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睡眠トラッカーを信じてはいけない。仕事の生産性に悪影響を与える可能性も:研究結果

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睡眠トラッカーを信じてはいけない。仕事の生産性に悪影響を与える可能性も:研究結果
Image: Andrey_Popov/Shutterstock.com

それなりによく寝たと思って目覚めたのに、スマホの睡眠トラッカーに「睡眠の質が低い」といわれた経験、ありませんか?

そんな日は、なぜか1日中不調を感じてしまいます。でもその不調、本当はあなたの睡眠のせいではないかもしれません。

というのも、睡眠トラッカーは就寝時間と起床時間を記録するのは得意ですが、その間に起きたことを検知するのは大の苦手なのです。

さらに、睡眠のニーズは人それぞれ異なります。ですから、必要とされている8時間の睡眠をとれなかったからといって、あなたにとってそれが悪いかどうかはわからないのです。

ニセの結果で生産性に悪影響が?

2014年に、こんな研究が行われました(英語の要約はこちら)。朝起きた被験者に、よく眠れたかどうかを尋ねたあと、ニセのテスト結果を見せます。一部には平均よりもREM睡眠をとれたというデータを、その他の人には平均より睡眠の質が悪かったと示しました。

その後、一連の認知テストを受けさせたところ、被験者の成績はほぼ、言われた睡眠の質に影響されていました。つまり、実際の感覚や体験よりも、ニセの分析結果を信じてしまったのです。

悪い睡眠習慣をさらに悪くする

フィットネストラッカーは、とてもパーソナルでリアルに感じられます。分刻みのデータが記録され、信じない理由はないと感じている人がほとんどでしょう。

しかし、睡眠の専門家グループが2017年に発表した論文によると、トラッカーが患者の治療を阻害しているという事実があるようです(病院での調査で問題なかったある女性が、Fitbitに睡眠の質が悪いと出ているのにそんなはずないと主張したとか)。

3人の患者は皆、睡眠トラッカーに睡眠時間を長く認識させようとするあまり、ベッドで余計な時間を過ごしていました。

それが不眠を悪化させていたと考えられます。

このようなデバイスには睡眠を過大評価する傾向があることを考慮すると、ベッドで過ごす時間を長くさせることで、悪い睡眠習慣がさらに強化されていた可能性があるのです。

トラッカーのデータに惑わされて、自分の睡眠の質を誤って判断してしまう人がどれくらいいるのかはわかりません。

珍しいケースかもしれませんし、想像よりもずっと多いかもしれません。とにかく覚えておいてほしいのは、睡眠トラッカーが無条件に正しいとは思わないこと。

テックに惑わされるのではなく、自分の身体と心を信じてください。そして、睡眠の専門家からアプリと違うことを言われたら、専門家を信じるべきだと私は思うのです。


Image: Andrey_Popov/Shutterstock.com

Source: APA, Barbell medicine, Jcsm

Beth Skwarecki - Lifehacker US[原文

訳:堀込泰三

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