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サウンドエンジニア直伝! コンサート会場で良質な音を聴けるベストな立ち位置

サウンドエンジニア直伝! コンサート会場で良質な音を聴けるベストな立ち位置
Image: skynesher/Getty Images

私はコンサートが苦手です。

これまで何度、ステージに近づこうと汗まみれで叫んでいる群衆の中に立たされたことでしょうか…。

私はたいてい、ドリンクを買いに行ったり、トイレに行きやすい会場の後方に陣取りますが、純粋に音楽を楽しみたいなら、会場のどこに立つのがベストなのでしょうか?

今回は、ラ・ルーやコリーヌ・ベイリー・レイ、故エイミー・ワインハウスなどのツアーアーティストを手がけてきた、英国を拠点とするサウンドエンジニアDave Swallow氏にお話を伺い、壁の近くに立つべきではない理由や、スピーカーからはある程度離れていたほうがいい理由などを教えてもらいました。

会場の中心から少しだけ外れた場所にスペースを見つける

Swallow氏によると、一般的に大きな会場におけるベストな立ち位置は、群衆のど真ん中で、中心から少しだけはずれた場所だということです。

どういうことでしょうか?

「両サイドのスピーカーから等距離にある場所は低音を聞くにはいいが、必ずしも最高のサウンドが得られる場所というわけではない」と同氏は言います。

たとえば、コーチェラ・フェスティバルのような音楽祭に参加するなら、サウンドエンジニアが仕事をしているミキシングコンソールの前のどこかにちょうど良いポジションがあります。

ミキシングコンソールは、いつもそうとはかぎりませんが、たいていは会場の中央にあるはずです。

もっとも、低音をめいっぱい堪能したいなら、会場のど真ん中に立つのがベストでしょう。

ステージに近づきすぎてはいけない

目で見て楽しむには、最前列が一番かもしれませんが(ライブに来たのはそのためですよね)、純粋に音を楽しみたいなら、ステージに近づきすぎてはいけません。

「すべての波長が一体となったコヒーレントな音を得るには、少し距離が必要です」とSwallow氏は言っています。

ステージに近づくほど、特定の周波数の音が、ほかの周波数の音よりも際立って聞こえるようになります。また、最前列では音がクリアに聞こえなくなることに気づくかもしれません。

もちろん、耳にもよくありません。メディア「Noisey」が書いているように、コンサート会場は100から120デジベルに達します。

110デジベルの音に2分間さらされるだけでも、聴覚障害が引き起こされる可能性があります(会場のどこに立つのであれ、必ず耳栓を持っていきましょう)。

一方、後ろの方に下がりすぎるのも、とくに音質に敏感な人にとっては、問題となります。

「観客席の広さにもよりますが、後方へ下がれば下がるほど、会場内の雑音や反響音が耳に入るようになり、スピーカーから出る音が聞こえづらくなる」とSwallow氏は言っています。

スピーカーから放たれた音は、壁や床、天井、会場内外の物体(もちろん観客にも)に反射し、反響音となります。

反響により、サウンドは不明瞭で低品質なものとなります。

壁の近くやバルコニーの下に立ってはいけない

Swallow氏によると、大きな会場では、バルコニーの下や、壁のそば、会場のコーナーには立たないほうがよいということです。

「壁のそばにいると、音が二重に聞こえます。直接向かってくる音と、壁で跳ね返った音です」と同氏。

人間の耳は、これを距離と解釈します。

メディア「Everfest」が書いているように、壁の近くでは、反射によりサウンドがアンバランスになり、また、バルコニーの下にいると、高いところにあるスピーカー(高音用)が聞こえづらくなり、サウンドが不明瞭なものとなります。

夜の公演のほうが音質が良い可能性が高い

たとえばコーチェラ・フェスティバルに行くなら、昼の公演ではなく、夜の公演に行くべきかもしれません。

興味深いことに、Swallow氏によると、夜のほうが良い音で聴ける可能性が高いそうです。

「気象条件や空気の密度、気温が関係しています」と同氏。

音は空気中をさまざまな速度で伝わります。昼は音が上空に向かって発散しがちになります。夜のほうがずっと安定しています。長い距離でも音がクリアに届きます。乾燥し湿度が低い砂漠地帯では、さらに遠くまで伝わります。

とはいえ、もうひとつの現実を見つめる必要があります。

Swallow氏が言うとおり、お気に入りのバンドを見にいったのなら、ステージ前でかぶりつくほうが、多少の音質を犠牲にしても価値が高いかもしれません。

ベストな立ち位置を探すときは、そのことも頭に入れておきましょう。

「純粋に音を楽しみたいというバンドでないかぎり、サウンドの品質が常に最優先とはかぎりません」と同氏。

その場所にいる、ということこそが重要なのです。

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Image: skynesher/Getty Images

Source: Dave Swallow, Noisey

Josh Ocampo - Lifehacker US[原文

訳:伊藤貴之

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