長距離フライトで役立つ、足腰の痛みを取り除く方法を教えます
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私は、長年にわたって腰痛に悩まされています。だから、飛行機の座席には不満があります。
長距離フライトの真ん中の座席だった後は、歩き始めたばかりの赤ちゃんのように、空港の床に倒れ込むのがいつものことでした。
しかし、長距離フライトの後に腰や肩や脚に感じた苦痛を、少しでも和らげるためにできることがいくつかあります。
ニューヨークを拠点とする「Bespoke Treatments」の理学療法士で、「Nightcap Training」の起案者でもあるBlake Dircksenに、ストレッチの重要性や、着圧ソックス、頭上のキャビネットに荷物を入れるのが人によっては苦痛になる理由を聞いてきました。
1. 起きている間はできるだけ頻繁にストレッチをする

何時間も窮屈な座席に座っていると不快になるのはなぜなのでしょう? はっきりと言えば、それは体を動かすことができないからです。Dircksenはこのように言っています。
あなたの体は動きたがっています。
同じ体勢を長時間していると、体の組織が圧縮され、酸素がうまく組織に送られなくなります。酸素が足りないと、体の組織は固まったような状態になり、乳酸ができ始めます。これが長時間座っている時に、体がだるくなたり、痛くなったりする理由です。
Dircksenは、いつでもいいのでできるだけ体を動かし、ストレッチをすることをすすめています(飲み物のカートが横を通っている間でももちろんいいです)。
体の痛みをできるだけ食い止めるには、ふくらはぎを動かしたり、足首を回したり、腰をひねったり、できるだけ動いてください。
椎間板に体液を流し込んで、血流をよくするのにいい方法です。長時間座っていることで起こる痛みを防ぐには、様々な動きで体を動かすことが一番です。
Dircksenは、腰痛持ちの人にはあるエクササイズをすすめています。
脚を少しだけ広げ、上体をゆっくりと少しずつ曲げて降ろし、靴を掴もうとするか、手を床につけます。その状態を30〜45秒保ちながら、お腹で息を吸って、背中の筋肉をゆるめるようにします。ほとんどの人が安全にできる動きです。
同じ列の人を起こさずにこのようなエクササイズをするには、次回のフライトでは通路側の席を選んだほうがいいでしょう。
またDircksenは、頭上のキャビネットに荷物を入れたり、取り出したりする動きを、スポーツジムでウェイトを持ち上げる動きと比べながら、腰を伸ばしすぎたり、負荷をかけすぎないように、膝を曲げ、体幹を意識しながらやれば、痛めることはないと言っています。
2. 座席で身動きが取れない場合は便利ツールを使う
同じ列の人が寝入っていて、その人をまたいで通路に出たくないような場合は、Dircksenは長時間フライトの苦痛を和らげるシンプルなツールをすすめています。
座席で体を動かしたりストレッチしたりできない場合は、枕や自分のセーターなどを首や腰に当てましょう。
そうすれば体がニュートラルな姿勢になります。また、シートをできるだけ後ろに倒すのも腰にいいですよ。血栓ができやすいような人は特に、できるだけ着圧ソックスを持っていきましょう。
動脈には小さな筋肉があり、それが体内に血液を送り込んでいます。血液が静脈に送られると、静脈には筋肉がないので、血液を心臓に送り戻したり、再循環させるには、体の動きやより大きな体の筋肉に頼ることになります。
座席に長時間座ってじっとしていると、血液の循環が悪くなります。着圧ソックスは、圧力を加え、脚に血液が溜まるのを軽減します。
体に凝り固まった場所がある場合は、ラクロスやテニスのボールで体を押しても、凝りが解消されます。
列の真ん中の席で、完全に不快な状態を避ける方法はほぼありません。
しかし、真ん中の席になるのはどうしても嫌で、経済的に余裕があるのであれば、足元とリクライニングのスペースがゆったりとした、プレミアムエコノミーやビジネスクラスの席を買うという選択肢もあります。
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Imaeg: Ilya Studio/Shutterstock.com
Source: Bespoke Treatments, Nightcap Training
Josh Ocampo - Lifehacker US[原文]
訳:的野裕子
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