スマホ依存への処方箋|知らずにいじっている瞬間とその対策4つ
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ついスマホへ手が…。
やっぱりね。なんとなく話が途切れて、ちょっとした沈黙が訪れると、ついつい。
それがたとえ、電源を切ろうとしていただけだったとしても、世間一般では話している相手には失礼なことです。
でも、いじりたいのをガマンするのも精神的に疲れますよね。
あなたが最新情報をいち早く知りたいタイプの人だったら特に。
ワシントン大学の研究チームは先日、人がスマホを取り出すときの4つのきっかけを特定したと発表しましたが、どのきっかけも年齢に関係なく同じものでした。
では、何がきっかけでスマホに手が出てしまうのでしょうか?
スマホをいじらないようにする方法は?
生活習慣を変えてスマホを見ている時間を短くするにはどうすればいいかも、ぜひこの機会に考えてみましょう。
きっかけ1:手持ち無沙汰である

電車がなかなか来ない、カフェで友達と待ち合わせしている、映画のエンドロールが始まった…こんなときには、すかさずスマホを引っ張り出して、世の中で何が起きているかを確認しちゃったりしてませんか?
スマホの登場で、私たちの生活はいろいろ変わりましたが、退屈したり、暇をもてあましたりすることがなくなったというのもそのひとつです。
ここで問題になるのは、多少の退屈は人間にとって良いことかもしれないということ。
これが創造的な思考を助けているという証拠もあります(何も考えず、心をとりとめもなくさまよわせることがいいのだとか)。
ぼーっとしていることに、罪の意識を感じる必要はないってことです。
でも、暇を持て余しているときに、スマホを取り出したくなる気持ちを抑えるにはどうすれば?
残念ながら、特効薬はありません。
その衝動に気付いたときに、負けないようがんばるくらいしか。
たとえば、昼休みに早くオフィスへ戻ってきてしまったときには、スマホの画面ではなく、天井を5分間見つめてみるというのはどうでしょう?
午前中いっぱいとか、夕方など、時間を決めて、スマホをおやすみモードにしたり、電源を切ってみたりするのもいいですね。
何も確認するものはないし、チェックしなければならない通知も来ないとわかっていれば、それほどスマホを取り上げる気にはならないでしょう。
また、昼休みなどで外へ出るときには、机の引き出しにスマホを置いていくのも一考です。
突然、創造の神が降臨するかもしれませんよ。
きっかけ2:退屈で繰り返しの多い単純作業をしている

面白くもなんともない単純作業を繰り返していると、気分転換になるものが欲しくなることは、心理学的にもよく知られています。覚えていませんか?
学生時代、試験勉強しようと考えるより前に、家中を掃除したり、どうでもいいようなテレビ番組を最初から最後まで見直したり、本棚の中身を色分けして、アルファベット順に並べたりしたことを。
これがその理由です。
つまり、退屈で反復的な何かに捕まってしまった心が逃げ場を求めているのです。
その逃げ場を与えてくれるのがスマホです。
スマホは、Twitterのつぶやきや、Instagramの投稿、Snapchatのストーリー、Facebookの近況報告を絶え間なく届けてくれます。
その流れが止まることは永遠にありません。
そんなに愉快な友達はいないよ…という場合でも大丈夫。
そこにはいつもNetflixがいますし、いざというときには巨大なインターネットの空間が。
スマホを見ているよりも、単調な作業を繰り返しているほうが楽しいようなふりをするのは無理です。その作業が重要なのはわかります。
そうでなければ、最初からしないでしょうから。
ひとつ確かなのは、スマホと単純作業の間を行ったり来たりし続けると、つまらない仕事に必要以上の長い時間がかかってしまうということです。
Huluでお気に入りの番組を見たり、Tumblrでバズっているハッシュタグを追いかけたりする時間を目いっぱい長くしたいなら、なにかの縁で与えられてしまった退屈な作業でも、集中して一気に終わらせるのが一番です。スマホのタイマーを設定するのもいいですね。
Forestのような集中力を高めるアプリを使って、スマホの誘惑と戦ってみるのもひとつの手段です。
きっかけ3:気まずさを紛らわすため

世間話のネタが尽きたときや、会話が盛り上がっているグループに入っていけないとき、また、Tinderで見つけたデートの相手をひとりで待っているときなどには、いざとなったらスマホを取り出せば不安な気持ちをなだめてくれるということをたいていの人は知っています。
ですから、こんなとき、無意識のうちにポケットやカバンに手が伸びないようにするのは至難のワザ。
それから…あ、大丈夫ですよ。
社交的な場所で気まずさに耐えられなくなったからといって、スマホを利用するのは言語道断、慎むべきだとか、アプリの世界に逃げ込むなんてとんでもないとか言おうとしているわけではありません。
頭の中から「そろそろスマホをチェックしたら」という声が聞こえてくるたびにスマホに手を伸ばすのはやめようと考えてもいいのでは?と提案しているだけです。
ここで問題になるのが意志です。
あなたをスマホへと引き寄せる力に気づき、それを無視して、代わりにほかのことをする。
実際、何をするかはその状況にもよりますし、それまで何をしていたかによっても変わりますが、その場の気まずさを喜んで受け入れてもいいでしょう。
その場合、ユーモアのセンスが役立ちます。
なぜ、ツイッターをのぞきたいという誘惑と一晩に何度も何度も戦う必要があるのでしょう?
それは、交友や会話のチャンスを逃すかもしれないからです。
それが最終的には大きな意味を持つかもしれないのに。
それに、社交の場で居心地の悪さから抜け出すのは思ったより簡単だということもわかるでしょう。
まあ、どちらにしても、誘惑に負けてInstagramを見てしまって、笑える投稿を見つけたときには、その場のみんなと楽しさをわかちあいましょうよ。
その4:メッセージや通知の到着を待っている

最後はこれ。テキストメッセージや電話、メール、とにかく何かが来るはずだからと、数分おき(または数秒おき)にスマホをチェックすること。
これもよくある状況ですね。場合によっては、これはOK。
タクシー到着の連絡を受けそこなったり、友達との待ち合わせ場所への道順を見落としたりしたくありませんから。
でも一方で、その連絡が思ったほど早く来なかったら、スマホのチェックをいったんやめて、しばらくの間、友達と飲んだり、子どもたちと過ごしたりすることができます。
もしかしたら、本当に大切なものは何かを見直すチャンスかも。
ここでのアドバイスはただ1つ、通知のアラートには聞き取りやすいサウンドを、大きな音量で設定しておきましょう。
そうすれば、いちばん大切なメッセージを間違いなく受け取れます。
アラートの種類は、iOS なら[設定]の[通知]、Androidなら[設定]の[アプリと通知]でアプリごとに変えられますから、いちいちスマホを見なくても、何が届いたのかはっきりわかります。
また、iOSやAndroidのネイティブアプリなら、連絡先を1つずつタップして、友達それぞれの着信音を変えられます(iOSでは、テキストメッセージの着信音もカスタマイズできます)。
こうしておけば、重要な知らせが到着したかどうかがすぐにわかるので安心ですよ。
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Image: Gizmodo US
ギズモードジャパンより転載(2019.06.17)
David Nield
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