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アレルギー持ちは要注意? レストランの「グルテンフリー」は信用できない可能性:米調査結果

アレルギー持ちは要注意? レストランの「グルテンフリー」は信用できない可能性:米調査結果
Image: : ChameleonsEye/Shutterstock.com

セリアック病患者は、グルテンが引き金となって免疫系が小腸を攻撃し、炎症を引き起こします。

日本ではそこまで注目されていないかもしれませんが、欧米ではグルテンフリーは注目を集めているトピック。NPO法人 国内産米粉促進ネットワークは、次のように状況を説明しています。

欧米では小麦、大麦など麦類に含まれるグルテンの摂取で慢性的な小腸の炎 症性疾患(自己免疫疾患)を引き起こし、健康に悪影響を与えるセリアック病患者 が増え続けている。わが国での小麦アレルギー患者の比ではない。米国食品安全 医薬局(FDA)によると 2007 年段階ですでに 150 万人~300 万人、英国国立 医療技術評価機構の 2016 年推計で欧州の患者は 500 万人以上とされる。

そのため、年々増え続けるセリアック病患者はグルテンを避けることが不可欠。グルテンはパスタやパンなどに含まれているため、日常食から注意しなければいけません。しかし、新たな調査結果によると、レストランの「グルテンフリー」表示はしばしば間違っているようです。

グルテンフリーはレストランによって異なる可能性

この研究は、「グルテンフリー」表示がどのくらい信頼できるものなのかを正確に特定できたわけではありません。

なので、セリアック病を患う人にとっては、外食はいまだに、どこに地雷があるかわからない場所に足を踏み入れるようなところがあります(そういう方なら、すでに理解されている現状ではあるでしょうが)。

この研究には、グルテン・センサーメーカーのNima(ニーマ)が集めたデータが使われました。

同社の携帯センサー「Nima」はかなり高額で、スターターキットが289ドル(約3万2000円)、1回使い切りのテストカプセルがひとつ6ドル(約670円)です。

Nimaをスマホとペアリングすると、テスト結果をメーカーと共有することもできます。

研究チームはこうして共有されたテスト結果をもとに、レストランで「グルテンフリー」と表示されている料理の実態を解明しようとしました。

調査の結果、サンプルの多くが「グルテン陽性」であることがわかりました。

平均すると、料理の約3分の1、ピザとパスタにいたってはおよそ半分にグルテンが含まれていたのです。さらに夕食時には、ほかの時間帯と比べて陽性の結果が多く見られました。

これはつまり、レストランでのパスタディナーは避けたほうがいいということなのでしょうか? そうかもしれません。

ただし、研究結果には注意すべき点も…

正確さのために言えば、このケースで調べられた料理はどれも、Nimaセンサーを携帯したユーザーがテストしてみようという気になるほど「怪しく見えた」料理です。

また、いくら正確な検査であっても、グルテンフリーの食べものを大量にテストした場合、それなりに多くの偽陽性が生じることも、抑えておくことが重要です。

さらに研究チームは、陽性の場合のほうが、結果がNima社サーバーで共有される頻度が高くなるという可能性も指摘しています。

また、ユーザーが結果を共有するためには、その料理に関する質問に答えなければなりません。たとえ熱心なユーザーでも、食事のたびにそうしてくれるかはわかりません。

それからもうひとつ。

Nimaはとても敏感です。敏感すぎると言ってもいいかもしれません。アメリカで売られている加工食品の場合、グルテンの含有量が20ppm未満であれば「グルテンフリー」とみなしてもいいことになっています。

ところがNimaは、検出されたグルテンの量については教えてくれません。イエス/ノー式の答えを返すだけであり、グルテン含有量が5~10ppmの食べものでも、しばしばレッドカードが出されてしまいます。

これは、Nimaが優れている点でしょうか?

それとも役に立たないということなのでしょうか? 正直、何とも言えません。

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Image: ChameleonsEye/Shutterstock.com

Source: Nima, NPO法人 国内産米粉促進ネットワーク, AJG

Beth Skwarecki - Lifehacker US[原文

訳:ガリレオ

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