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空港での顔認証は断ってもよい

空港での顔認証は断ってもよい
Image: Pressmaster/Shutterstock.com

ライターのMackenzie Feganさんは先日、ジェットブルー航空の国際便に乗りました。

その際、搭乗ゲートで搭乗券やパスポートを見せることなく搭乗できたそうです。彼女はTwitterで、こうつぶやいています

カメラをのぞき込んだら、ボーディングブリッジに進ませてもらえました。いつの間に、顔認証が搭乗券の代わりになったの? 私、同意したっけ?

彼女と同様、最近飛行機に乗った人の多くは、知らないうちに航空会社の顔認証ソフトウェアに登録されています。そう遠くない将来、誰もがそれに慣れるのかもしれません。

搭乗プロセスの簡易化になるので、それを歓迎する人もいるでしょう。数秒とはいえ、券を探して見せる手間が省けるのですから。でもこの顔認証、避けておいたほうがいい理由はいくつもあります。

米国自由人権協会のシニア政策アナリストであるJay Stanley氏は、電話取材にこう答えてくれました。

米国政府が使用しているのは、きわめて強力かつ危険な生体顔認証です。

これは、深刻な管理テクノロジーになりかねません。

政府は、不必要な方法でこれを使おうとしているのです。たとえるならば、バズーカで蚊を撃つようなものです。

顔認証で搭乗できる仕組み

航空会社は、紙の証拠なしでどのように搭乗を許可しているのでしょうか。

米国税関・国境警備局のウェブサイトによると、顔認証を導入している空港では、国際便に乗る人を対象にゲートでの搭乗前(あるいは税関を出るとき)に写真を撮影します。

この情報が、米国国土安全保障省から提供されるパスポートやビザなどの渡航情報と照合されるという仕組みです。

これまで、パスポートの写真と実際の顔を見比べて同じ人物であるかどうかを判断するという作業は人間がやっていました。顔認証は、それを置き換える困難で洒落た方法です。

その背景には、顔認証ソフトウェアが人間の判断よりも優れているという前提があります。ただ、それは明確ではないのが現状です。

米国民であれば、写真は最長12時間しか保存されません。しかし、外国人が米国を離れる場合、CBPは2週間写真を保存します。

さらに、外国人が到着する場合、CBPは75年もの長期にわたって写真を保存できます。これにより、個人情報の扱いやアクセス権の問題が発生します。

顔認証は、社会的影響が大きい

顔認証を警戒すべき理由はたくさんあります。

ただし、あなたの居場所を追跡されるかもしれないという可能性に関しては、それほど恐れる必要はないとStanley氏はいいます。

CBPは、すでにあなたの場所を知っています。あなたがそのフライトに乗っていることは明確ですし、航空会社やパスポートに記録されたデータも筒抜けです。

心配すべきは、外国人や有色人種たち、そして擬陽性の可能性です。

懸念しているのは、このシステムが外国人へのプレッシャーや脅しにになってしまうことです。

もう1つ、顔認証を避けたほうがいい理由があります。それは、精度の問題。

特に、肌の色が濃いほどエラー率が高まります。

その理由の一部は、AIの訓練データとして用いられるサンプルデータベースに、圧倒的に白人が多いこと。(顔認証は)プライバシーへの影響が大きく、米国にとってのメリットは低いと考えています。

代替のスクリーニング方法をリクエストできる

現在、JFK国際空港やロサンゼルス国際空港など、多数の大規模空港で顔認証パイロットプログラムが実施されており、ジェットブルー、デルタ、ブリティッシュエアウェイズなど、多数の大手航空会社が参加しています(ロイヤルカリビアンというクルーズ船も)。

参加空港が増えようと、あなたには顔認証を断る権利があります。断るには、代替のスクリーニングプロセスをリクエストしてください。

彼らは、そのことを進んで周知しようとはしていません。

それでも、ゲートで待っている間に、別プロセスのリクエストをしてください。Newsweekの記事によると、これまで通りの方法で、パスポートや紙の書類を確認してくれるそうです。

オプトアウトには影響力があります。政府は、一般国民の意見を無視することはできません。

心配ごとがあるなら、航空会社に直接、またはTwitterで声を届けましょう。顔認証が選択性でなく、義務になるのを食い止めるために。

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Image: Pressmaster/Shutterstock.com

Source: Twitter(1, 2, 3), ACLU

Josh Ocampo - Lifehacker US[原文

訳:堀込泰三

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