500年前の技術を現代に。Sony α7にピンホールレンズをつけたら、水彩画のような写真が撮れた
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一眼レフカメラの魅力は、レンズを変えられるところ。レンズ沼という言葉があるように、その魅力は底なし沼です。
現在Machi-yaでクラウドファンディングをしている「ズームレンズ Pinhole Pro X」は、そんな多種多様なレンズの中でも特に異色の存在。まるでオールドレンズのようにふんわりとした、水彩画のようにぼんやりとした美しい写真が撮れるレンズです。
今回、Pinhole Pro Xを使って撮れた写真をご紹介しながら、その魅力に迫りたいと思います。
ピンホールレンズとは?

「ピンホールレンズ?なにそれ?」
私が初めてこのレンズの名前を聞いたとき、ピンホールレンズのことはなにも知りませんでした。

ピンホールレンズとは、原始的な撮影技術。デジタル技術では再現できないぼんやりとした写真が味で、若干のオールドレンズ感もあります。

ただ見た目はデジタルレンズとは異なり、レンズは蟻地獄のように中心に向かって細くなっていきます。本来ならレンズがここについているはずですが、ピンホールレンズは「レンズ」がありません。見た目から全く違う存在なんです。

ピンホールレンズは自作できるものですが、プロ仕様には程遠いものばかりです。さらに「Pinhole Pro X」は、今までは考えられなかったズーム機能を搭載。
- Pinhole Pro X for SLR/DSLR(一眼レフカメラ用:焦点距離21mm〜29mm)
- Pinhole Pro X for Mirrorless(ミラーレスカメラ用:焦点距離19mm〜35mm)
撮影の幅がより広がりました。
商店街の写真

愛用のSony α7で、掛川の商店街を撮影してみました。確かにエッジがなく、ぼんやりとした雰囲気の写真が撮れます。オールドレンズのようなぼんやり感もありますが、色味はそこまで鮮やかさはありません。それよりも、水彩画のような写真が加工なしで撮れるのが素晴らしいですね。

さらに、フィルターを入れてみたところ、よりエモい感じに。レトロ感ある写真を撮りたいときは、このピンホールレンズはかなり使えそうです。
商店街の様子2

次に商店街の別の場所を撮影してみました。同じように、水彩画のようなぼんやりとした写真になりました。

フィルター加工をしてみると、こちらもレトロ感ある写真に。撮影しながらおもったのですが、ピンホールレンズは印刷してこそその魅力を存分に発揮できるんじゃないかということ。まるでチェキのような写真を、一眼レフでズームを使い自由に撮影ができる。カメラの入り口として使うと、このレンズはハマるかも。
商店街の空

最後に商店街の空を撮ってみました。あえて電線を入れて、昭和感のある雰囲気にしてみました。ズームを自由に使えるので、空の撮影も割と楽。特に商店街のような動ける範囲が限られているような場所だと、自由には動けないのでズームがあるのは助かりました。

こちらもフィルター加工をしてみると、なかなかエモい感じに。ピンホールレンズで撮影して、アプリや写真加工ソフトなどのフィルターをかけるだけで、手軽にこんな写真が撮れる。いや〜、これはいい時代になりました。ボディ側にフィルターがついている場合は、わざわざ加工する必要はありませんね。
デジタルと最古の技術を使った写真。なかなか味がありませんか?
アーティスティックな写真を撮りたい人へ

カメラのレンズ選びというのは、そこのない沼のようなものです。しかし、ピンホールカメラはなかなか普段お目にかからないレンズの1つ。しかもクラウドファンディングをしている今が、手に入れるチャンスです。
ちなみに、対応している機種は以下の通り。
一眼レフ対応機種
- Canon EF
- Canon EF-S
- Nikon F
- Sony A
- Pentax KAF2
ミラーレス対応機種
- Sony E
- Fuji X
- Micro 4/3
金額は1つ 14,980円。レンズでこの価格は安い…。遊び用にでも買ってみようかな…。
>>デジタル写真を一瞬でアート写真に変えるズームレンズPinhole Pro Xの詳細はこちら
Image: Machi-ya
Source: Machi-ya
島津健吾