貯金・節約がはかどる、月1回4つの質問に答えるだけの「Kakeiboメソッド」

以前、出費記録を手書きでつけていると書いたときに、ある読者から、「Kakeiboメソッド」を試すべきだと言われました。もっとも、そのときの私の反応は「勘弁して! これ以上複雑なメソッドは無理」でした。
Kakeiboメソッドとは?
Kakeibo、日本語で「家計簿」と呼ばれるメソッドは、紙とペンで出費を記録する伝統的なやり方を単純化したものです。Kakeiboメソッドの始まりは、1904年にさかのぼる、と『Kakeibo: The Japanese Art of Budgeting & Saving Money』の著者Fumiko Chiba氏は述べています。
この本が、ブレットジャーナルが熱狂的に盛り上がった2018年に出版されたのは当然の流れなのかもしれません。Kakeiboに決まったフォーマットはありません。シンプルな箇条書きでもいいし、好きなように飾り付けしてもかまいません。
とはいえ、最初は見た目は気にせずに取り組んでみてください。
やり方は簡単。4つの質問に毎月答えることで、家計を管理していきます。
Kakeiboメソッド:4つの質問
- お金はいくらありますか?
- いくら貯金しますか?
- いくら使いますか?
- どうやって家計を改善しますか?
最後の質問は内省を促すための問いかけですが、この4つの質問の狙いは、気持ちを高く保ちながら、お金を節約することです。
毎月同じ質問に答えながら、都度、軌道修正していくやり方なので、半年前につくった予算計画と実績とを突き合わせて頭を抱えるといったことはなくなります。
出費を4つのカテゴリに仕分ける
翌月の貯金目標を決めたら、固定費以外の毎日の出費を次の4つのカテゴリーに振り分けながら記録します。
サバイバル:食料品、光熱費などの必要不可欠な変動コスト
臨時:修理費や贈答品などの一時的なコスト
オプション:必要ならカットできる娯楽費
文化:観劇などのイベントや、人生を豊かにしてくれる本などのアイテムへの出費
(やった! Kakeiboシステムには、本好きのためのカテゴリーが用意されている)
シンプルでしょ?
でも逆に、カテゴリーが4つしかないので、客観的な視点を保ちながら、どの出費をどこに分類するのかを決めていくことが重要となります。
きれいに書き込む必要はない
Kakeiboメソッドには、フォーマット上の制約はほとんどありません。
およそどんなノートや手帳でも運用可能です。システム手帳のメモ欄を利用してもいいし、スケジュール欄に出費記録を書き込んでもかまいません。
予算計画に特化したシステム手帳もたくさん売られていますが、Kakeiboメソッドの恩恵を受けるためにわざわざ複雑な手帳を買う必要はありません。スーパーで2、3ドルで売っている4カラムの会計帳簿で十分。
すでにブレットジャーナルに取り組んでいる人は、そのノートにKakeiboを組み込めばOKです。
見た目にこだわりすぎないこと。
重要なのは、月の目標を定め、毎日の出費を記録することで、どれくらい節約できているか、どれくらい浪費しているかに意識的になること。見た目は、毎日継続する気になるだけのきれいさがあれば十分です。
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Image: Shutterstock.com
Lisa Rowan - Lifehacker US[原文]
訳:伊藤貴之