この夏、海やプールで溺れている人に気づき安全に助ける方法
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おぼれている人なんて、見ればすぐわかると思ってませんか?
浮上しようと手足をバタバタさせながら、助けを呼んでいる……そんな姿を想像するかもしれません。
でも、それはテレビの見過ぎ。現実とは異なります。
溺れている人は静か
本当におぼれている人は静かにおぼれているので、発見が難しいのです。
あまりにも穏やかなため、子どもの溺死の半数は保護者の23メートル以内で発生しています。しかも、10%は保護者が見ているときに起こっているというから驚きです。
Lifeguard Rescueという団体は、おぼれている姿のリアルを広く知らしめるため、「Spot the Drowning」というビデオシリーズを公開しています。
これは、実際のレスキューシーンを収めた動画です。
あなたは、ライフガードが飛び込む前に、おぼれているスイマーを見つけられますか?
すぐに見つかることもありますが、まったくわからないケースもあると思います。
溺れている人を見つけるためのポイントは?
溺死事故予防の専門家John R. Fletemeyer氏は、Aquatics Internationalの記事において、おぼれている人は「腕を上下に、脚を前後に速く動かしている」ことが多いと述べています。
ライフガードの間では、この動きを「ハシゴ上り」と呼ぶのだとか。
その後、過呼吸に陥り、頭が沈んでいきます。こちらの記事では、おぼれているその他のサインを一覧にしています。
親が目を離した一瞬で溺れる
上の動画についてのLifeguard Rescueの解説
このようなシナリオが、世界中のプールで幾度となく繰り返されています。保護者が子どもから目を離した瞬間、危険が訪れるのです。
この動画の最後では、レスキューされた子どもの親が、ハシゴのすぐ近くにいたことがわかるでしょう。
一見泳げているようには見える
上の動画についてのLifeguard Rescueの解説
この子どもは、浮き輪を置いて浅いほうへと泳ぎだします。その後すぐに、身体が垂直になり、おぼれ始めます。
懸命に手で水を押し、口と鼻が水上に出るようにしますが、それも長くは続きません。
暴れているけど声が出ていない
上の動画についてのLifeguard Rescueの解説
「おぼれている人は助けを呼ぶことができない」ことが、非常によくわかる動画です。
この子は何とかライフガードに気づいてもらおうとしますが、声を出すことができません。このように、多くの溺死が気づかないところで発生しているのです。
溺れている人を見つけた時の対策「飛び込むな、ビート板を投げろ」
Lifeguard RescueのFacebookページによると、これら動画の目的はライフガード養成ではなく、「泳ぎが得意でない人から目を離さないことの重要性を広める」ことにあります。
ですから、おぼれている人を見つけても飛び込まないでください。U.S. Swim School Association(USSSA)は「throw, don't go」というメッセージを掲げています。
つまり、自ら向かうのではなく、ビート板やビーチボールなどを投げるのがいいそうです。さらに、救急車を呼ぶか、誰かに頼んで呼んでもらいましょう。
飛び込むしかない状況なら、背後から近づくこと。前から近づくと、抱きつかれてあなたも一緒に沈んでしまいますよ。
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Image: ChameleonsEye/Shutterstock.com
Source: YouTube(1, 2, 3), Health Care, Aquatics, U.S. Swim School Association
Michelle Woo - Lifehacker US[原文]
訳:堀込泰三
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