「燃え尽き」って結局どんな状態?WHOの正式定義が発表される
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私たちのほとんどは、仕事に起因した「燃え尽き」がどういうものなのか、漠然とした感覚があると思います。
けれども最近、「燃え尽き」とは一体どういう状態なのかが、明確な言葉で定義されました。
世界保健機構(WHO)は2019年5月、国際疾病分類・第11回改訂版(ICD-11)の更新を行いましたが、このなかで、「燃え尽き」を3つの側面を持つ症候群として定義したのです。
この定義では、燃え尽きは疾病ではなく、「健康状態に影響を及ぼす要因」とされています。
こちらがその定義です。
燃え尽きは、職場での慢性的なストレスにうまく対処できなかった時に起こる症候群と考えられます。燃え尽きには、次の3つの側面があります。
(1) 倦怠感や疲労感
(2)仕事との心理的な距離の増大、あるいは仕事に対する拒絶感や不信感
(3)仕事を遂行する能力の減少
「燃え尽き」は、あくまで仕事に関連した現象を指す言葉であり、仕事以外の人生における体験に関しては使うべきではありません。
こうした評価基準に当てはまっていると感じる人は、次に病院やメンタルヘルスクリニックに行った時に、そのことを医師に伝えたほうがいいでしょう。
燃え尽き自体は疾病とは考えられていません。
ですがそれは、対処が必要なストレスがたまっていることを示しています。
あるいは、「メンタルヘルス休暇」をとって一息つき、選ぶべき道を自分で考えるのもいいかもしれません。
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Image: Unsplash
Beth Skwarecki - Lifehacker US[原文:Work-Related Burnout Has a New Official Definition]
訳:ガリレオ