの目で見て知っています。

これはウソでも何でもなく、まだ生後7カ月の赤ちゃんだった息子が、モンテッソーリ教室に通い始めて1週間で、まるでスタンレー・カップを掲げるNHLの優勝チームのように、両手で哺乳瓶を持って掲げるようになったのです。

息子のモンテッソーリ教室の先生であるSimone Davies氏は、保護者向けのガイド本『The Montessori Toddler』の著者でもあります。

Davies氏が言うには、家庭でも子どもにさまざまなタスクを身につけるよう促すことはできるとのことです。

たとえば、子どもの自立心を養うおもちゃを用意したり、一緒に遊ぶことを通して身につけさせることなどがあげられます。

親として子どもにすべきことは?

Davies氏は次のようなことをすすめています。

・子どもの中で自然に生まれる興味に従うようにすること

・子どもがおもちゃに気軽に触れられるような、決まった置き場を作ること

(「たとえば、背の低い棚を用意して、そこにトレイやかごを置き、遊びに使えるおもちゃを何種類かそろえておくと良いでしょう」とのことです)

・水や絵の具をこぼしたら自分で拭けるように、ほうきや雑巾を用意しておくこと

要するに、親の役割は、子どもの自発的なニーズにマッチした環境を整えることなのです。

モンテッソーリ教育の創始者であるMaria Montessoriは、かつてこの理念を子どもの視点から簡潔にこう述べました

「自分1人でできるように、手伝ってね(Help me to do it alone)」。

今回は、子どもの自立心を育むために有用な、Davies氏おすすめのおもちゃベスト5を紹介します。

1.コイン落とし

コイン落とし
Image: Amazon

Davies氏の教室で一番人気のおもちゃです。彼女は人気の理由をこう説明します。

「年少の子にとっては、コインを細い隙間に通すのはやや難しいのですが、それが楽しいようです。

もう少し年長の子になると、今度は箱についた鍵を開け閉めするやり方を覚えようとして、再びこのおもちゃで遊ぶようになります。

子どもたちは、熱心に試行錯誤して、鍵の動かし方をマスターします。繰り返し鍵に取り組むことが、子どもの集中力を育むのに役立ちます」

(上記の写真のおもちゃは、鍵がついてない簡略版です。)

2.言葉を育てる、おもちゃのかご

ツールのフィギュア
Image: Amazon

Davies氏はこう教えてくれました。

「年少の子は、新しい単語を覚えようと貪欲で、まるでスポンジのように言葉を吸収していきます。ですから、言葉を学ぶための機会をふんだんに設けてあげましょう。

たとえば犬なら、何でも『ワンワン』と呼ぶのではなく、さまざまな種類の犬のフィギュアを集めて、かごにまとめてみてはどうでしょう?

バナナやリンゴといった果物の名前がわかる2歳児なら、ラブラドール・ウエストハイランドテリア・グレートデーンといった犬種も覚えられますよ」。

子どもが毎日の生活で目にするさまざまな物のミニチュアを用意し、乗り物・道具・台所用品・楽器といったカテゴリー別に分けて、かごに入れてあげましょう

なかでもDavies氏のおすすめは、Safari社が発売しているミニフィギュア、「チューブス」シリーズです。

3.スプレーボトルとスクイジー

スプレーボトル
Image: The Container Store

まだ幼い子どもがスプレーボトルとスクイジーを使いこなすのには、いつも驚かされるとDavies氏は言います。窓のお掃除は、同氏の教室でも一番人気の遊びだそうです。

とはいえ、親は期待しすぎてはいけません。

子どもたちの興味の対象は、成果よりもプロセスそのものです。ですから、子どもに窓掃除をまかせても、拭き残り1つない、きれいな窓になるとは限りません」と、Davies氏も釘を刺しています。

4.子ども用の踏み台やラーニングタワー

学習タワー
Image: Amazon

「これはおもちゃのカテゴリーには入らないかもしれませんが、特にキッチンで子どもの自立心を養うためには、ぜひ用意しておきたいものです」とDavies氏もすすめるのが、こちら。

子ども用の踏み台ラーニングタワー(子どもが落ちないように設計された専用の踏み台)です。

Davies氏の教室に通う子どもたちも、調理の様子を見るのが大好きで、「自分もやってみたい」と言うそうです。

「バナナの皮をむいてスライスする・野菜を洗うといった、子どもにもできる簡単な作業を、私のほうで用意するようにしています。

もう少し大きい子なら、パンやピザの生地をこねる仕事を頼むと、喜んでやってくれるはずです。

あるいは、オムレツ用に卵を割って溶く・自分が食べるおやつをつくるといった、もう少し手順の多い調理をやってもらうのも良いでしょう」

5.水彩絵の具

絵筆
Image: Amazon

モンテッソーリ教育の教員は、「成果よりも過程」を重視します。大事なのは、さまざまな素材に触れる体験であって、スペリングの小テストで全問正解できたかどうかではないのです。

この過程重視の考え方に基づいて、Davies氏が重視しているのがお絵かきです。

「小さな子でも、タブレット型の水彩絵の具と水入れ・筆・雑巾を用意してあげれば、1人でちゃんと絵が描けるものです」とDavies氏は話します。

その際には、年少の子の場合は1色ずつ使わせるのがコツだそうです。全部の色を一度に与えると、たいていの場合、絵の具を全部混ぜて茶色にしてしまいますからね。

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Image: Marc Romanelli (Getty Images), Amazon, The Container Store

Source: Amazon(1, 2), Safari Ltd.

Michelle Woo - Lifehacker US[原文

訳:長谷 睦/ガリレオ

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