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女性が安全に海外で一人旅をするための方法

女性が安全に海外で一人旅をするための方法
Image: GettyImages

個人旅行は、ツアーに参加するよりずっと面白い経験ができるかもしれませんが、危険と背中合わせでもあります。女性の一人旅が増えている近年、安全に旅をする方法はどんどん洗練され、重要度を増してきました。

最近New York Times(NYT)は、海外旅行で危険な目にあった女性たちに行ったインタビューをまとめた記事の中で、一人旅の女性が増えるにつれて、暴行事件の被害にあう女性も増加していると述べています。

また、NPO法人UN Womenのエグゼクティブ・ディレクター、Phumzile Mlambo-Ngcukaさんは、ほとんどの国は旅行者の足が遠のくことを恐れて、女性旅行者に対する脅威に関するデータ正確にトラッキングしていないとNYTに指摘しています。

しかし、女性の一人旅は、必ずしも特定の国に限って危険なわけではありません。

旅先で女性に暴力が発生する原因とは

「コミュニティーや公共の場やプライベートな空間で女性に対する暴力が発生する原因は、性別に関する固定観念社会規範男女の権利の格差男子家父長制に根差しています」とMlambo-Ngcukaさんは言います。

どれも聞いただけで不愉快になるようなものばかりですが、インタビューに応じた女性のほとんどは、たとえ暴行事件の被害者になる可能性があったり実際に危険に遭遇したりしても、旅を断念する気にはならないと言います。

アフリカ系女性の旅行サイトBlack Girls Travel Too創設者のDianelle Rivers-Mitchellさんと、一人旅情報サイトSolo Travelerの編集者で、FacebookのSolo Traveler SocietyというページのモデレーターでもあるTrace Nesbittさんが、女性が安全に旅をするコツを米ライフハッカーに伝授してくれました。

事前に安全なエリアやどう振る舞うべきかを把握する

気ままな旅は楽しいものですが、旅の計画を立てながら旅先について事前にリサーチすると、どのエリアが安全か把握できるので、身を守ることができます。

また、その土地では文化的に公の場で女性がどのように振る舞うべきかわかります。

個人的には同意しかねる決まりごとであっても、知っておくことが重要だと、Nesbittさんは言っています。

旅先の文化を理解して、そこでは女性がどのように振る舞うことが期待されているか知っておくことが大切です。たとえ不本意な決まり事であっても、一人旅をするときは、安全を最優先しましょう。

保守的な服装で現地の人に溶け込むようにする

Jessica Nabongoさんは、世界のすべての国を訪れる初のアフリカ系女性になることを目指して旅をしています。

すでに一人旅で54か国を訪れているNabongoさんが実践している安全に旅するコツは、旅先では女性の服装に何らかの規則があるかどうかわかるまでは、保守的な服装をしておくことです。

本当なら男性に対して女性を襲ってはいけないと言うべきなのに、女性の方が襲われる危険性のある行動を避けるべきだと言うのは嫌なことですが、目の前の現実を合理的に理解してこそ安全を確保できるとNabongoさんは言います。

ただ、Rivers-Mitchellさんは、こうしたことも経験のうちと思うことで、旅の楽しみにしてしまうそうです。

旅先では、意図的に現地の人と同じように見えることを常に心がけています。意識してその国の良い点を学び、なるべくアメリカ人っぽくない服装をするようにしていますが、ときとしてこれはとても大変です。

現地の人たちの歩き方話し方から、その土地の人たちのことを学びます。ヘタに人目を引くと、お金を盗られたり犯罪のターゲットになったりする確率が高くなるので、基本的にはその土地に溶け込むようにしています。

安全な宿泊施設を選ぶ。ホテルよりホステルがいい

興味深いことに、NesbittさんもRivers-Mitchellさんも安全面ではホテルよりホステルに宿泊することを勧めています。

宿泊費が高いから安全というわけではありません。たとえばホステルは最もお金がかからない宿泊施設ですが、長年旅行者を受け入れてきた実績に基づいて構築してきた安全重視の建築構造規則を取り入れています。

Rivers-Mitchellさんは、ほとんどのホステルがホテルより安全な仕組みを取り入れているうえに、知り合いができたり、そこでしかできない体験をしたりできると言います。

ホステルが好きでない人もいるかもしれませんが、私は個人的にはホステルの方がホテルより安全なうえに、ホテルではできない体験ができると思います。

たとえば、Wombats Hostel Londonは24時間365日警備員がいますし、カードキーがないと客室フロアに行くエレベーターにアクセスできません。また、カードキーでアクセスできるのは自分の部屋があるフロアのみです。

2階にある客室に宿泊しているなら、2階以外のフロアにはアクセスできません。そのカードキーで自分の部屋の扉も室内にある冷蔵庫も開く仕組みです。

言うまでもなく、各フロアには防犯カメラが設置されています。ホステルには、一人旅の旅行者がたくさん宿泊しているので、ホステルが提供する地元のイベントやツアーを通して、少なくとも1人は友人ができるでしょう。

