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音楽を「集中力アップ」のスイッチにする方法

音楽を「集中力アップ」のスイッチにする方法
Photo: Malte Wingen (Unsplash)

映画で感動的なシーンを見たことがあれば、音楽が気持ちをどれほど高めてくれるかわかるはずです。

ボクシングの試合に出るためのトレーニングや、司法試験の勉強の時のような集中力を得るためにプロの編集者を雇えなくても、生産性を高めてくれる音楽を自分で選ぶことはできます。

音楽で生産性を高める方法や、高まる理由についてはたくさんの情報そこら中転がっています

私はそこからさらに一歩進んで、脳を訓練して、特定の音楽と仕事モードを関連づけることに成功しました。といっても、最初から意図したことではありません。結果的にそうなったのです。

音楽が仕事モードに切り替わるスイッチになる

あれは1996年か1997年のことです。

地元の古本屋で格安CDを漁っていた私は、バロック音楽を集めたアルバムが1ドルで売っているのを見つけて、買って帰りました。

それから、とくに深い考えもなく、勉強するときにこのCDを聞くようになりました。大学に入った後も、このアルバムをかけながら勉強することを続けたのです。

ある日、そのアルバムの中の1曲がテレビのCMから流れてきました。

すると、たちまち頭の中にしなければならないタスクが浮かんできて、どうやって取り組もうかと考え始めている自分がいました。

そして、気がついたのです。このジャンルの音楽を聴くと仕事モードになるように、いつのまにか自分の脳を訓練していたということに。そう、パブロフの犬みたいな感じです。

その後、博士号に取り組んでいる間、意図的にこの効果を利用していました。学資金が3年分しかなかったので、その期間できっちり終われるように最大限の努力をする必要があったのです。

バロック音楽のCDは(現在はプレイリストになっている)依然として効果がありましたが、もう少しテンポが早い音楽を聴きたいと思いました。

さまざまな音楽を試した後、George Gershwinの1928年のジャズ・オーケストラ作品「An American in Paris」に出会いました。この音楽は、やる気と集中力を高めるのに最高に効果的なことがわかったのです。

Gershwinのほかの作品も効果的であることがわかり、それから今日まで、彼の曲が私にとっての生産性向上ミュージックとなり続けています。

なぜ効果があるのか

これは、私だけにうまくいく方法ではありません。この効果を説明する科学的根拠はたくさんあります。

まず、音楽はストレスや緊張、不安を減らしてくれます。それだけでも素晴らしい効果ですが、ストレスが減れば必然的に生産性も高まり仕事がはかどる効果があります。

また、同じ音楽を聴き続けることにも意味があります。2011年の研究によると、脳の中で感情の処理や集中力に関連する領域が、慣れ親しんだ音楽を聴くことで、活性化されることがわかりました。

心理学者の Elizabeth Hellmuth Margulis氏は、2013年の著書『On Repeat: How Music Plays the Mind』の中で、1つの曲を繰り返し聴くことで、集中力が高まり、気が散りづらくなると書いています。

またバロック音楽というのも、よい選択だったことがわかりました。2009年の研究で、放射線科医らにバロック音楽を聴かせたところ、気分と生産性が高まり、より効率的で正確な診断ができたことが報告されています。

自分の生産性を高める音楽を見つける

自分にとって生産性が高まる楽曲やジャンルを見つけるのは難しいことではありません。

まず、やる気が高まり、気が散らない曲やジャンルを探してください。曲やジャンルを選んだら、経理事務やToDoリストの書き出しなど、「仕事モード」になるときに必ずその音楽を聴くようにします。

スマートフォンとパソコンのどちらからでも聴けるようにしておきましょう。楽曲は、インターネット接続がない場所でも聴けるように、ストリーミング再生ではなくダウンロードしておくのが理想です。

生産性を高める必要があるときにはその音楽を流し、「仕事モード」に入りましょう。

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Image: Malte Wingen (Unsplash)

Source: Scientific American, YouTube, APA PsycNET, SAGE Journals

Elizabeth Yuko - Lifehacker US[原文

訳:伊藤貴之

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