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お金持ち・成功者の習慣を真似しても役に立たない

お金持ち・成功者の習慣を真似しても役に立たない

2016年6月2日掲載記事を再編集のうえ、再掲しています。

あなたは、世界的な投資家であるウォーレン・バフェット氏が毎日実践していることや、実業家のイーロン・マスク氏が朝必ず食べているもの、

あるいは、お金持ちが持っていて貧乏人が持っていない「ある特質」に関する記事を読んだことがあるかもしれません。

こうした内容はたしかに興味深いものばかりです。

とはいえ、いくら成功者の習慣を学んだからといって、あなたが成功者になれるわけではありません。むしろ成功から遠ざかってしまう危険さえあります。

因果関係、相関関係の問題

たとえば、お金持ちはこんな習慣を実践していたりします。

どれも素晴らしい習慣ばかりです。

しかし、こうした習慣を実践すればお金持ちになれるかのように言うのは、拡大解釈が過ぎるというものです。

もっと悪いことに、ほとんどの場合、因果関係が逆に説明されています。

すでにお金持ちになっているからこそ、早起きして好きなことをする時間を持つなどの自由な行動がとれるといえます。

お金持ちや成功者の習慣がどんなものか知りたいという純粋な興味で読んでいるなら話は別です。

米ライフハッカーでもクリエイティブな著名人たちの日課を紹介してきました。

彼らの日常は実に興味深いですよね! また、成功者の習慣を知ることでモチベーションが高まることはあるでしょう。

しかし、お金持ちの習慣をマネすればお金持ちになれるかのように言うのは間違いであり、無益なことです。

ある習慣を持っていることと、お金持ちになることの間には、何の因果関係もありません。

それどころか、相関関係すらない場合もあります。

知り合いの誕生日に電話をかけるのを習慣にしている貧乏な人もたくさんいるのです。

パーソナルファイナンスは、個人的なものである

結局、こうした記事はすべて、リッチな成功者やシリコンバレーの投資家と同じことをすれば、あなたもお金持ちになれると言っているのです。

もちろん、お金を扱う上で習慣は大事なものです。ルールもそうでしょう。

しかし、パーソナルファイナンスは、誰かの習慣やルールをコピーすることではありません。

あなた自身に必要なものが何かを理解し、それを実行に移すことなのです。

これをすればお金持ちや成功者になれる、みたいな言い方をされると、成功するために本当に必要なこと、すなわち「臨機応変に対応する能力」が脇に追いやられてしまいます。

私は、クリス・ガールボー氏がSmart Passive Income podcastで語っている次のエピソードが好きです。

有名なビジネスリーダーたちはこんな習慣を持っている、みたいな記事をよく見かけるよね。

「ウォーレン・バフェットは毎日こうしてるよ、君もやってごらん。ウォーレン・バフェットみたいになれるから」というわけだ。

でも、こんなのまったくのデタラメだよ。

ほとんどの人は、彼らが持っているようなリソースを持っていないんだから。

僕たちは言うことを聞いてくれる部下を何万人も持っているわけじゃない。

僕たちはウォーレン・バフェットみたいに何十億ドルというお金を持っているわけでもない。

だから単純に、「ウォーレン・バフェットがうまくいっているのはなぜか? マーク・ザッカーバーグがうまくいっているのはなぜか?」と問いかけても無意味なんだよ。

「僕たちがうまくいくにはどうすればいいか?」と問いかけるべきなんだ。

良い習慣を取り入れてはいけないとは言っていません。

お金持ちがやっているように、誰かの誕生日に電話をかけたり、早起きしたりしてはいけないという意味ではないのです。

これらの習慣を実践すれば、幸福度や生産性が向上することもあるでしょう。

ただ、やみくもにお金持ちの習慣をまねしたところで、あなたがお金持ちになれる保証はどこにもないと言っているのです。

もしそれほど事が単純なら、私たちはみな、お金持ちになっています。

そうではなく、自分自身が置かれている状況にいかにうまく対応するかを学ぶことが、成功する一番の近道なのです。

その習慣のほとんどは無作為で、単純化され過ぎている

成功者の習慣を紹介する記事の最大の問題は、こうした習慣が無作為に抽出されているということです。

たとえば、ウォーレン・バフェット氏は世界で最も成功している投資家ですから、彼の投資に関する習慣は学ぶ価値があると言えます。

お金に関する考え方もそうです。

では、週に本を500ページ読むという習慣は? たしかに素晴らしい習慣ですが、素晴らしいというだけです。

誰だって読書が良い習慣なのは知っています。

しかし、読書がバフェット氏の成功の秘密かと言えば、そうではないでしょう。

氏自身は、受動的投資によって富を築いたと話しています。

これこそが、バフェット氏のようなお金持ちになりたい人にとって役に立つ情報です。

お金持ちの習慣なら何でもまねすればいいというものではありません。

それではあまりにも物事を単純化し過ぎています。

ガールボー氏は、習慣に注目するなら、自分と同じ一般の人で、ファイナンスを改善させようと努力している人の習慣に注目すべきだと言っています。

努力している人なら何でもいいかというとそうではありません。

投資、自由時間を増やす、お金の管理など、今あなたにとって重要であるテーマで努力している人に目を向けるべきなのです。

これが、パーソナルファイナンス関連のブログがこれほど人気を集めている理由です。

こうしたブログでは、リアルなライフスタイルを持っている、リアルな人たちが、実際に役に立ったことを紹介しています。

つまり、習慣の内容だけでなく、背景となる文脈にも目を向けろということです。

どういう人が、どんな習慣を実践していて、どんな効果があがっているのか全体を考慮にいれなければなりません。

お金持ちの習慣を学ぶことが、まったく役に立たないと言っているわけではありません。

私自身、こうした習慣に関する記事を読むし、それを楽しんでいます。

ただ、あなたがお金持ちになったり、キャリアで成功を収める方法がわかるわけではないと言っているのです。

たしかに、ああした習慣が成功者を助けてきたのかもしれません。

しかし、彼らが富を築くことができたのは、紹介されている習慣以外の、ハードワークや努力、行動があったからにちがいありません。

早起きして、テレビを観る時間を減らし、日誌をつけるだけでお金持ちになれる、とは考えないことです。

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Image: Fruzsina Kuhári.

Source: Smart Passive Income podcast

Kristin Wong[原文:Chasing Habits of Rich People Won’t Teach You About Success]

訳:伊藤貴之

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