必ずレビューをチェックする

Airbnbかホテルを利用するときは、必ずレビューをチェックしましょう。Nabongoさんは、長期間にわたって良い評判を獲得している「スーパーホスト(優良宿主)」が運営しているAirbnbしか利用しません。

ただ、国によって安全の意識も基準も異なるので、Airbnbよりは24時間セキュリティが整っているホテルを選ぶそうです。とはいえ、ホテルもレビューを確認してから選ぶことが大切です。

居場所を常に誰かに知らせる

旅行者の中には、常に自分の居場所を知らせるようにしている人もいます。

たとえば、アクティビストのCassie DePecolさんはGPS発信機を身に付けていますし、旅行中は誰かに定期的に連絡することにして、万が一行方不明になったら気づいてもらえるようにしています。

危機管理計画を立てて、もし連絡が途絶えたらどうしてもらいたいか決めておいた方がいいかもしれません。

居場所をトラッキングする方法は、他にもあります。Rivers-Mitchell さんは、Airbnbのチェックインやチェックアウト、現在地をトラッキングするUberなどのカーサービスを必ず使うそうです。

私はWhatsappを通して家族や友人と常に連絡を取っていますし、Uberを使うときは、必ず自分の位置情報をシェアします。Uberの運転手の写真を撮ったことまであるぐらいです(運転手の写真はプロフィールに載っているのですが)。

また、Uberに乗車しているときは、車中の様子をライブアプリで配信します。それにより、気まずい沈黙を破ることができますし、世の中とつながっているので安全だと思えます。

そうそう。忘れてならないのが、Find my iPhoneです。これを常にオンにしているので、私の家族は世界中のどこにいても私の場所がわかります。

女性が自身の体験や安全性について情報交換するのに便利なアプリは、他にもたくさんあります。

Chirpey、RedZone、MayDay、Tripwhistle、Noonlightなどは無料のサービスで、事件や危険なエリアにフラグを立て、現地の警察に連絡することができます。

旅に出る前に、旅行中の安全を確保する計画を立てて実践しましょう。

護身術を身に着ける

DePecolさんは格闘術の道場で護身術の訓練をしています。しかし、暴漢を物理的にやっつけることは、誰にでもできることではありません。ですから、これは間違いなく最終手段です。ただ、自分の身を守る基本的な動作を知っておくと役に立ちます。

護身術クラスの多くは、女性が抱きつかれたときの振り払い方口論に勝つ方法を教えています。もちろん黒帯レベルまで上達する必要はありません。

旅先で知らない人と接するときの注意点5つ

NesbittさんとRivers-Mitchellさんが、旅先で知らない人に接するときの留意点をリストアップしてくれました。

女性は自分が選んだ人とだけ口をきけばいいのであって、誰にでも丁寧に接する必要はないとNesbittさんは言います。

1: プライベートな空間より、公共の空間にいる方が安全

出会ったばかりの人と人気の無い場所に行くべきではありません。

2: 口を利く相手は自分で選ぶ

誰かに話しかけられたら応じるのではなくて、話す相手は自分で直感的に選びましょう。

3: 必要なときは地元の人たちの助けを借りる

感じの悪い界隈に入り込んでしまったら、立ち止まって地元の人に助けを求めてください。危険なエリアかどうか、地元の人なら教えられます。

4: 急いで決断しない

詐欺師は相手に考える暇を与えないようにして、だまします。ですから、何事もよく考えてから決めましょう。

5: ときには無礼な態度を取ることも必要

どんなに断っても相手が受け入れないときは、無礼に振る舞ってでも安全を確保しましょう。相手が気を悪くするのでは、と気にしている場合ではありません。

安全を優先したうえでコミュニケーションを楽しもう

Rivers-Mitchellさんは、まず宿泊施設のスタッフと仲良くなって、地元の人しか知らないことを教えてもらうようにしています。

旅先のバーやレストランで、人がまばらになってきたら、そろそろ帰るべき時間です。

また、知らない人がこちらのことを詮索してきても、一人旅をしているとか、どこに宿泊しているかなどを教える必要はありません。友だちを作らないようにするわけではなくて、安全対策です。

旅行中は、知り合いが紹介してくれた人以外とは、深く関わらないようにしています。

Rivers-Mitchellさんは、以前訪れたことがある場所を再訪して、そこで快適に過ごしながらスタッフと親しい関係を築くことも一案だと言います。

旅は冒険ですが、慣れ親しんだ環境でリラックスしながら、人とのつながりを深めることが必要なときもあります。

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Image: GettyImages

Source: The New York Times, UN Women, Black Girls Travel Too, Solo Traveler, Solo Traveler Society / Facebook, Forbes

Aimée Lutkin – Lifehacker US[原文

訳:春野ユリ

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